平和な日常/動き出す黒幕
〈第4章 平和な日常/
動き出す黒幕〉
みなさんこんにちわ!
霜月小雪
〈しもつきこゆき〉です!
私は今!!
とてつもなく急いでいます!
なぜなら!学校に遅刻しそうだからです!!
「なんでこんな日に寝坊するのよ!!」
私は叫びながら階段を降りていく。
「んーおはよ...小雪ちゃんんん!!!」
寝起きの大輝君を突飛ばし踏む。
私は大急ぎでリビングにあるセーターとブレザーを着る。そして鏡で髪を整えってと。
するとリビングのお母さんが
「小雪ちゃんーリビングにパン置いてあるから食べながら走っていきなさーい」
と謎の要求をしてくる!
「もう!お母さん!変な要求しないでよ!」
「だってぇーその方が小雪ちゃん早くも浮気わくわくフラグがたってなんか面白いんだもん」とお母さん。
「もう!変なこと言わないで!」
それを聞いていたのか大輝君が驚いてコップを落としてしまった。
ついでに中に入っていたコーヒーも。
コップは割れなかったけどね。
大輝君が言う。
「え、小雪ちゃん浮気するの...」
マジで悲しい顔してるし!
なに!?ドS 大輝君の頃の記憶があるから浮気だとおもっちゃうの??
私は誤解を解くために
「ち、ちがうよ!大輝君!
私は大輝君しか好きにならないから!!」
と言ってしまう!!!
やばいよぉぉぉ!!
完璧告白じゃん!!
大輝君!ポカーンとしてる!!
そんな私達を見ているお母さんが言う。
「朝からラブラブでよかったわ♪さぁ!小雪ちゃん!早くパンをくわえながら走って学校に行ってきなさい!」
なに言ってるのよ!!
時間がないのに!!
「もう!お母さんのバカァー!!!」
と叫ぶ。
私は玄関開けて外に飛び出す!
パンをくわえながら!!
そして大輝君達に
「いってきふぁーす!」
と言って家をあとにする。
やばい!!
時間大丈夫かな!?
私は携帯を見て時刻を確認する。
今は7時19分、
朝のホームルームが8時!
家から学校まで35分!
走れば20分くらいか!
十分といえば十分だが!
初日だからなるべく早めに行きたい!!
そう!今日からついに高校の授業が開始です!
どんな人がいるのかな?
どんな授業なんだろう!
私は胸に期待とワクワク感を持ちながら、桜が舞う道を走る。
いつかここを大輝君に見せたいな~ってなに考えてるんだ!
さぁ!学校までダッシュだぁぁ!!
******
どうもおはようございます。
茨木大輝
〈いばらぎだいき〉です。
今、受験勉強中です。
まぁ受験というか学力を測るテストなんだって、それで一定値あればOKらしい。
今回は特別って言ってたな。
こんなにしてくれたんだ。
頑張んないとな。
テスト課題は数学、国語、英語の3つ。
俺は全部ダメで小雪ちゃんに教えてもらっている。
昨晩も小雪ちゃんに夜遅くまで教えてもらった。
だから今朝寝坊したんだろう。
本当にありがたいことだ。
てか小雪ちゃんからの今朝の告白にはとてつもなくビビった。
てかなんで小雪ちゃんのお母さんが浮気って言ったら俺は反応してしまったのだろうか?
俺は知らず知らずのうちに小雪ちゃんのことを...
って!!今は勉強だろ!!
この式はこれをこうしてあーしてー...
「答えは!8!!8だろ!」
答えをみる。
「...なんで答えが違う...」
なんでだろう?
んーー
考えていると、左手から刀が現れる。
そしてその刀がしゃべる!
〈お前さんよ、それはたすんじゃよ〉
その刀の名は喰刀 柊〈しょくとう ひいらぎ〉俺の愛刀であり相棒だ。
その柊が光だす。
すると刀の形だった柊が
人間の形になる!
光が弾ける!
すると目の前には銀髪ツインテールで白いワンピースの幼女が!
