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掌編小説集6 (251話~300話)

知らない男

作者: 蹴沢缶九郎

生まれてこの方、野球を見た事もやった事もない男がいる。なのでルールも知らない。そんな男が、野球の試合をする友人に呼ばれた。友人は簡単にルールを説明する。


「このバットを使って、相手の投げたボールを打つんだ。バットにボールが当たったら、塁に向かって走る。それでホームに帰ってこれたら一点入って…。まあ見ていればわかると思うけど…。で、今日は…」


野球のルールを知らない男は、チームの勝利に貢献する事もなく、かといって足を引っ張る事もなかった。


ボール拾いなら当然と言える。

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― 新着の感想 ―
[一言] オレも野球やったことない。
2016/08/03 08:19 退会済み
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