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サファイアの輝き

一日更新できず申し訳ありませんでした!

あと、少しお話を変えましたので1話から読んでくださると嬉しいです!

お父さまの昔話はとても面白かった。

お母さまと話してみたかったという気持ちも増幅する。

「さぁ。ここだよ」

お父さまと手をつなぎ一面にマーガレットの咲く丘に立った。

一つ一つマーガレットからは優しい魔力が感じられてどこか懐かしい感じがした。

丘の真ん中には一つの墓石が埋まっていた。

『フィオナ・ローズティア』

墓石には青い字でこう彫られていた。

「フィオナ。来たよ」

お父さまの声もどこか悲しげで絞り出すような声だった。

「フィオナ。この子、クリスも無事に成長しているよ」

「お母様?私はあることを思い出しました。これからは皆を気遣い優しい気持ちで生きていきたいと思います!」

二人で顔を見合わせて笑いあう。

お父さまはなぜか墓石の前をほり始めた。

「ちょちょちょ!お父様!ほっちゃだめですよ!」

私は叫ぶがお父様はいいのイイのといい掘り続けている。

すると、青く輝く石が出て来た。

「さ、サファイア?!」

「そう。フィオナがつけていたネックレスだよ」

お母さまの形見?

私はサファイアのネックレスを手に取り見つめていた。

光の反射具合で何色にも色を変える。

「キレイ...!」

お父さまは微笑むと私の首にそれをかけた。

「フィオナがなくなるときにね、クリスがこれをつけるにふさわしくなったらつけてあげて。と言われたんだよ。私はそれが今だと思うんだ。」

「お父様...」

確かにネックレス全体からお母様の魔力があふれている。

「似合っているよ」

お父さまは私を見てまた微笑んだ。

私はネックレスに手を当てて微笑み返した。


「母上。綺麗な場所ですね!」

「えぇ。フィオナの好きな花なのよ?」


すると後ろから声が聞こえて来た。

私は後ろを振り向くと時が止まったかのような感覚を覚えた。

振り向くと天使がいた...

この男の子。誰かに似ている...。

フワフワの金髪に美しい碧眼。

大きな瞳は私に向けて大きく見開かれていた。

私より少し小さい雰囲気をまとう天使だ。

私も男の子に向けて目を見開いていた。


「どうしたんだい?クリス?」

「い、いえ。」

お父さまの声で私は意識を取り戻した。

キレイどころじゃない!

「ルチア!来てくれたんだね」

「えぇ。フィオナのお墓なんて何度も来るわよ」

お父さまと男の子によく似た美しい女の人は談笑している。

この人も、どこかで見たことあるような...。

たしか、転生してすぐに...?

ま、いっか。

その間私と男の子は見つめあっていた。

「さぁ。お墓にも来たところだからそろそろ帰ろうか?」

お父さまが私の手を握った。

「はい!」


女の人は、「それではまた」とほほ笑んでいた。

男の子も私の方を見て控えめだが手を振ってくれた。


私も微笑み手を振り返した。

男の子はうれしそうに微笑んでくれた。

さぁ。男の子の正体は3年後わかることとなる...。


sideリオン

僕は母上に連れられてある人のお墓に行った。

そこで見たのは魔力があふれるマーガレットと綺麗な女の子だった。

あのお墓にはフィオナ・ローズティア公爵夫人が眠っているらしい。

今、僕と同じ12歳の少女が5歳の時に病気で他界してしまったらしい。

母上とは社交界で会って仲良くなったとか...。

お墓で会った女の子はその公爵夫人が残した令嬢だと聞いた。

前、双子の弟があったと言っていたが「ろくでもない、令嬢ですよ?」と言っていた。

でも僕が見た彼女はキレイそのものだった。


フワフワと波打つ深い群青色の髪の毛に透き通るような澄んだ水色の瞳。

ほんのり桃色になっている頬は真っ白だった。

僕が手を振ると女の子は控えめに手を振ってくれた。

たぶん僕のことを第一王子だとは知らないと思う。

3年後学園で会うのが楽しみだな。と僕は思った。




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