解かれた封印
第2章〈解かれた封印〉
ある春、私、霜月小雪〈しもつきこゆき〉は妖怪に取りつかれたそして私はある一人の男子と出会った。
名前は茨木大輝〈いばらぎだいき〉君。
私は何とか助かりました。大輝君が助けてくれました。でも妖怪はまだ取りついているようです。なので祓ってくれるというのですが本当に祓ってくれるのか心配です。
大輝君とは色々とありなぜか同居することになりました。
さて解説をしているうちに我が霜月家に着きました。
普通の2階建ての家です。
「普通の家だなー」と大輝君。
「当たり前です!私の家は普通の家です!」
少し怒りながら言う。
まぁまぁと手でジェスチャーしてくる大輝君。
さらに怒りがましてく。
「さぁ早く入りましょう」
ガチャ
私は玄関を開けた。
「ちょ!待って!まだ君の...」
なにか言いたげの大輝君ですが私は無視して中に入り大輝君を睨めつけながらこういった。
「なんですか?入らないのですか??なら鍵を閉めて入れなくして警察に電話しますけど」
それを聞いた大輝君は慌てた顔で
「わかった!!すぐ入るよ!てか警察になんて電話しないで!
俺は怪しいものじゃないよ!!」
今の台詞じゃあどっからどう見ても変態じじいにしか見えない大輝君。
はぁ、なんでこうなったんだろ?私の青春よーー!!
大輝君が家に入り鍵を閉めて、私は大輝君をリビングに案内した「ただいまー」と私
「お邪魔します!」と大輝君
するとリビングの奥のキッチンから声が聞こえる。というか
一人の女性が現れる。
そう、私のお母さんの霜月寧々〈しもつきねね〉だ。
「小雪ちゃぁーん♪お帰りなさい♪♪」
そう言いながらお母さんは私の頬とお母さんの頬をすりすり擦っている。
そう、お母さんは私の事がとてつもなく大好きなのだ。
私もお母さんの事が大好きだけどね。
ハッ!とお母さん。どうやら大輝君に気づいてしまったようだ。
「あなたが小雪ちゃんの同居人?」
「は、はい!」大輝君は少しびびりながら返事した。
「ふーん...」
大輝君を睨むお母さん
お?お母さま!まさかこの同居に反対してくれるのかしら!
さっきは賛成♪賛成♪♪と言ってたけど!
やっぱお母さん大好き♪♪
お母さんが口を開く!
言うぞ!!断るぞ!!!
「結構いい男じゃないのーー
小雪ちゃんはやっぱ見る目あるわね!!いいわよ!
同居を認めます♪」
え!!
ぽかーんとする私
だが一瞬で頭に血が上る!!
「ちょっと!待ってよ!!お母さん!
ここは断るところだよ!ほら!読んでくださっているみなさんも
ここはだろ!って思ってるよ!!!!」
するとお母さん
「あら逆だと思うわよ。小雪ちゃん。
ここはお母さんは賛成してヒロインである小雪ちゃんはそーゆー反応をとるところだと読んでくださっているみなさんも思ってると思うわよ」
確かにその方がおいしい...
って!!これは言っちゃいかんな!
するとお母さんは大輝君にベタベタしていた。
「これからよろしくね!気軽にぃーお母さんって言ってね!
将来のお母さんなんだから♪♪」
あ!とお母さん
「まだあなたの名前を知らないわ!名前教えてくれる??」
笑顔ではいっと言った大輝君は自己紹介をする。
「僕の名前は茨木大輝です。これからよろしくお願いします」
大輝君の笑顔。どこか悲しそうに見えた。
なにか過去にあるのかもね。
と私をじっと見ている大輝君。
「な、なによ」
と私は不機嫌そうに言う。
「いやね。俺さまだ君の名前知らないな~って今思った」
あ、そういえば名乗ってないな。
「そういえばそうね。
私は霜月小雪。よろしくね」
不機嫌そうに言う。
大輝君は半笑い。
「なに笑ってるのよ!!!」
「いやぷっなにもぷっ」
完全に笑ってる。
「もーー!!なによ!!なんなのよ!!!」
「仲よしこよしじゃない♪」
お母さん嬉しそうだけど
もう嫌こんな世界...
これもなにもかも!この取りついたやつのせいよ!
わぁぁぁぁんんん!!
悲しんでいるとパンパンと手を叩くお母さん。
「さあさあ!ご飯食べましょ♪今日はね!お赤飯のほかに色々作ったのよぉ~♪」
もうなにも口にしたくありません。
でもお母さんの料理がおいしいすぎて食べ過ぎてしまった。
食事中、お母さんは大輝君にすごい質問してたな。
「小雪ちゃんのどこが好きなの?」とか
「子供は何人作るの?」とか
今日は疲れたな。
もうお風呂入って寝よう。
私は服を脱ぎ湯船に入ろうとすると!