そう、柊は擬人化することができる。
いきなりで悪いが説明させてくれ。
陰陽師には妖怪と刀や銃で戦う戦闘班と妖怪を術で祓う術師がいる。
俺は戦闘班だ。
術師は頭がよくないといけないから俺には無理だ。
その戦闘班には相棒が必要だ。
簡単に言うと式神みたいなものだ。
その相棒は刀や銃という武器が多い、そしてその武器達は擬人化できる。
だがその相棒は一人一体だけ。
だが一人相棒を2体持っているやつがいる。
そいつは俺の陰陽師学校の頃の友人なんだ。
これは今度話そう。
まぁ今覚えてもらうことは
俺達、陰陽師、戦闘班の相棒は擬人化できるってことだ。
以上俺の説明だ。
その銀髪のツインテールの幼女、柊が自慢げに。
「儂をただの幼女と思うなよ!儂は美人で素敵で魅力的な幼女なんじゃよ♪」
という。
「おい、自慢はそこまでにしろよ。今は勉強中だからそこの漫画でも読んでろ」
俺は冷たく言う。
すると柊はぷくーと頬を膨らませて怒りだす。
「なんじゃよ!!儂がせっかく教えてあげたのに!!」
「いや、たしても答え違ったから」
俺はそう呟いた。
冷たく、まるでお前なんて役立たずなんだよみたいな感じで
すると柊は悔しさのあまり泣き出した!
大きな声で!
家中に響き渡る声で!
「うぇぇぇんん!!
儂はぁー!儂はぁー!!
だいきの為に教えようと昨日も頑張って覚えてたのにぃー!!
ぐやじぃーー!!!」
やばい!!
「おい!泣き止め!!
俺が悪かったよ!!」
俺は慰めの言葉を言ったはずだった、だがそれは逆効果だった。
家中に響き渡る声が今度は近所中に響き渡る声で泣く!
「わぁぁぁぁんんん!!!
儂の役立たずぅ!!
儂は大輝の相棒なんてやっぱ無理なんじゃぁぁぁ!!」
性格が荒っぽい相棒なことだ。
しょうがない。
泣き止ませるならこれしかないな。
俺は柊の頭を撫でながら
柊を抱き締める。
「お前は最高な相棒だ。
役立たずなんかじゃない。
だから泣き止みな。
昨日も頑張ってくれたんだな。ありがとうよ。
でも勉強は小雪ちゃんがいるから大丈夫。お前は見守ってくれよ。な、柊」
柊が泣く理由は自分に自信がなくなって不安になりそして甘えたい時に泣く。
こいつは気高いがとても泣き虫なんだ。
そこがたまに可愛いって思うちゃうけどね。
柊はグスンと涙をすすりながら「うん....わかった」と言う。
「まったく可愛い妹め」
「ふん。このシスコンの、ナルシストめ」
「たまにはいいだろ?
カッコつけたってよ」
「ふん。たまにはか?
儂にはいつもカッコつけてるとおもうぞ」
「それはない」
「そうか」
柊泣き止んだ。
こうやって泣き止ませる。
柊取り使い説明書にも書いてあることだ。
覚えとくように!!
と茶番をしてると柊がドアを指差しながら言う。
「ところでさっきから儂らのことを写真で撮っている女がおるんじゃが誰じゃ?」
え?女の人?
あ、まさか!!
俺は恐る恐る見てみる!
そこにいたのは小雪ちゃんのお母さん!!!
「まぁ!まあまあまあまあ!!!
なんか泣き声が聞こえたから来てみたら大輝君にこんな趣味があるだなんて!!写メよ!小雪ちゃんに写メよぉー!」
や!
「やめてぇーー!!!」
俺は家中に、近所中に響き渡る声で叫んだ!
「送信しちゃった♪」
終わった。殺される。
俺の人生は終わりだな。
はっはっは...
落ち込んでいる俺なんてお構い無しにお母さんは言う。
「娘の同居人が幼女を抱いてる瞬間を見てしまったわ♪♪
これからこの物語はどうなるのかしら?
楽しみになってきたわー♪♪」
なにを言ってるんだ!この人は!
くよくよしてのもしゃーない!!
ま、まずはお母さんの誤解を解くために考えなきゃ!。
どう言えばいい!
この状況を!!
考えているとお母さんは柊を抱き抱えて興奮している!!
「しかもこの子とっても可愛いわ!!!名前は何て言うの??」
柊は怯えた声で
「柊です」と言った。
柊が敬語を使っている!!なんか笑えてきた。
小雪ちゃんのお母さんは
そんな柊を見て
「きゃわいいいい!!」
と叫び、よりギュっと抱き締める!
