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未知との遭遇2

俺と親父さん、スタインとトムさんでコタツを挟んでいる状態。

二人とも最初はコタツに驚いていたが、暖かい事を知ると嬉しそうに足を入れてきた。

で、今は缶ビールと乾物が所狭しとコタツの上に散らばっている。

さっきもやっていたが、スタイン&トムさんの異世界コンビと俺&親父さんの地球コンビのもっと細かい自己紹介は終わり、互いの世界の通貨事情やらどんな世界なのかを説明中。


テンプレ通りと言って良いのか分らんが、ドラゴンやらゴブリンやらは居るようで。

更には『魔法』もあるようだ。

イッツワンダフォー!!!くれぐれも最後の『フォー』で腰を前後させないように。


何か今使えるのないか?と訊いたら『灯り』の魔法を使って貰えた。

部屋の照明を消した状態でやってもらったら、結構大き目の懐中電灯並みな感じ。

やっぱ魔法ってスゲーな。


乾物ばかりでは飽きるのでさっき食べていた『おでん』を鍋ごと持ってきた。

「自家製のおでんでーす」

「おいケン坊、熱燗に合うヤツねぇんか?」

とか言いながらサンダルを履き、店の酒が入っている冷蔵庫を物色しだす。

やめてーーーー。景虎のひやおろしとか持ってこないでーーー。

しかも一升瓶ではやめてーーー。いや、マジで美味いけどさ。

いやー親父さん良いセンスだよねー。

景虎の梅酒とかひやおろしとか普通の人あんまり知らないんじゃないかと思うんだよね。

実際にうちの店だと居酒屋とか飲み屋で多少需要がある程度だし、地元じゃない一見さんがたまーに買いに来る程度だし、残りは俺のハラの中さっ。

半分以上は色んな蔵元で試飲した結果、俺の好みで置いていると言っても過言ではない・・・・・かも。

でもそれがドンピシャらしくそれなりには売れ行きがいいからなぁ。

これぞ『類は友を呼ぶ』状態なのかと小一時間。


親父さんはひやおろしをぬる燗で賞味中。つまみはおでん。

俺も結局それに乗っかり一緒になってウマー絶賛中。

もちろん異世界組も同様におでんウマーと。


次に俺が持ってきたのは「缶つま」の『焼き鳥』をたれ&塩をそれぞれ2つずつ。

脂っこいモノは酒に合うから怖いんだ。

梅酒もまだ残ってるし、ぬる燗でも問題ない。もちろん冷酒でも。

食べ比べてもどちらも美味い。

そらそうだ。たれと塩は焼き鳥 (だけではないが)にある意味『絶対的な』存在だから。

ここでもたれが良いだの塩が正義だの議論が止まらない。

まぁどっちも美味いから良いんだけどさーと言うと『どちらかにしろ』と怒られた。

理不尽じゃね?美味いモノは美味いんだから、それで良し。


しまいには異世界組が店の商品を漁り出して、やれコレはなんだ?アレはどんな味だ?だの始まり出してもうしっちゃかめっちゃかな状態に。

いつものお気に入りのをそれぞれ購入し、またコタツに入り飲みだす。

かと思えば商品を漁り出しの繰り返し。

もう完全に酔っ払いの行動です。いや別に見てて楽しいけどさ。


で、気付いたらかなり時間が経っていた。

いつもよりは確実に遅い。えーと・・・・23時だ。

二人に促したら「帰りたくないけど、帰れなくなったら困るから帰ろうか」といったニュアンスでのそのそと退店(?)して行った。

また次回も飲もうという約束と共に。


「ケン坊よぉ、楽しかったな」

「ですねー。また次もありますし」

互いに酔っ払ったニヤリとした笑顔で言う。


「じゃあ帰るぞー」

両手に飲みきれなかった景虎をそのまま持った状態で手を振る。

あぁ、そんなシェイクすると泡立って・・・・もう知らね。

見えなくなるまで見送るが、ラッパで飲みながら歩いている。

途中で瓶を捨てないよな・・・?とつい思ってしまうが、そこらへんは大丈夫だと信じているが。


小部屋に戻り後片付け。

支払いで受け取った銀貨を手提げ金庫に収納して、飲んでる最中に欲しいモノをリクエストされていたのでそれをメモしておく。

結局今回のはただの飲み会になっちゃったな。

まぁ楽しかったから良いか。

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