湯船にはもう大輝君が!!!
二人は息ぴったりで「あ」と言った。
そして!
ぎゃぁぁぁぁぁ!!!と大輝君
きゃぁぁぁぁぁぁ!!!!と私
私はそこにあったシャンプーを大輝君に投げる!
「こっちみんな!変態!厨二病!!!ナルシスト!!!」
「はぁ!痛い痛い!!!お前が!いっつ!やめろ!!もうでるから!てか俺は厨二病でもナルシストでもない!!!あーー!!」
「知るかボケぇーー!!」
私は石鹸を投げる!そして!!
大輝君の股間にヒットした!!
「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!!!!」
大輝君down
大輝君はあまりの痛さで失神した。
「あ!やっちゃった!!ちょっとやり過ぎたかな?」
私は失神している大輝君に近づく。
あ、左手の包帯が取れてる。
まぁ当たり前か。
ん?何だろう左手に黒いアザみたいなのものがある。
私は左手を掴んでみる。
次の瞬間私は「ひぃっ」と叫ぶ。
なぜならその黒いアザみたいなもの、いやこれは
文字だ。左手は文字がびっしり書かれていた。
私は吐き気がした。
大輝君!この人は!一体何者なの?
さっき叫び声を聞いてなのかのお母さんが現れる。
「小雪ちゃん!どおしたの!?まさか犯されちゃった♪」
こんなときにお母さんは!
「違うの!お母さん!大輝君の左手!見て!」
お母さんに大輝君の左手を見せる。
するとお母さんは顔を怖くする。
今までこんなお母さん見たことない。
私は恐る恐るお母さんに左手のことを聞いてみる。
「お母さんこれなに??」
黙りのお母さん。
お母さんはなにか知っている。
「お母さん!なにか知ってるなら教えて!」
私は言う。
知りたいから言う。大輝君は一体なんなのか私は知りたい!
「お母さんッ!!!」
私が叫びと!
お母さんが重い口を開く。
「これは!」
再び黙り。
「これは!これは!なんなの!お母さん!!」
「さっきお母さんが書きました!!」
「へ!?」
「いやね!大輝君がこういう何かを封印する文字が大好きなんだって言ってて~♪ほらぁ~お母さんも好きじゃない?オカルト物とかだから話がはずんしゃって~ついつい左手に落書きをしちゃったの♪大輝君は火傷してたみたいで痛がってたけどね♪」
そんなことを!していたのか!
確かにオカルト系好きだもんな。お母さん。
するとお母さんは大輝君を抱えた。
「そうそう♪あら?大輝君たら小雪ちゃんの裸見て興奮して気絶しちゃってるわ♪ここに置いといても小雪ちゃんの入浴の邪魔だからお父さんの部屋にもってくわね♪」
そう言ってお風呂場をあとにするお母さん。
私のせいなんだけどね。
気がきくお母さんだっ!
とてつもなくありがたい。
せかせかと浴場から出ていこうとするお母さん。
「待って!お母さん」
ん?とお母さん
「ありがとう♪」
私は笑顔で言った。
「いいえ!気にしないで♪んじゃ!ゆっくりしてきなさい♪」
といつもの笑顔で言った。
一体ホントにあれは落書きなのだろうか、お母さんはまだ何かを知っている気がする。そう感じる。
ま、くよくよ考えてもしょうがないか。
今は考えるのをやめた。
だがその真実はすぐわかる。
次の日の出来事だ。
小雪は本当の大輝を知ることになるのだ。
その事をこれから話そう。
*****
次の日私は来週から授業が始まるのでその準備をしにデパートに来ていた。なぜか大輝君も一緒だ。
大輝君は珍しそうに文房具を見ている
「なにぃ!先が回転して芯が折れにくいシャーペンだと!」
「それかなり前からあるよ」と私が教えてあげると
「そうなのか!し、知らなかった...これも科学の進歩だな!小雪ちゃん!!」
どんな田舎者だよ!とツッコミたいところだがまじで珍しそうに見てるのでつっこまないでおこう。
「てか、大輝君って学校とかどうしてるの?」
と思ったことを大輝君に聞いてみる。
「俺は陰陽師校を卒業してるから別に高校とか行かなくてもいいんだ。
もうこの陰陽師の仕事一筋で行くつもりだからさ」
と答えてくれた。
へー陰陽師校かどんなことするのだろう。
疑問に思ったので聞こうとすると大輝君がこう言った。
「でも行ってみたいな。普通科も。
俺勉強は不得意だからさ、もう一度習い直したいんだ。」
その言葉確かに聞きました!!
「んじゃあ行こうよ!学校!!」と私
「え!でも入試とかやんなきゃだし。俺なにもわからねぇーし」
と大輝君。
その答え!待ってました!