「ぐっぐ!!」
柊が苦しんでる!
やばい!!窒息する!!
「お母さん!!離して!柊が死んじゃうよ!!」
はっ!とお母さん!
「いけない!もう少しで小雪ちゃんのライバルを殺しちゃうところだった」
あ、危なかった。
ニヤリと笑う小雪ちゃんのお母さん。
「な、なんですか?」
「いやね!さっきドサクサ紛れて大輝君、お母さんって言ったからなんか嬉しくてね♪」
え!
あ、言ってたな。
でもなんで嬉しいんだろう?
俺は聞いてみる。
「な、なんで嬉しいんですか?」
答えは普通であった。
「だってぇ~やっと心開いてくれたのかなー?って思っちゃって♪」
「心は開いてますよ
でもお母さんと呼ぶのはもう少しで待っててください」
「わかったわよ
いつまでも待ってるわ♪」
俺には過去がある。
そうとても残酷な過去が、
俺は両親を殺した。
だからまだ小雪ちゃんのお母さんをお母さんとは言えない。
まだ、まだ早い。
あ!と小雪ちゃんのお母さんが言う。
「大輝君に用があるんだった!」
用?
「用ってなんですか?」
「んふふ
それはね♪」
****
ハァハァハァ!!
今の時間は?
私は携帯で確認する。
8時31分だった。
ま、
「間に合ったぁ!」
よかったー
結構いい時間帯についた。
先生方が見える。
私は明るくあいさつをして
昇降口へ向かう。
そして昇降口に貼ってあるクラス分けの紙を見る。
私はー
A組で15番か。
私は教室に向かう。
ガラガラガラ
教室を開ける。
そこにはまだ誰もいない。
やったーー!!
一番乗りだ!!
私は自分の席につく
すると教室のドアを開ける音がする。
私はそっちをみる。
そこにいたのは黒髪ポニーテイルのスタイル抜群の女子だった!
その子が私を見て言う。
「あれ?一番乗りじゃないーはやいねー君~」
その子は私の方に来る。
その子は私の隣に来た。
多分その子の席なのだろう
私は
「うん。今日は初日だし早めに来たかったから走って来たんだ」
と言った。
「偉いねー、私は時計を見間違えちゃってね
本当はあと10分後に来ようと思ったんだけどね
えへへ」
「かなりのどじっ子なんだね」と笑いながら私は言った。
その子も笑う。
早速だけどいい友達になりそうだな。
あ、そうだ。まだこの子の名前を知らない!
「あ、私達御互いまだ名前知らないじゃん!!」
と私が言うと。
「そういえばそうだね!
私は麻生香奈
〈あそうかな〉よろしくね♪そちらは?」
「私は霜月小雪。
よろしくね♪香奈ちゃん♪」
「うん!よかったー
早速友達できて!」
「私も!」
私達はホームルームが始まるまで楽しく喋っていた。
そしてチャイムが鳴る。
「あ、ホームルームの時間だね~」と香奈ちゃん
「そうだねー」と私
教室には大勢の人がいた。
不良ぽい子や ドンチャン騒ぎしている子や がり勉ぽい子 本当に個性が凄そうなクラスだ。
なんか楽しそうな一年になると思う!
私はそう思いたい!
ガラガラガラ
教室のドアを開ける音が聞こえる。
クラスのみんなはもう席に座っていた。
すると先生は言う。
「おはよーみんな!
今日からこのクラスの担任になります!
内田藍架
〈うちだあいか〉って言います!
新人なので至らない点もあると思うけど一年間よろしくね♪」
よろしくお願いしまーすとみんな元気に言う。
藍架先生の外見を言おう。
黒髪のロングヘアー
黒のスーツ
モデルさんみたいな小さい顔、長い足、そして引き締まった体、そこそこの胸。
そして明るくていい先生だと思う。
すると藍架先生は名簿を開いて出席をとり始める
「それじゃあ出席をとるねー
まずー麻生香奈さん」
はい!と大きな声で香奈ちゃんがいう。
「よろしくね♪」と先生
「よろしくお願いします!」と香奈ちゃん。
二人ともいいコンビになりそうだな♪
「次はー泉直人君」
〈いずみなおと〉
「はーい」
と低い男らしい声が教室に響く。
「いい声だね♪これからよろしく」
「お願いします」
彼はとても不良ぽい格好をしています。
あと髪型が少し奇抜
〈きばつ〉です。
でも心は優しそうなひとでした。
その後も自己紹介は続く。
そしてついに私の番!
