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退魔の魔術師  作者: 霜野睦月
第1章 遭遇
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本編に戻ります

結婚式の打ち合わせで昨日の更新はお休みさせてもらってましたm(_ _)m

「祐介君、そろそろ働きに出たいです」


呼び方が名字から名前へと変化するくらいには日数を経たある日、突然切り出された話題に頭をかしげる。

たまに来る七神家の仕事、大体除霊関係と睦月の事務所の手伝いで自分が二人分の生活費を賄っている状態だ。お小遣い的なものは渡せるくらいには稼いでおり余裕はある筈なのだが。


「桜さんが無駄遣いするとは思えないんですが話を聞きましょうか」


「年上の私が祐介君におんぶにだっこ状態は心苦しいものがありまして。日中は大丈夫だし、夜の心配もなくなったから自分の生活費くらいは稼ぎたいなと」


その気持ちは分からなくもない。

今のところ問題は無いとはいえ、護衛対象なので行動に制限はさせてもらっているのが現状だ。

はいそうですかとすぐに頷けない問題なので頭を悩ませる。


「一応狙われていることは理解してくれてます?」


「うっ……そうなんだけど……」


苦虫を潰したような顔をする桜さん。

出かける時は必ず一緒に行動するし、そうでない時はマンションで待機。必要な物の手配はネットで済ませられるご時世なので一人での外出は無いに等しい。

フラストレーションが溜まる一方なのは仕方ないにしても我慢してもらいたいところだ。


「お願いですから要らぬ心配をかけないで下さい」


「うぅ……はい……」


諦めたように肩を落として落胆する桜さん。

とはいえ同居人の不満を放置というのは心苦しい。何とかならないかと考えているところでマンションのチャイムが鳴る。

モニターを覗けば姉の飛鳥がいた。


「お姉ちゃんが来たよ」


「帰れ」


ノータイムで会話を終わらせるが、無許可で合鍵を作っている飛鳥の前には無意味だろう。だが抜かりはない。鍵こそ開けられるもののドアロックはかけているので遮られてお終いだ。


「そんなもの姉には効かない」


ビニール紐を手に持ちドヤ顔でロックを解除して入ってきやがった。


「犯罪だろそれ」


「姉の愛の前には些細な問題」


「重大な問題だっ!」


不法侵入をしてきた姉に罵声を浴びせるが全く物応じしない。くそっ、どうしろってんだ。


「桜さんの働きたいって話、持ってきたのに」


「その話、ついさっきのことなんだが」


「盗聴器で聞いていたから大丈夫」


「全く大丈夫じゃないですありがとうございました」


もうやだこの姉、怖い。






「ということで桜さんにお仕事」


「はあ……」


「私の働いてるところ紹介する。シフトは私と一緒の時間にしてもらうから心配ない。仕事の日は迎えに来る」


「えっと……仕事の内容を聞いても?」


「祐君と同じ事してもらうわけじゃないから安心して。ただの接客業。母から今までの経歴は聞いてるから大丈夫な筈」


「あ、ありがとう」


トントン拍子で決まっていく内容に戸惑いを隠せない桜さんだが、一応の目処は立ったので同居人の問題は良しとしよう。

盗聴問題は早急な解決が精神衛生上望まれるので後で睦月を呼び出して探してもらう事にする。


結局、盗聴器は部屋の至る所にあり、出るわ出るわのバーゲンセール状態。探し出した睦月も自分も真っ青な量だった。


「お前、愛され尽くされて大変だな」


うるせえ、そんな愛情分かりたくない。

飛鳥は薬局の医療事務をしている設定です。

初心者でもパソコンが扱えれば慣れで大体何とかなると嫁談。

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