表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
半妖師〈ハンヨウジ〉  作者: 神暁翼
7/51

轟く雷鳴 後編

俺達はビルの屋上に着いた。

すると老人の声が聞こえる。


「やっと来たか。

待ちくたびれたぞ」


俺達は声が聞こえた方向に振り向く。


そこにいたのは頭が異常に長い老人と一つ目の巨漢であった。

俺は言う。


「お前がぬらりひょんか」

すると老人が言う。


「いかにも」


こいつがぬらりひょんだ。

俺は一番気になることを聞く。

「小雪ちゃんはどこだ!」

ぬらりひょんはキセルを吹きながら言う

「あの娘ならあそこの烏天狗が持っておる」

キセルで方向を教えるぬらりひょん。

そこは空中、そこに浮いている人影、そしてその手に掴んでいるのは!!

「小雪ちゃんッ!!」


「霜月ィッ!!」


俺達は叫ぶ!

そして二人は喜怒哀楽の

怒がメラメラ沸き上がる!

すると

ぬらりひょんは言う!


「あの娘が返してほしければわし達を殺せ!」


それを聞いたあとすぐに俺達は!!!

ぬらりひょん達に向かっていく!!


「泉!!お前はあの巨漢を頼む!!」


「あぁ!わかった!!」


ぬらりひょんのやつ笑ってやがる!!

こいつ!そこまでの自信があるのか!!

斬りつけるには丁度いい距離まで近づいた俺!!

だがまだ笑ってやがる!!

「ぬぅおおおおおお!!」

俺は柊を振り下ろす!!

するとぬらりひょんは笑う

「鋭い良い殺気をだすのお

でも!刀を使うまでもない!このキセルだけで十分よ!!」

くぅ!なめやがってぇ!!

刃がぬらりひょんの頭に当たりそうってところで奴はキセルを頭上に!そして

ガキィィィンンン!!

なんとぬらりひょんはマジでキセルで防いでしまった!

そのうえ!そのキセルで柊をはらい俺の顔を!

殴った!!!

「ぐへぇ!!」 

俺は地面に叩きつけられる

な、なんて爺だ!!

こいつは!強い!!


********

俺は!この巨漢に立ち向かっている!!

「貴様をこの拳で消滅させる!!そしていつも通りの暮らしを取り戻すんだ!」

するとそれを聞いて巨漢もこっちに向かってくる!


「面白い!!この一つ目入道の拳と殺り合うと!

ふははは!見せてもらおう!

味あわせてもらおう!」

お互い距離を縮めていきそして!

俺の拳と入道の拳がぶつかる!!

ゴォォンン!!

鈍い音が鳴り響く!!

決まった!と思った瞬間!

奴はもう片方の腕で俺を殴り飛ばす!

「ぐぅ!」

痛いってもんじゃねぇ!

左手を見る。

ぶつけた方の拳だ。

少しだが変な方向に曲がっている!

ぐ、骨が少し砕けたか!


地面に着地して俺は相手の方向を向く。

すると!そこにはもう一つ目入道が!!!


「なにぃ!!」

こいつ速い!

すると入道は手から気圧を出す!!

簡単に言うとこれが妖力、

妖怪の力だ。

妖力の形は様々だ。

このように気圧や、雷、炎、風が主に多いがな。

今回の入道は気圧。

「ぐ、空気が!!」


苦しい!このままじゃ血管や臓器が圧迫され破裂して死じまう!

く、くそう!この技はここではまだ使いたくなかったがしょうがない!!

俺はできる限りの多きの声で叫ぶ!!

「渇ぅぅぅぅぅ!!」


「ぬぅ!これは!!」

驚く入道!

この技は渇という。

内容は簡単、妖力を消す。

そして自分の攻撃力を少しあげる。

格闘部隊の唯一使う陰陽師式妖術だ。

 

さて奴が驚いている間に一発さっきのお礼をくらわせてやるか!

俺は痛恨の一撃を入道にくらわす!

「ぐう!!」

あまりの痛さに狂い悶える入道!

そんなのお構い無く俺は殴り続ける!!

これも霜月を取り戻すため!通常の日常を取り戻すため!!

俺はこいつに対する慈悲の気持ちはない!

このまま殴り続ける!!

入道は殴られながら笑う。

「ふはははは!!

こいつは面白い!

お前へのさっきの一発をくらってみて侮っておったわい!わしも本気を出すかのぉ!」


なに!

まだ本気をだしていなかったのか!?

すると奴から今まで感じたことのない殺気を感じる。

ズゴゴゴゴォォォ!!!

