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退魔の魔術師  作者: 霜野睦月
第1章 遭遇
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七神家の説明回、それと猫

七神家は平安時代から連綿と続く退魔の一族である。陰陽師を祖先とし陰陽道の基盤を作りながらその道を探求し続けた。西洋から魔術が流入してからも探求は終わることなく、むしろ掛け合わせることで独自のものを作り上げた。そこで出来上がったのが五つの秘術。

『五大』『刻呪』『召魔』『創器』『封鬼』

その全てを修得して長の資格とされてきた。どれかが欠けても駄目らしく、満たない場合は外部からの血を取り入れ子を成して何としてでも維持してきたらしい。

そんな中、自分から見て十代くらい前からは簡易化に成功してその必要はなくなった。正妻だの妾だのとお家騒動が勃発して七神家存続の危機になったとか。当時の長はきっと胃に穴が開いていたことだろう。死に物狂いで改良したと家の記録に残っていた。合掌。


さて、先の問題に話を戻そう。母の発言にあった参番と伍番は『召魔』と『封鬼』に該当するのだが、その名の通り、魔を召喚する秘術と鬼を封じる秘術。召喚術自体は魔術にもあるのだが、七神家のものは喚ぶものが桁違いであり、災害となり得る鬼を喚んでしまう。悪用すれば被害は甚大、もしかしなくても先日の様な被害者を大量に作る羽目になるだろう。血の池地獄は勘弁である。『封鬼』はそうならない為のカウンターになるのだが、七神家のそれは人の身体へと使うことを前提としたとち狂った秘術。鬼如き、自分の身で制することが出来なくて何たることかと先祖の言葉。普通そんなもん身体に入れたら死にますから。


「で、母さんに消されず生き残ってたってことは持っていかれたんだよな?」


「恐らく。最近になってチラチラ影を見せとったから探しとったんやけど、なかなか尻尾見せよらんでな。桜ちゃん狙う真意はまだ掴めんねんけど、その辺はむっちゃんが頑張ってくれるやろ。分かっとる範囲で話せるのはこんだけやわ」


死を偽装して母を欺いたのだ、一筋縄ではいかない案件ではあるがやるからにはやるしかない。皐月さんに労いの言葉を伝えるよう頼み、通話を切る。


ふぅと一息つき、御影さんの様子を見に行くことにした。荷解きが終わったのだろう、聞こえていた物音は静かになっている。

台所でお茶の用意をしてから御影さんの部屋へ向かい扉をノックする。返事はすぐにありどうぞーと招いてくれた。入ってまず目に付いたのはベッドに寝転ぶ御影さんと抱き枕にされている大きな猫の人形。見渡せば小物も猫をモチーフとしたものばかり。相当な猫好きのようだ。


「猫が好きなんですね」


「実家にいた頃に猫を飼っててね。もう何年も会ってないから寂しさを紛らわせるのに集めてたらかなりの量になっちゃったの。いい歳した女がって思わないでよ?可愛いものに年齢は関係ないんだから。ああ生の猫が吸いたいわ」


猫吸いをされると申すか。筋金入りだなこの人。


正月休みが終わるので更新速度が激落ちします。

2日に1回は更新できるよう頑張ります。

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