「んじゃあ!次~
霜月小雪さん!」
よ、呼ばれたぁ~!
私は元気よく!
「はい!」と言った!!
すると先生は言う。
「元気で可愛らしいね♪
これからよろしくね♪」
「はい!よろしくお願いします!」
あぁ!!緊張した~
だって!可愛らしいねって言われたんだもん!!
私が喜んでいると先生は言う。
「あとは胸も大きくできたらパーフェクトなのにね~」
む、胸~!!!
「先生!!胸は関係ないでしょ!!!」
私はついついツッコンでしまった。
「あははーツッコまれちゃったー♪まぁこれからボケとツッコミで行こうか♪」
「あまり胸の事は言わないでください!お願いします!!」
ハイハイと言ってくる先生。
これからはツッコミが忙しそうだ。
その後もまだまだ続く。
「次ー谷山拓也君!!」
〈たにやまたくや〉
「はい」
と、とても賢そうで背が小さい子が立つ。
「がり勉ぽいねー!!これからよろしくね♪」
「よろしくお願いします」
そしてまだまだ続きついに最後の二人だ。
「最後の二人だねー、
柳瀬裕君!!」
〈やなせゆう〉
最後の二人はカップルぽかった。
さっきまでドンチャン騒ぎしていたし。
すると柳瀬君が元気に返事する。
「はーい♪」
「元気だねー♪
これからよろしくね♪」
「よろでーす☆」
とても軽い人っぽいな。
「じゃあ最後ねー
渡部聖子さん!」
〈わたべせいこ〉
渡部さんはノンノン的な感じに人差し指を左右に振る
「チッチッ先生~
私の名前は柳瀬聖子♪」
「いや名簿には渡部って書いてあるんだけど」と困る先生。
「それは一昨日までの名前♪
私と柳瀬裕君は同居してるから私の名字は柳瀬になるの♪よろしくねぇ~みんな!」
その後二人で見合って笑ってだしゃる。
これはバカッ 私の心の声が消される。誰にって?
先生にだ。
「バカップルめえええ!」
先生が叫ぶ!!
えええ!!
みんなビックリしてるよ!
てか先生はあの二人に対して凄くどす黒いオーラ出してるよ!!
すると先生は言う。
「学校ではベタベタ引っ付くんじゃあねぇーぞぉ!!
引っ付くんならベットの上にしな!!」
「「は、はい!!」」
二人は怯えて言う。
そのとき渡部さんの同居してるという言葉が引っ掛かった。
私もしてるんだなって思った。何してるんだろ?
大輝君。
*****
チョキン!チョキン!!
鋏の音が耳元で響く。
「いくよ。大輝君」
小雪ちゃんのお母さんが言う。
「どうぞ、一思いにやってください」
「お前さん!!」
柊が心配して叫ぶ。
「いいんだ。柊。」
「で、でも、それはお前さんが大切にしていたものじゃ・・・」
「俺は悔いはないさ。
でもこんな姿じゃ、みんなのところには行けないし
テストなんて受けれないよ」
「改めてだけど一思いにやっていいのね?」
「はい。お願いします」
チョキン!鋏で切る。
バサッ
髪の毛が落ちる。
そう小雪ちゃんが授業を受けている時俺は髪を切ってもらっていた。
それも三十分前お母さんが
俺の部屋に来てこういったのがきっかけだ。
「大輝君!あなたは髪を切らなくてはならない運命なのだ!!」
・・・
「え?」
「え?じゃなくて
髪を切るのよ♪」
「え!そんないきなり!
だって今の時間美容室なんて!」
「私が切るのよ」
え!!
小雪ちゃんのお母さんは髪を綺麗に切ってくれることができるのか!!
「あ、あの?失礼ですが聞かせてください。
ヘアーカットの経験はあるのでしょうか?」
小雪ちゃんのお母さんが言う。
「小雪ちゃんの髪を切ったり整えてるのは私よ♪
安心して」
「で、でも俺の今のこの髪型を気に入ってて...」
小雪ちゃんのお母さんが言う。
「もう!
