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なろうのメンテナンスに阻まれて一度全て消えてしまっておりましたorz
「(なるほど、『鬼』の魂を人の身体に封印しているのか。でも身体の持ち主の魂はどこにもない……これじゃまるで移植だな)」
「(祐介よ、この胸糞悪い檻は何だ)」
眼を通して水月の状態を見ていた『遠慈』が問い掛けてくる。
『鬼』にとってはあまり気持ちの良いものではないようだ。
「(何って神無月って魔術師が施した魔術だろうな。そんなに気に触るものなのか?)」
「(その魔術師を見つけたら殺せ。絶対にだ)」
「(それはお前達『鬼』の総意か?)」
「(まだ儂だけの意見だが、『雷公』も『水姫』もこれを見たならばそう言うだろう。それだけ腹立たしいものだ。よいか?この魔術、いやこの結界は『鬼』の力を消費して成り立っておる。自らの力が自らを閉じ込める檻の役割をしておるのだ。厄介なのは力を消費している点、つまるところ儂らの命を削る結界だということだ。自らを超える力を出す事はまず不可能。まだ水月とやらの魂は無事だが何もせねばいずれは消えることだろう。そうなれば終わりだ)」
普段は寡黙な『遠慈』がここまで饒舌に喋る事に驚いたが、結界の性質がタチの悪いものだという事実は重要な発見だった。
『遠慈』の能力の発動を終了させ、この事を皆に共有した。
鈴花と飛鳥は見るだけで人を殺せそうなくらい険しい表情を、当の本人である水月はどこか諦めを悟ったような表情をしていた。
「『鬼』の命を削る結界とかふざけとる!なんちゅうもん作ってくれとるんやあの狸爺は!うちらへの嫌がらせか!」
「同感。絶対許さない」
「この身が尽きるのは思っていたより早そうですね……」
家族二人の意見は『遠慈』と同意見だった。
あまりの急展開に水月が悲しみに暮れているところ悪いが、七神家にとって無視出来ない案件になっている。
これは『鬼』と歩んできた自分達に喧嘩を売られたも同然、宣戦布告と言ってもいいだろう。
結界への対策を練って対応しなければこちらの分が悪い。
血気盛んになっている二人には冷静になってもらわねば。
「ところで何か対策は思いついたりしてないか?」
「そんなもん力技で壊したらええんや!」
「発動される前に殺す」
七神家に関係のある女性はどうも猪かなにかのようだ。
冷静な判断などあったものでは無い。
そんな二人を見て自分で何とかするしかないと決意せざるを得なかった。
「あのー……水月さんの事は……」
「いいのです桜様……散る往くのを待ちますので……」
「何を諦めてるんですか。多分祐介君が何とかしてくれますから元気出して下さいよ。私の時も何とかなりましたから」
変なプレッシャーかけないで欲しいな。