「大丈夫!お母さんとかに言って頼んでみるし、勉強なら私が教えるよ!」
あれ?私なんでこんなことを言ってるんだろう!
なんで!?
と困っていると、困っていることがバレたのか大輝君が笑う。
「なに!笑ってるのよ!!」
「いやさ!あまりにも優しすぎてさ!なんか笑っちゃった!」
「失礼な人だよ!まったくもう」
私は恥ずかしそう顔を赤くして言う。
すると笑い終えた大輝君が笑顔で
「ありがとう、小雪ちゃん 考えさせてもらうね♪」
と言った。
その笑顔を私はなんぜだか許せてしまった。
ま、喜んでくれるならいいか!
デパートでの買い物も終え帰宅中の私と大輝君。
もう辺りは真っ暗です。
「疲れたー」と大輝君
「いろいろと付き合わせてごめんねー」
あのあと書店に行って本をみつけていた。
デパートの書店には無かったので何軒も何軒も行き
やっとさっき手にいれたのだ。
「本当にやれやれだぜ..」と大輝君
ちょっとまって!と私
「大輝君も!漫画買ってたじゃん!」
「だってぇー書店に来たのに買わないとかないじゃん!」
「って言っても!各書店で買わなくてもいいじゃないの!」
しかも一軒で3冊だよ!
「だってぇーー!!この漫画面白いんだもん!」
「面白くても買いすぎです」
叱りました。まるでお母さんみたいに
すると大輝君はまるで小学生のように
「はぁーい。ごめんなさぁーい」と言った。
「まったく小学生ですか?」
とおちょくるとシュンとした顔をした。
私はおかしくなって笑った。
つられてか大輝君も笑いだす。
あれ?いつからこんなに仲良くなったんだろう?
まぁいいか!
「ねえ?大輝君...」と私がいうとそこには大輝君が消えていた。
え!?あれ?
「大輝君?」
大輝君の代わりにそこにいたのは見知らぬ30代(推測)の男性であった。
「大輝君?どこ!どこなのよ!!」
私は叫ぶ。怯えている、だっていきなりそこにいた人が違う人に変わっているのだから。
すると、男性が口を開く。
「叫んでも無駄だ。 ここは一秒前のいた世界とは別の世界なのだから」
別世界!?
「ここはどこなのよ!あなたは誰なの!?」
私は聞く。安心するため、自己満足のため、落ち着くため
私は目の前の男性に聞く。
男性は言う。
「私の名は河童〈かっぱ〉!ここはこの俺が作ったパラレルワールド!私色に染まっているだろう??ほら横を見てみなさい」
私は横を見る。そこには川が流れている!
あれ!!さっきまで近所の住宅地にいたはず!
「な、なんで!なんでこんなことするのよ!!」
私は怯えた声で叫ぶ!
そして河童の答えで私はさらに怯えることになる。
「そんなの決まっておる!。お前を殺すために決まっておるじゃろうが!!!」
すると河童の格好が変わっていく!
男性の体がまるで風船のように膨らんでいく!
そして最高までいったのかパァン!!と破裂する。
血が飛び散る。肉片や臓器や骨も何もかも。
私は返り血浴びて服が赤く染まる。
「これが私の!俺の!!!本当のイケメンフェイスだぁ!!」
そこにいたのはもう化物であった。
顔は緑で口が尖っていた。
爪は黄色くと鋭く尖っていた。
恐ろしい!!
これが本当に現実なの??
そしてさっきまでの男性は!?
なんなの!
恐怖している。完璧に。
それを読めたのか河童は、笑いだす。
「カラカラカラッ!!お前!恐怖しているな!そしてこう思っている。さっきまでの男性はなんだったのかと!」
私は次の台詞で正気を失いそうになる!
今までの恐怖から
河童の恐ろしさから
不安感から
そして死の実感から
「この男性はな!!私がぶっ殺したのさ!!!ふははは!!
そしてこの体をちと借りたのさ!まぁもう二度と返せねーけどな!!!」
もう!耐えきれない!!
私は逃げ出す!!
この化物から
この残酷な現実から!!!
「おっと?追いかけっこ?いいねー面白い!」
やつが追ってくる。
私は逃げる!!
そして数分間それが続きそしてついに私は捕まる!
「捕まえたァ♪」と河童
「離して!!」と私
「嫌だね!お前はここで死んでもらう!そして俺の幹部への道を開けてもらう!!!」
河童が爪を振り上げる。
いや!まだ死にたくない!
助けて!大輝君!!
河童が爪を降り下げた!!!
「いやぁぁぁぁぁ!!!」
死にたくない!!!!!
「俺は幹部だぁ!!!あははは!!」
と河童。
「ほう?何の幹部になるんだ?」
と第三者の声!