わがまま言わない!
あとそんな髪型じゃ受かんないよ!」
受かんない!
それはしてはいけない!
こんなに面倒をかけているのだ!
俺はしぶしぶ
「わかりました。切ります」
と言うとお母さんが「うむ!よろしい」と言う。
とこんな感じで現在に至るということだ。
俺の髪を切りながら小雪ちゃんのお母さんが言う。
「大輝君の髪ってさわり心地いいわね。手入れがされててグーよ♪グー♪」
「あ、ありがとうございます」
どんどん俺の髪が短くなっていく。
そして10分後俺の髪は厨二臭いのから普通の高校生になった。
「んん~とってもさっぱりしてるわよ♪こっちのほうが似合うわよ♪」
「あ、ありがとうございます」
「いいえ!
家族なんだから気にしないの♪」
「ありがとう...ございます」
家族、俺はその言葉がひっかかった。
俺にまた家族ができた。
その解釈でいいのだろうか
もし今後この家族達になにかが起こってしまうといけない。
俺はその時思った。
早く小雪ちゃんに取り憑いている妖怪を祓いそして
この家から出なくてはと
「そんな顔してどうしたの?大輝君」
小雪ちゃんのお母さんが心配してくれる。
「いいえ...別に
大丈夫ですよ」
俺は引き笑いでごまかす。
「ならいいけど!
あ、そうだ!!午後からバーゲンがあるのよ!
付き合ってもらっていいかしら?」
「はい、わかりました。
それまで勉強をがんばります」
「わかったわ♪がんばって!」
これが一般的な家族
俺はそんな経験なんてほとんどできやしなかった。
自分のこの力のせいで、
自分で自分の幸福を潰したんだ。
せっかく封印をしていたのに解放してしまった。
またあんな出来事がいつ起こってしまうのかわからない。
こんな最高な家族を皆殺しになんて出来ない。
してはいけない。
俺は階段を上りながら思っていた。
そして俺は言う。
「なぁ柊」
「なんじゃい」
「家族って羨ましいな」
柊は黙っている。
俺に同情をしてくれているのか
またはバカにしているのか
まぁいい俺は今思っていることを口に出しただけだ。
本当にいい家族。
嘘がない家族。
親と子が協力している家族
明るい家族。
この家族はそんな気がする
ホント羨ましいな。
俺は2階に到着した。
その時!鋭い殺気が感じた!
何者かがいる!!
妖怪か!
まさか!!!
「ぬらりひょん!!」
殺気が感じた方へ走る!!
「柊!!」
「おう!!」
柊は刀になった。
そして殺気が感じた部屋に着いた。
そこは
「小雪ちゃんの部屋」
ここに何者かがいる。
俺はドアをそっと開ける!
そしてそっと入っていく。
真っ暗だ。
だが確認できる。
人影だ。
動いている!!!
俺は電気をつける!
「誰だ!!」
俺は叫んだ!
だがそこには衣服が散らかった部屋だけだった。
そう誰もいなかったのだ。
散らかった後を見た感じこれは妖怪が散らかした後ではない。
そう人間、おそらく小雪ちゃんだ。
なぜならドアは閉まっている。
そして足跡もない。
だったら小雪ちゃんが朝散らしたとしか言えない。
小雪ちゃんのお母さんはリビングだ。
殺気を感じたのは気のせいなのか。
いや、そんなはずがない。
何かがいたんだ。
ここに何かが!!
その後部屋を調べてがなにもわからなかった。
やはり少し神経質すぎたか
俺は自分の部屋に行き勉強をする。
そして午後12時を知らせる小雪ちゃんのお母さんの声が聞こえた。
*******
ご飯タイムです。
私と香奈ちゃんとご飯を食べていた。
ご飯を食べてあと学校説明を聞いて今日の学校は終わりだ。
ご飯はお弁当!と言いたいところですが急いでいてお弁当を家に忘れてしまいました。
なので香奈ちゃんのご飯を少し分けてもらいました。
「香奈ちゃんのご飯うまいねー♪手作り?」
「まぁね♪」
本当にうまい!
特にこのたまご焼き!!
あとで作り方教わろうかな
許可を取ろう!
「ねーー!香奈ちゃんのたまご焼きの作り方あとで教えてよー」
すると香奈ちゃんは
「いいよー♪てか今日さ家来ない?教えてあげるよ♪」
と言う!