そう見えた。

そう効果音が流れた気がした!!

やばい!なにかがやばい!

その後俺は一瞬意識が吹っ飛ぶ!

なにが起きたかったかって?

それは・・・・

奴のパンチが俺の腹部を強く刺激したからだ。

特に鳩尾に!

「ぐは!はぁはぁはぁ」


あまりの衝撃で呼吸ができない!

すると俺を奴が掴む!! 

そしてこう言う。

「お前さんは人間今の攻撃でお前さんにはとてつもない一撃だったのじゃろう

ほれ」

俺の頬を触る。


「顔が青ざめておるわい。

可哀想じゃがのー

これも命令だから止めをさすしかないんじゃよ。

ぬらりひょん様ももう終わりそうだし」


なに!俺は微かな視界で大輝のほうを見た。

そこに映っていたのは、

ボコボコになった大輝であった。

すると 

ぬらりひょんはキセルで大輝の頭を打つ!! 


「あが!!!」


ぬらりひょんは笑う。

そして言う。


「ほうほう、これがイレギュラーの力か、さぞや弱っちぃの!」

大輝が言う。

「るっせい!」 

ぬらりひょんが言う。

「はぁ、とてもつまらなかったワイ、入道!

とっとと殺してあの娘の血でも飲もうや」

なに!あの娘の血を飲むだと!

させねぇー!

絶対に!させねぇぞぉ!!

俺は叫ぼうとする、だが声がでない!まだ体が麻痺している!

動かない!!

すると一つ目入道が

「わかりました。今この男の頭を割ります」

なにぃ!!

く、ヤバイ!!!!

もがく俺!だが思う通りに動かない!!

入道の手に気圧が纏っていく!!

やばい!!

これは非常にまずい!!

すると入道は言う。


「悪く思うなよ、お前は今まで戦ってきた陰陽師のなかではなかなかの腕であった!」

ぐ!

最後の最後に相手の誉め言葉なんていらねぇよ!

さらに気圧が強まりついに血管が破裂してきた!

「ぐあああああ!!」

潰れる!マジでやばい!

ポタポタと流れる血、

ついに意識が消えかけていく

すると入道が言う。

「準備ができた。

貴様の命は終わった!

死ねぃ!!」

「うああああ!!

ああああああ!!!!」

痛い痛い痛い痛い痛い痛い

痛い痛いぃぃぃぃ!!!

苦しいぃぃぃ!!

「うがッ!ばばば!!」

口から血が吹き出る!

ついに俺は逝くんだ。

死を実感した。

ドサッ!

びちゃびちゃ!!

なにかが落ちる音と血の音が聞こえた。

たぶんこれは俺の頭だろう。

ほら目を開けてよく見てみろ、そこにあるのは血溜まりと手が二本だろ?

ん?手が二本??

俺の手を確かめる。

微かだが意識はあるから確認できる。

てか、息が苦しくなくなっているし、体も多少なら動ける!そしてあの痛みがない!

しかも血も出ていない!

俺が今いるのは地面。

そして聞いたことのない声が俺の名を呼ぶ。

「大丈夫か?泉」


「誰だあんた」


「俺か?

俺は茨木大輝!

茨木童子の子孫だッ!!」


*****


《おい!おい!!聞こえるか?もう一人の俺聞こえるか?》

声が聞こえる。

俺の、妖怪になった俺の声が。

たぶんここは10年前のあの世界であろう。

この力が解放されたあの空間だろう。

と言うと俺は死にかけか

さっき頭をおもいっきり

キセルで叩かれたから気を失ったか。

妖怪の俺が言う

《気がづいたか、お前のそのよみであっている。

お前はもう死にかけだ。

そろそろ俺の出番じゃないか?》

その言葉を聞いて俺は頭にくる!!


「ふざけるな!!

お前の力なんていらない!

俺一人で十分だ!!」

妖怪になった俺が言う。

《やられてるじゃん

もう死ぬじゃん

維持はってないで俺を使えよ》


「維持なんてはってねぇ!

俺はお前を信用しない!

そう決めたんだ!!」


《それを維持だと言うのだ!!

その維持をはっていてもし!小雪ちゃんが殺されたらどうする!!》

妖怪になった俺の叫び。

心にくる。

だが!こいつは嘘をついてるかもしれない!!

俺は受け入れられない!!

こいつの言葉を!行動を!


すると妖怪になった俺が言う。


《お前は、4年前のあの事件の事を俺のせいだと思っているだろう》

 

「あぁ!そうだとも!!」

そうだ!!こいつがすべての元凶なんだ!!

