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大変お待たせしました!
プライベートで色々と大変な事になっており、ようやく落ち着いたので再開しますが、更新速度はあまり期待しないでくださいm(_ _)m
『ゲイ・ボルグ』
ケルト神話において影の国の女王スカアハよりクー・フーリンが授かったと言われる必殺の魔槍。
そんな神話上の魔槍を再現しようとした元の持ち主は今やいないが、読み取れた残留思念から悪逆非道の限りを尽くし相当な執念でレプリカながらも到達した事が伺えた。
そんな魔槍が執行部に渡ってからは残念ながらその正体が明るみにならず本来の使い方をされぬまま癒えない傷を与える呪いを帯びた槍として処理され如月が使う事となった。
強くなる為に。
蒼崎皐月という人物に認めてもらうために如月は毎日槍を振るっていた。
だから惜しいのだ。
使い方を分かっていれば戦術の幅も広がった事だろう。
きっと蒼崎皐月に一矢酬いる所まで届き得た事だろう。
しかし残念なお知らせである。
「やっぱり耐久に難ありか……如月さんごめん、壊しちゃった。てへ♪」
レプリカが本来のゲイ・ボルグを再現するには限度があったのだ。
正直投げた瞬間分かってはいたがあの場面では投げざるを得なかった。
結論、自分は悪くない。
「え"え"え"え"え"え"え"え"え"!!!???」
「あらら」
「ちょっとー?うちの心配はなしかー?」
「殺さないように調節してたから心配は一切ない」
「まあ師匠だし死なないでしょ」
「私の槍がああああああああぁぁぁ……上司にどう説明すればいいんですかああああああぁぁぁ……」
「師匠に壊されたって言ったらどう?ついでに師匠が一緒について行ったらそれだけで黙認される気がするけども」
「それをしたらさっきの戦闘は何だったんだってなるじゃないですか!!!」
「まあそこそこ満足したからうちは全然ついて行くで。というか他に執行部が保管してる武器はあらへんの?他にも試せるんやったら楽しいんやけど」
「良くないです!!!あっても壊されるのがオチじゃないですかー!!!」
「ほなバレんかったら他にも武器持って来てくれるか?」
「……へ?」
「ほれほれ、どうなんやー?」
「……持って来ても壊さないのなら出来なくはないですけど、その前に私の槍はどうするんですか!?」
「はい言質取ったー!祐介、やってしまいなさい」
「水戸黄門みたいに言うなよ……ったく、仕方ないな」
「ほえ?」
『無限武装』を発動し、ゲイ・ボルグレプリカを造り上げること数秒。
ついでに強度も増しておいたので投げて壊れてお終いとはならない筈だ。
存分に鍛錬して皐月に再挑戦してほしい。
「はい、如月さん」
借りたものを気軽に返すように受け渡す。
「あ、はい、ありがとうございます……」
「次の武器はなんやろなー♪」
「師匠楽しそうね」
「使わされる身にもなってほしいんだが」
「え"え"え"え"え"え"え"え"え"!!!???」
如月、本日二度目の絶叫である。