「え!いいの!?」
「うん!遊ぼー♪」
「やったーー!!
あ、携帯のアドレス頂戴!」
「そうだね!まだ交換してなかった」
私は携帯を見る。
「あれ?お母さんからだ」
ん?と香奈ちゃんが私の携帯を除き混む。
お母さんからのメールだ。
なんだろう。
私は見てみた。
その内容はこうだ。
[お母さん:小雪ちゃん!!この問題のワンショットを
ご覧になってくださいな!あとがんばらないと大輝君が盗られちゃうわよ?♪]
写真のURL をタップする。
そこには銀髪ツインテール幼女を抱きしめている大輝君が!!!
「「な!なんじゃこりゃぁぁ!!!」」
私と香奈ちゃんは叫んだ!
「なんで大輝君が幼女を抱きしめているの!!?」と私
「なんで小雪ちゃんのお母さんは小雪ちゃんに大輝君とかいう人が盗られるとか小雪ちゃんに言ってるの!!?まさか!小雪ちゃんって!!リア充!!???」
と香奈ちゃん。
え!あ!!!焦る私
教室にいるみんながこちらをみてる!!!
「こ、小雪ちゃん
もう一度聞こう。
あなたはリア充なの?」
え!!
「え!あぁーーんー!」
どうしよーー!!!!
香奈ちゃんの目怖いよー!
やばいよー!!!
みんなからの視線も!!
「答えなさい!小雪ちゃん!!」
か、香奈ちゃん!!
あわわわわ!
どうしよーー!!!
しょうがない!!
言うか!
「はひぃ!リア充でしゅ!」
噛んじゃった!!
香奈ちゃんを見る。
香奈ちゃんはさらに怖い顔なってらっしゃる!!
そんな香奈ちゃんが言う!
とても明るく叫ぶ!!
「霜月小雪ちゃんはリア充だったぁぁぁ!!」
その叫びの後に
おおぉぉぉ!!
とみんなが叫ぶ!!
その後質問づくしであった
「キスはしたの?」とか
「ヤッた?」とか
大変な目にあった昼休みでした。
あとで大輝君に抱きしめている幼女のことを聞かないと。
ちなみに香奈ちゃんのアドレスはもらえました。
昼休みも終わり今日最後の授業が始まる。
ダッダッダッ
廊下を走る音
ガラガラガラガラ!!
教室のドアを開ける音
そこには息を切らしている
藍架先生が!
先生が言う!
「大変よ!みんな!!
不審者がこの学校に!!」
不審者!
私はふと頭に思い浮かぶものが!
妖怪
******
小雪の学校に不審者が現れたり、大輝は小雪母とデパートで買い物をしているときあるビルの最上階の会議室ではこんな会話が行われていた。
「時はきたな」
「あぁきたな」
「やっと本物のイレギュラーと戦える」
「茨木大輝を殺す時だな」
「あぁ」
会議室に光という光はない。
あるのは蝋燭の光がちらほらあるくらいだ。
そこに集まる怪しい影。
黒幕。
親玉的な椅子に座る黒いフードを着た男が言う。
「まずはぬらりひょん。
お前が始末するのをチャレンジしてみろ」
「わかったわい。
年寄りを動かすとはこの親玉は酷いのぉー」
と言って一人の年寄りが立ち上がりドアに進み会議室を後にする。
その老人の姿を説明しよう。
背は低め。
そして着物を着ている。
目は細い。
これが一番印象的だ
頭が異常に長い。
そう、ぬらりひょんだ。
「ワシの力を見くびるなよ
茨木童子の子孫だか
イレギュラーだか知らんが
ワシの能力には勝てん!」
4月19日
ついに茨木大輝暗殺のカウントダウンが始まったのであった。
*******
俺は今小雪ちゃんのお母さんと一緒にデパートで買い物をしている。
小雪ちゃんのお母さんは今服を見ている。
しかも自分のではない。
柊のだ。
「んんーー♪柊ちゃんこれも似合うわー♪♪♪
これも頂戴!」
あ、また買った。
これでなん着目だ?
かなり買ったぞ!
柊がこちらを見てくる。
助けを求める目で。
柊、お前は今日戦っているんだ。
そのコミュ障を乗り越えるために!