もう一人の俺は言う。

《あれは、俺も驚いた。

あの事件は俺のせいじゃない》

こいつ

なに言ってるんだ?


《あの事件はなにかに仕組まれていたんだ!!》

なにぃ!!

俺は言う。

「そんなの!ウソっぱちだ!!すべての元凶はお前だ!!

お前が俺のなかで暴走したんだ!!」

もう一人の俺が叫ぶ!


《俺はお前なんだぞ!

心も体も何もかも同じ!

でも少し人格が違うだけなんだ!

自分で自分を否定するな!

お前は俺!俺はお前!!

これは変わらない!

お前がこの事件の事で怒っているだろ?

俺も意志疎通して怒っている!! 

今お前は小雪ちゃんが心配で心配でしょうがないだろ?

それも伝わってくる!!》


「それがどうした!!

お前はマジでわからない!

信用なんてできっこない!

俺は自分が嫌いだ!

嫌いになった!!

お前のせいで!!!!」


《なら!なぜこの世界に入れる!?》

必死な顔のもう一人の俺。


「この世界?

もう!本当に訳がわからない!!」


《なぜかと言うとだな、

それは!自分のことが好きだからだよ!!》


!!

「そんなはずはない!!

俺は自分なんて嫌いだよ!

こんな人殺しなんて嫌いだ!!!

俺は!!!」


《それが嘘だと言ってるんだ!

自分の力を認めろ!!

自分を認めるんだよ!》


「できねぇー!!」


《できる!!

俺を認めるんだ!!

俺の力をつかうんだよ!》

 

話にならねぇよ!!


「早く!この世界から出せ!!小雪ちゃんを助けるために行かないといけねぇーんだよ!」 


《俺を認めるしかないんだ》


真剣に言うもう一人の俺。


くぅ!しつけーな!!

ここから出でないって言うならしょうがないか。


「今回だけだ。

今回だけお前を認める」


《ふ、果して今回だけで済むかな?》


「知るか」


こうしてこの二人で一人の

戦士が復活するのであった。


*****

う、うぅ

俺は気を失っていたのか!

てか!! 

泉が死にかけじゃんか!

するともう一人の俺が言う

《さっさと俺を使えよ》

うるせぇ

しゃーねぇーからやるか

俺は封印を解くため暗号を唱える。


「俺の心に住まうもう一人の俺よ!

轟く雷鳴のように輝け! 

そして俺にその力を纏え!」


ってこれで本当にいいのか??

《そして血を柊に塗るだ》

俺は言われた通りにする。

すると柊が輝きだし

その光は俺を纏っていき

そして!!


この俺妖怪、茨木童子の力を使える、茨木大輝になるのだ。

さてまず泉君を助けよう。

するとキセルが俺の頭を掠れる!

「なに!こいつ!動きが速い!」

ぬらりひょんがビックリしている。

こいつのそんな顔が見れてなんかうれしいな

ぬらりひょんの攻撃を上手く避けた俺は、

素早く入道に近づき奴の手をぶった斬る!!

「うわぁぁぁぁ!!」

悲鳴をあげる入道。

そしてさらに俺は入道の胴体を真っ二つに斬れる。

「うるせぇ。

悲鳴をあげるなジジィ!」


気が戻ったのか泉が立ち上がる。


「大丈夫か?泉」

すると泉は言う。

「誰だあんた」

俺は言う。

「俺か?

俺は茨木大輝!

茨木童子の子孫だッ!!」

え!と驚いた顔の泉。

ま、全然違うからな俺。

わからなくてもしょうがないか。

すると笑い声が響く。

ぬらりひょんのだ。

「ふはははは!!!

面白い!!やっとわしの刀を使うに相応しい敵となったか!茨木大輝よ!!!」


「ふ、やっと始まるな。

本当の戦いが!」


「そうじゃのぉ!

人間のお前は本当に弱かったワイ」


「ふ、そうだろうよ

なんの能力もねー普通の人間だからな」


俺とぬらりひょんは戦闘体制につく!

そして

ガキィィィン!!!!

いきなり距離を積めやがった!!

なんだ!!こいつ!!

「ほほ!顔が青ざめておる!なにがなんだかわからないだろうな!これがわしの能力じゃ!!」

なに!!ぬらりひょんのやつ今能力を使ったのか!

そう考えていると目の前にいたはずのぬらりひょんが消える!!

「ど、どこに行った!?」

すると裏から声が聞こえる

「裏じゃよ!」

俺は裏を向き柊を振りおろす!!

だがまた消えている!!

なにが起きている!?

ぬらりひょんが消える!?

なぜだ!!

