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薄くて小さな青  作者: 恋刀 皆
8/9

第8話「Fly Me to the Moon(In Other Words)」

 君と月まで翔べたら。


 このご作品が、過去から今日、未来までの、

僕の君への想い全てを、物語って下さっている。


 初めて拝聴したのは、某アニメのエンディングだったけれど、

その頃はこのご作品の素晴らしさが解らなかった。


 作詞・作曲って言われるように、僕もまず詞ありき、詞先の人間だ。

現実を思えば、全くもって麻酔にしか過ぎなくても、

僕は夢を見る事を重要視してる。

今の僕にとって、夢は叶えるものじゃない、見るものなんだ。

夢を現実にしてしまったら、熱烈な信奉と想いが冷めてしまうだろうから。


 あの頃の君は、僕を色々試そうとしていたように、今は覚える。

今だからこそそう思うのであって、あの頃は無知蒙昧に過ぎるガキだった。

とはいえ、今君が僕の瞳に映る距離に居てくれたとしても、

僕はその距離を詰めようともしないし、離れようともできないだろう。


 僕にとっては、君の存在は完璧だ。

僕の劣情や支配欲なんかで触れていい存在じゃない。

未来のヴィジョンもなしに子供を生したら、地獄に落ちるだろう。


 何を書いても、僕は言い訳ばかりで嫌になる。

君を繋ぎとめたくて、情けない事ばかりしてしまった。


 今は君が素敵なお方様と結ばれて、

末永いしあわせでいてくれたら、それでいい。

現実の僕は、卑屈で矮小な男だから。


 とはいえ、

いつか電気ロケットに君を連れて、月旅行にでも行きたいな。

なんてね。


 君の何にこんなに夢中なんだろう。

君を想うといまだに胸がギュッとなる。

嗚呼、君は僕の永遠なんだ。

そう思い知るよ。


 なんで外国人の他人様の誕生日に、

こんな想いしなきゃならないんだ?

訳が分からなくなる。


 だけど、


 つまり、僕の言いたい事は、


最期でもいい、僕の手を握ってくれないか。


来世でもいい、また出逢ってくれないか。


星の瞬きの数ほどの、接吻をしてくれないか。


 だから、そう、

これが僕なりの、僕の真実の祈り、








感謝と、愛情表現、なんだよ。



 つきへとばせて

つまりはね

こころからあなたをあいしています

歌 フェリシア・サンダーズ 

作詞・作曲 バート・ハワード ジョン・ラトゥーシュ ジェローム・モロス

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