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退魔の魔術師  作者: 霜野睦月
第1章 遭遇
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7

「さてどう説明してもらおうかしらねウジ虫野郎」


ドロップキックを喰らい5メートルほど吹き飛んだトドメを入れんばかりに顔面を踏みつけてかかるロリ暴君。


「ほのまひぇにあひをろけろ」


「あ、そうか。人間がウジ虫の言葉なんてわかるわけないものね。と言うことで詫びて死にやがれ」


女の子に踏まれて死ぬのは、ごく一部のマニアックな方々は泣いて喜びそうだが、それはごめんなので奥の手を使う。


「みへへるほ」


「……っ!」


これだけは何を言ったか理解できたようで、すぐに飛び退いて袴の裾で押さえようとするがそんな聖域めいたものはないわけで。


「…騙したわね」


見事に引っかかってくれたが更に火をつける羽目になってしまう。

正当防衛だと主張したがそんなものロリ暴君の前では意味があるわけなく、じりじりと距離を詰めてくる。


ここで少し紹介。

ロリ暴君かつさる有名人こと八雲夏樹は幼馴染みであり、八雲神社の巫女をやっている。

ロリの鏡かというほどの幼児体型で童顔、更にはツンデレというスペックを持った、何度も言うがある種の人々には大ウケの女子だ。

正月や地域の祭りではコイツの巫女姿を見るためだけに来る輩まで出る始末。

病的な熱意を持ってわざわざ遠方から軍隊さながらの統率でやってくるのだから益々手が負えない。

だが紳士的な所は忘れず、イエスロリータノータッチをスローガンに撮影が終わればしっかり本殿に参拝し、絵馬などの購入は必ず行ってから帰還していく。


本人曰わく「キモイ、消え去れ、さもなくば消す」と恨み節全開で言ってはいるが、何かのTV取材でインタビューされた者が参拝理由を聞かれたことがあった。

曇りの無い真っ直ぐな目で本人の健康と無事を目的に来ていると言ったもんだから、無下にも出来ずなかなか葛藤しているようだった。

閑話休題。


「その隣の女性は誰よ?あんたに騙されてるのなら鉄槌下さなきゃなんだけど?」


仁王立ちで問い詰めてくる夏樹は問答無用という姿勢を崩さない。

冤罪甚だしいがここで下手に拗れても面倒なので事情を簡潔に話すことにした。


「母さんからの仕事。この人の護衛だとよ」


母からのと聞いた途端に更に険しい表情でこちらを睨んでくる。

ちょっと止めなさい、御影さんがまた青い顔してるから。


「鈴花さん絡みとは災難ね。同情するわ」


トドメを刺さないでほしいな。

苦労系ロリ巫女っていいよね

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