でも聞き覚えのある声だ!
この声は!
「茨木大輝君!!!」
「Yes I AM!!」
ガキイイイイン!!!
大輝君は刀で河童の爪を止める!
〈おい!お前さんよ!受け止める時は一言よこせといつも言っとるじゃろう!!痛いわい!〉
と大輝君の愛刀の柊ちゃんが言う。
「悪い悪い」と大輝君。
「お前!お前は何者だ!いつこのパラレルワールドに来た!」
と河童
「ずっとだ。お前を見張っていた。
その間小雪ちゃんを囮にしたのは謝る。すまない」
「そして俺は茨木大輝!陰陽師だ!」
私の!私の!!ヒーローが来てくれた。
って!囮にしていただと!なんて野郎だ!
でも
「来てくれた!」
********
俺の名は茨木大輝。
ご存知だと思うが陰陽師だ。
さっきまで小雪ちゃんと楽しく帰ってたんだがどうやら俺達は敵襲をうけたようだ。
小雪ちゃんはどこにいるって?真下にいるぜ。
真下には小雪ちゃんと一人の男性がいる。
この男性が敵だろう。俺はそう推測する。
おっとこれはグロテスクだ。男性の体が破裂しやがった。
中からは緑の化物が現れた。
んむあれは河童だな。
どこの組みの者かな?
たぶんあそこだろう。
あ、小雪ちゃんが逃げ出した。
追う俺、数分後小雪ちゃんが捕まった。
小雪ちゃんが危ない!
うん十分わかった。戦闘開始と行こうか!
俺は左手から柊を出しそして
ガキイイイイン!!
河童の爪を止める。
そして名を名乗り
柊に怒られ
河童は驚いている。小雪ちゃんは安心したのか腰を抜かしている
「まだ安心するのは、早いぜ。小雪ちゃん」
「大輝君!」
嬉しそうに言ってくる小雪ちゃん。たく可愛いとこあるじゃん♪
「でもすぐにこいつを倒して元の世界に帰ろう!」
「うん!」
と笑顔で答えた小雪ちゃん
よし!気合い入れていくぞ。
「誰が誰を倒すって?小僧!」
敵も戦闘体制になった。
「お前だよ!この変態緑河童さん!」
と俺は挑発した。
河童は挑発に弱い、その通りだった。
やつはこう叫びながら襲って来た!
「調子にのるな!この厨二病のガキャァァア!!」
「やれやれなんでこんなに厨二病厨二病言われるんだろうな!」
ガキイイイイン!!!!!
愛刀柊で河童の攻撃を受け止めた。
戦闘後また柊に怒られそうだ。
だがこれからが問題だぜ。柊!!
俺は柊に心の中で言った。
後でお仕置きじゃ。と返ってきた。
マジかよ!
あ!河童のやろうまがまた襲ってきた!
本格的に戦闘開始だ!
まずは俺と河童は斬りあいの速さを比べる!
ガキイン!ガキイイイイン!!
と二人はぶつかり合う!
こいつなかなか素早いな!
すると心の中を読んだのか河童がこう言う。
「お前!今こいつなかなか素早いっと思っただろう!」
「な!なぜわかった!」
「さあな?だがこれはまだ本気ではない!」
すると奴さらに素早く斬りつけて!
俺の体を無数に斬りつけて蹴り飛ばす!
「ぐは!」
「あははは!こいつは惨めよ!
助けにはいってもうやられるんとはなぁーー!」
「何!俺はまだやられてなんかない!!」
「上を見な」
やつの言う通り上を見る。
すると奴の辺りに水が集まっていく!
何ぃ~!!!
「とどめだ!陰陽師小僧!」
水が迫ってくる!〈せまってくる〉
柊は!俺は左手で柊を採ろうとする!
すると左手の包帯が取れてしまっていてあれが丸見えに!
ヤバイ!
と包帯を探していると頬にスラーと垂れてくる物が!
血だ!ヤバイ!!血が左手に垂れてしまう!
ヤバイ!!と思った時にはもう遅かった。
ぽた左手に垂れてしまった。
ヤバイ!封印が解かれてしまう!
左手に書かれている文字が血に反応し光だす!!!
「やだ!!あの力はもう使わないんだぁぁぁ!!」
封印が解かれた!
〈第2章完〉
皆さんおひさしぶりです。
そして新年明けましておめでとうございます♪
今年も神暁翼をよろしくお願いいたします♪
さて第二章ですが
文字数がとにかく多くなりました。
とてつもなく長編となりました。
すみません。
第二章は戦闘シーンを入れるといったのですがあまり入れることができなくてすみません!
次回は大輝の過去と封印されていた力を晒します!
楽しみに待っててください!
次回は今月中に出したいと思ってます!