消えたと思ったら俺の背後をとりそして斬られる!!

少しの時間差もなく!!

血が出る!

「ぐ!!また背後に!」

なぜだ!!なぜ背後にいつも現れる!

しかも少しも時間差もなく!

「わしの能力がわからないじゃろうのぉ~

ま、このまま死んでいくんじゃ知らなくともいいことじゃな。

さてお遊びもここまで!!

次は確実に仕留める!!」

やばいぞ!!

奴が攻撃する前に奴の能力をわからなくてわ!!

調べろ!落ち着け!!

考えるんだ!

なぜ俺は背後をとられた!

俺もそれなりに速いはずだ

しかもそれなりに目もいい

しかしなぜ時間差もなくとられたんだ!

そう考えていると一つ思いつく!

奴はもしや!!

奴の能力は!!

「時間を止めるのか!」

するとまた少しの時間差もなく目の前にぬらりひょんが登場する!!

だが今回は正面!

奴は刀を振りおろす。

俺はそれを柊で防ぐ!!!

ガキィィィン!!!!

ぬぅ!!と少し険しい顔になった。ぬらりひょん

俺はぬらりひょんに伝える。


「ぬらりひょん!お前の能力がわかったぞ!!

お前の能力は時を止めるんだ!!」


するとぬらりひょんはうっすらと笑った。そして言う。 


「わかってしまったら本当に今度でとどめをささないとなー!」


ぐ、くっ、くる!!

するとぬらりひょんが言う。

「時よ!!

止まれぇ!!!!!」


*****


わしの能力は時を止めるのじゃ。

今、時は止まっておる。

動かない、動けない茨木大輝が目の前にいる。

わしは約3秒間だけ時を止められる。

こう秒数でいうのもなにか変じゃがの。

さて斬り刻むとするかの!

わしは茨木大輝に近づく!

ふふふ!!

この男の首をはねてそしてあの娘に見せてやろう!!

どんな顔で叫ぶか楽しみじゃ!!

ついでにあの泉とかいう小僧の首もの!!

ま、まずはこの茨木大輝からじゃ!!!

わしが刀を振りおろそうとしたとき頭の上がビリッときた!!

その後体が動けない!!

なにぃ!!

わしはその正体がわかった。 

それはこの男!茨木大輝が張っていた雷の結界に入っていたのだと!!

や、やばい!もう3秒経つ!

そして時は動き出した!!

******

俺は時を止められる前に辺り3メートルの雷の結界を張っていた!

策はこれしか思いつかなかった!!

だがそれは見事成功した!

目の前でぬらりひょん様がビリビリと痺れてらっしゃる。

痺れているぬらりひょんが言う。


「きぃ!きしゃまぁぁ!

わしゃに!よくもおおおおおおお!!」


「いいざまだぜ。

ぬらりひょん」


「く、くそぉ!!

バカにしやがって!!」


さてこの結界もそろそろ時間だ。

結界を保つのも、ちと力がいるからな。

今のところ、そろそろ限界だ。

さて柊、あの能力貰おうぜ

『久々にあれを使うのか』

あぁ、あの能力は気に入った!

俺はぬらりひょんに許可を貰う!

「なあ、ぬらりひょん?

お前のその能力貰っていいか?ま、貰うけど」


?のぬらりひょん。

ま、そうだろう。

今のみんなもそうだろう。

これは俺の喰刀 柊の能力の一つ

力をコピーするんだ!

相手の能俺はぬらりひょんの腹を柊で貫きこう言う!


「コピーー!!」

すると柊は輝きだす!


「なにぃ!ぐは!!」

驚きながら血を吐くぬらりひょん!!

柊の輝きがおさまる

終わったか?柊

『あぁ、案外簡単にできたのじゃ』

そうか、ありがとうよ。


『礼ははずむぞ』

ふふ、お礼なら人間の俺に

もらいな

『ケッ、ケチじゃのぉ』 

るっせい。

さてこの戦いにも終着をつけよう。

俺は言う。

「なぁぬらりひょん。

賭けをしよう」

俺はぬらりひょんを挑発する。

「なに!!」

やつは挑発にのってしまったな。

俺はさらに挑発の上乗せをする。


「ガンマン風に言うところの【どっちが早く撃つか勝負だ】って言う。

俺達はこうだ!

【どっちが早く時を止められるか!!】だッ!!」


「くう!!調子に乗るなよ!

このガキャァァ!!」


奴は怒りのあまり賭けを覚えていない。

奴はこっちに向かってくる

こう言いながら。

「貴様が時を止める前にお前の頭をぶっ飛ばしてやる!!」


さて、使わせてもらおうか

俺は言う!