それにしてもさっきからくるこの感覚はなんだ?
とても嫌な感じがする。
なんか近いうちに何かが起こる気が。
これも妖怪の感なのか?
大輝は薄々気づき始めた。
自分と小雪以外の命が狙われている事を。
「大輝くーん!!
次の店に行くわよー」
小雪のお母さんが呼ぶ。
「はーい、今いきます!」
「次は大輝君の服よ♪」
まだこのショッピミングは続きそうだ。
*******
「不審者だってー」
「やだ!怖い!!」
という声が教室中に響く。
あんなに騒いでて平和だった日常が崩壊しそうだった。
一人の男子生徒が校庭をみて叫ぶ!!
「な!!なんだ!!あのフードを着ているやつらは!!」
みんな校庭をみる!!
そこには黒いフードを着た。
不気味なオーラを放っているやつらがいた!!
この気配!
やっぱり!!!
妖怪だ!!
「小雪ちゃん?」
香奈ちゃんが話しかけてくる。
「なに?香奈ちゃん」
「いや、今凄く怖い顔してたからさ」
そんな怖い顔してたかな?
「あ、ごめんね。
なんか緊張しちゃって。
はは」
私は誤魔化す。
「そうか。
でも大丈夫だよ。
あんなやつら先生が追い払ってくれるよ!
ほら!先生達が!」
なに!!まずい!!
私は校庭をみる!
そこには男性先生方がさすまたを持って黒フード(妖怪)達の方へ向かっていく!!
そして先生方と黒フードとの口論が始まる。
「おい!ここは学校だぞ!
今なら警察に連絡はしないでやる! 早く出ていけ!」
「霜月小雪はどこにいる」
「我が校の生徒の居場所をなぜお前達に教えなきゃならない!」
「もう一度だけ聞こう。
もし答えなきゃお前達の一人が死ぬことになる。
霜月小雪はどこにいる」
「誰がお前達に教えるか!
生徒のためなら私は死ねる!!」
「なら死ね!」
そう言った黒フード一人の体がドンドン小さくなっていく!!
「な、なんだ!!!」
先生方が叫ぶ!!
するとさっき生徒のためなら死ねると言った先生の体がドンドン膨らんでいく!
そう、あのときの河童と同じように。
「な、なんだ!!
これは!!
苦しい!!息がぁ!!!」
パン!!!!
破裂した。
先生の体が破裂した。
現状はこの前と同じだ。
血や骨、臓器が飛び散っている。
近くにいた先生方には返り血を浴びている。
その後先生の無き死体からあの黒フードが現れる。
少しだがフードの隙間から黄色、口みたいな物が!
ま、まさか!!!
あの時の!!
黒フード達が一斉にフードを脱ぐ!!
そこにいたのは傷らだけの河童と河童と河童だ!!
「俺の名は!赤河童!」
「おいらの名は青河童!」
「私!俺の名は緑河童!」
「「「三人揃って!
kappaas!!!!!」」」
〈カッパーズ〉
・・・・
教室中のみんなが一斉に言った。
[ダサい]と。
みんなだ。
藍架先生も。
香奈ちゃんも。
これが聞こえたのか
赤河童が言う。
「おい!誰だ!!今ダサいと思ったやつらは!!」
それを青河童がいう
「そんなやつがいたのか!兄貴!!」
「ああ、弟よ。
今あの二階の一番端の教室からダサいと言う。禁句がきこえたのだよ!!」
「「なにぃ!」」
kappaas がこちらを見る。
すると私を見つけたのか
緑河童が叫ぶ!!
「兄貴ら!!
あの教室に霜月小雪がいるぞぉ!!」
「「なにぃ!」」
kappaas は猛ダッシュでこの教室に向かってくる!
ヤバイ!!
私は叫ぶ!!
「やつらはこの教室に来るわ!!
ドアの鍵を閉めて!
そして机とかで固めて!」
みんながやがやなにかを言っている。
私は叫ぶ!!!
「いいから!
固めろぉ!!!」
みんなは呆然としている。
するとある男子が立ちたがる。
「たく、わーわーうっせーな」
その男子は奇抜な髪型をしている。
その男子の名は泉直人君だった。
「なんか知らんが、
妖怪だろ?霜月」
「え!あ!!うん」
なんで妖怪ってわかったんだろう?
