戦闘
雫のスキルのおかげか…すぐに鬼達のいるところに到着した。
案の定ギリギリで逃げれてるという状況でとても危険だった。
「ふぅ…いくか…」
俺は一瞬屈んだ…そして、次の瞬間。俺は鬼の懐に潜りこみ、一撃をお見舞いする
俺は勢いのまま少し飛翔し、逃げていたオレンジ色の髪の少年の前に立つ
「俺がどうにかするから逃げろ」
俺は鬼を見据えながら背後の少年に声をかける
「え…あ…え?」
少年は何があったのか理解できてないような声を出す
「はやく!」
俺が叫ぶと…
「わ、わかった!」
その少年は振り向き、廊下を走っていった
俺はそれを見届けると、鬼へ意識を集中する
「さて…俺が相手だ」
鬼は小さく唸り…俺を睨む
ヘイトは完全に俺に向いてるようだな
まあ、こっちのほうが都合がいい…
俺は一息吸い、ニヤリと口を歪ませ…
「さぁ…showtimeだ」
と、小さく口にした……
異彩さんが音のした方向へ向かってから数分…
下の階から轟音が鳴り響く
「大丈夫…かな…」
私は学校の探索を続け、有効な武器がないか探していた
武器を探していたところ…机の上に拳銃を見つけた
「これなら……」
私は呟き…銃を手に持ち音の方向へ走った…
「っくそ…」
あれから、俺は新しく開放したスキルを使い…どうにか死なずに戦えているが……
「こいつタフすぎんだろ」
俺が生き絶え絶えなのに対し鬼は何事もないかのように突進してくる
こいつに知能がなくて助かった…まじで
ただこのままでは負けるな…どうするか…
「あ、しまッ」
その時。俺は躓き、鬼にスキを見せてしまった…
疲れもあるのか、それとも単なる油断か、どっちにしろ最大のミス…
俺が思考を巡らせていた間に発生したコンマ数秒のスキ。しかし、それだけでも勝敗をわけるには十分だった…
目の前に迫る鬼の棍棒…
俺はその状況に絶望し、目を瞑り、死を悟った…
………しかし、俺に死は訪れなかった。
その代わりなのか、少し先から銃声がきこえた
そして血が飛び散る音…何かが落ちた音…
俺は恐る恐る目を開けると…そこには、血だらけの腕を抑えた鬼の姿があった…
「一旦…なにが…」
俺は状況を飲み込めず、敵の目の前で呆けてしまっていた。
「異彩さん!こっち!!」
それを打ち破ったのは、1つの女の声だった
俺がそっちを振り向くと…そこには
拳銃をもった少女。雫の姿があった
「なんで…ここに…それに…それ……」
俺の頭は混乱しきっていた
当たり前だ。確実に死んだと思ったらなんか鬼が腕抑えてるし、なんか雫いるし、しかも拳銃持ってるし…
「いいから!はやく!!鬼が来る!」
その言葉でハッとし、俺の脳は瞬時に活性化する
「そうだ。こいつを倒さないと…」
俺は顎に手を当て、鬼を倒す方法を考える
「何してるの!?早く逃げないと!」
雫は叫ぶ。だが俺は逃げる素振りすら見せず、ただ鬼の前で思考を巡らせていた
「なにして…はッ!?」
雫は後ろで絶望した顔になる
鬼が動き始めたのだ。だが、鬼を打ち破る方法を見つけるには十分すぎるほどの時間を貰ったため。俺は自信に満ち溢れた表情をし、雫に向かって叫ぶ
「雫!俺に向かってナイフを投げろ!」
雫は何を言っているかわからないという顔になる
「はやく!」
もう鬼の攻撃はすぐそばにまで来ていた…
雫はハッとなり、端末を構え、空中に手を置き、ナイフを具現化させ、俺に向かって投げた
ナイフが少しの間宙を舞った時。俺のもとに鬼の攻撃が届いた
雫は再び絶望の顔になる
俺はどうなったかというと…
その攻撃をギリギリのところで避け、飛んできたナイフを取り、空中を舞っていた…
「見せてやるよ…俺のスキルの真骨頂を…!!」
俺は小さく呟き、着地と同時にスキルを発動させ鬼の懐に入り、逆さに持っていたナイフで斬る。
鬼は一瞬怯み、こちらを振り向こうとするが、俺は再び着地と同時にスキルを使い瞬時に移動し斬る。
それを何度も繰り返し、ダメージを蓄積させる
鬼は鈍いため、俺の攻撃にはついてこれていない…
これが俺の新たなスキル。縮地だ
本来は一瞬にして相手の懐に飛び込む技だが、懐だけでなく今回のように移動する場合にも使える。
瞬時に移動するため。相手は俺の動きが見えず、ただ攻撃をもらい続ける。
「これで……とどめだ…!!」
俺は鬼の背後から跳び、鬼の首に深々とナイフを突き立てた
鬼は少しの間もがき、苦しんだが、やがて静かになった…
「やった……か?」
次の瞬間。軽快な電子音が鳴った
俺が端末をつけてみると、一通のメッセージが届いていた
『鬼一匹目討伐おめでとう!1000ポイント贈呈しよう!!鬼討伐楽だったかな?でも次はそうはいかないからね』
「…一匹目。つまり、まだまだいるってわけか…」
俺は息を大きく吐き出し…ひとまず安堵した……