「時よ止まれ!!」

変な波動が流れていき

そして襲ってきているぬらりひょんも唖然としている泉も止まっている。

つまり、時が止まっているのだ。

よし!このままぬらりひょんをぶった斬るか!!

俺は近づきそして柊を斬る瞬間!

時は動き出した!!

やはり1.5秒くらいしか止められないか。

だがぬらりひょんは倒せる!

やっと、やっと倒せる!!

目の前に現れた俺に驚きを隠せない!

「な!なにぃ!!

いきなり目の前に現れやがった!!」

俺は言う!

「お前の敗因は!

俺の力を見くびっていたからだ!!」

ぬらりひょんは恐怖の悲鳴をあげる!!

「ヒイイイイ!!

わしは!わしはこの世界のてっぺんにたつ妖怪じゃぁぁ!!」


「地獄のてっぺんでも目指してろ!!」

俺は振りおろす!!

すると顔が真っ二つになる

「ぎゃぁぁぁぁ!!!

くっそおおおお!!

わしは!!わしはぁぁぁ!!!!」

数秒後、ぬらりひょんは消滅した。 

ふう、疲れちった。

だが、もう一人いたよな。

泉は、ぬらりひょんを倒したからか、気を失っている。

だから俺を倒すしかない!

俺は頭上をみる。

だがそこにはなにもいなかった

てか小雪ちゃんは! 

俺は辺りを見渡す!!

すると倒れている小雪を見つける!!

「小雪ちゃん!!」

俺は近づき息があるか調べる。

「大丈夫だ。息はある」

つまりこれで

「任務完了だな」

*****

私が気を戻したのは、大輝君の背中のなかであった。

場所は、まだ廃ビルだろう。

すると私が気がついたことがわかったみたいだ。


「気がついたか、少し休んでな。送ってやる」


「え!あ、はい...」

数秒の静寂。

私は大輝君に言う。


「ねぇ、大輝君、

ごめんね。この前いきなり告白して」


「ん?気にするな。っていうか今の俺には謝ってもしょうがないと思うぞ。

俺は今妖怪モードだし」


「あ、あぁごめん」

すぐに謝ってしまう。

なんでだろう。

やっぱ居づらい。

気まづい。

でもこれを乗り越えなきゃ

「私ね、今日くらい大輝君を忘れようとしたの、でも駄目だった、やっぱあなたがいないと駄目だわ

だからお願い、私の側にいて」

これが私の願い。

今一番思う気持ち。

すると大輝君が言う。

「当たり前だろ?

お前のその妖怪を祓うのが俺の今回のミッションなんだ。

祓えるその時まで、ずっと一緒だ」

カァァア!!!! 

顔が真っ赤になる。

やばい!嬉しい!!

この妖怪が私の体にいるまではずっと一緒なんだ!

喜んでいると大輝君が言う。

「さぁ帰ろう、俺達の家に」


「うん!!」

こうしてまた平凡な生活が始まるのであった。

*****

大輝達が帰宅途中の頃、

ある高層ビルの会議室には

あるもの達と烏天狗がいた。


ある男が言う。


「ぬらりひょんは死んだようだな」

烏天狗が言う。

「はい、主は死にました」


「新しい主は

んじゃあー四国のお前にしてやる」

するとある男が烏天狗に近づき頭をなれる。


「よろしく頼むぜ。

烏天狗君」


烏天狗は言う。


「いや、あなたにつく気はありません」


それを聞いた男が笑う。


「あははは!!

フラれちった!

でも、誰につく気なんだよ」

その質問に答える烏天狗。

その答えは 

「茨木大輝だ」



その後烏天狗はこのもの達の敵となったのだ。 


そんなことなど知らない小雪達はいつも通りの日常を

していた。

そしていつも通りの高校生活、今は朝のホームルーム中。

そこに一人の転入生がいた。

その名は

「茨木大輝です!よろしくお願いいたします!」


こうして無事、大輝は高校へ入学できたのであった。


第5章 完!!



まずみなさんに謝罪。

予想以上に文字数が多くなってしまいすみませんでした!!

戦闘とかいろいろと書いてたらとても多くなってしまいました!

本当にすみません!

それでは第5章はお楽しみになってくれましたか?

今回は一番気合いを入れて書かせてもらいました!

さて怒濤?の第1部完でございます!

次の6章では第2部が始まります!

季節は大体梅雨の設定です。

第6章は新キャラも出して

大輝の修行編みたいな感じにしたいと思います!

それでは次回もよろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