泉君は頭をポリポリかきながら廊下にでる。
すると泉君はズボンのポッケからネックレスを取りだして首にかける。
そして仁王立ちで敵を待つ
「来たか...」
泉君が言う。
そして数秒後泉君の目の前には敵、河童達が現れた
「ここの教室だな!」
「そうだぜ!兄貴!!」
「よし!さっさと始末して
ぬらりひょんの親分に美味しい女の血を飲んでもらおうぜぇ!!」
泉君なんか知らずに河童達が言う!!
すると泉君が口を開く。
「おーい、こっち向けよ」
「「「あぁ?」」」」
河童達は息ピッタリで泉君のほうを向く。
すると赤河童が大きく吹っ飛ぶ!!
なぜかというと泉君が殴ったからだ!!
そして赤河童は悲鳴ひとつ出さずに消滅した。
「な!!なにがおきているんだ!?」
「兄貴!!」
緑河童が言う!!
「だ、誰だ!!おまえは!」
泉君が言う。
「俺の名は泉直人!!
陰陽師だ」
陰陽師!?
ここで一つさっきの大輝の説明に付け加えよう。
武器は銃や刀と言ったがこの泉のように完璧素手で戦う戦士もいるのだ。
この戦士の名は!
[格闘部隊]
格闘部隊の戦い方を教えよう!
まず!殴る!蹴る!
ぼこぼこにしたところをネックレスの能力で妖怪を地獄へ導くのだ。
ここで大輝達、戦闘班と泉達、格闘部隊の違いを説明しよう。
まず大輝達、戦闘班は
戦った妖怪の能力を自分の糧として戦う。
そしてできる限りだが妖怪の悪の心を善にし天国に送る。
それが戦闘班。
泉達、格闘部隊は
戦う時は必ず自分の能力だけ!
自分の力で相手を祓う!!
祓った妖怪達は悪の心のままなので地獄へ逝く!
以上だ!!
泉君が陰陽師だなんて!
みんな泉君の戦いを黙って見ていた。
その後泉君は数秒足らずにカッパーズを全滅させた。
これが陰陽師の戦士なの?
とても強すぎる。
人間じゃない!
まるで猛獣だ。
化物だ。
泉君は何事もないかのように自分の席に戻り寝る。
その後学校は一週間休校になった。
死者は一人。
谷口正也先生(45歳) の死は翌日の新聞で載せられていた。
学校が終わったので私は香奈ちゃんの家に行った。
たまご焼きの作り方を教えてもらった。
だが午前中や昼休みのテンションではなかった。
とても今日は大変だった。
私はもう疲れきっていた。
だがあの事を思い出す。
そう、大輝君の事だ。
私は大輝君にメールを打ちながら帰った。
*****
俺は勉強に飽きたのである
奇妙な漫画を読んでいた。
そこのシーンはとても泣けたのだ。
ウルウル...ズリィ
と一人で泣いているとメールが届く。
「んだよ!こんなときに!」
小雪ちゃんからのメールだ
[大輝君へ:大輝君、昼休みに見たのですが、あの写真はなんですか?
帰ったら説明してもらうね
あとあなたのせいで私はリア充となりましたので、この責任はとってもらいます。
だから!私の彼氏になってください!]
怒っているのか照れているのか意味のわからないメールであった。
その時俺の答えはこうだ。
[説明はする。
あと俺は君の彼氏にはなれない。
リア充疑いをかけられたのは謝る。
だからごめんね]
俺は小雪ちゃんをふった。
その後小雪ちゃんに勉強は教えてくれなかった。
そしてテスト当日。
その時事件が起きた。
霜月小雪の誘拐と言う事件が・・・・
第4章完!
皆さんおはこんばんわ!
神暁翼です!!
いやー早いもんでもう小説を書きはじめて一ヶ月がすぎました。
とても面白く書かせていただいております!
これからもよろしくお願いいたします!!
それでは第4章なんでが以外と時間がかかりました!
ついに第1部のラスボス登場です!
なので次の話、第5章で第1部の完結です!
ですがまだまだ半妖師は続きます!
これからもお願いいたします!
そして皆さんにお知らせです。
半妖師は一ヶ月に2章のペースで投稿していきたいと思います!
よろしくお願いいたします!!
それでは次回の話でお会いしましょう!