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半妖師〈ハンヨウジ〉  作者: 神暁翼
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死神と殺し屋

〈第17章  死神と殺し屋〉

 

どうもみなさんこんにちは!

霜月小雪です。

夏もついに終わり、秋になりました。

少し肌寒い時もあるけどまだ夏の雰囲気が残っていて過ごしやすい日々となっています。

でも大輝くんは


「ハックショォンン!!

くそぉ!杉花粉めぇ!!」


ご覧の通り花粉症に悩まされています。

私は花粉症はないのでその苦しみはわからない。

でも大輝君はくしゃみを連発する。

普通、花粉症の人はマスクをするだろうでも大輝君は着けていない。

私は呆れた声で言う。


「はぁ、だから言ったじゃん

マスク着けた方がいいよって」


大輝君は言う。


「だってマスク息苦しいんだもん!!」


といつも拗ねている。

はぁ付き合い始めてから気づいたことだが、大輝君はかなりわがままだ。

困ったよ。


「もーわがまま言わないの!

明日からマスク着けて登校するように!

さもないとジョンの斬新な冒険を氷付けにするよ!」


そう私が脅すと大輝君は道端で土下座しこう言う。


「すみませんでしたぁー!

明日から着けますぅ!!!」


こんな惨めな大輝君は見ていられない!

あと周りの目が痛い!!

私はほっぺをほんの少し紅色に染めながらこう言う。


「あーも!!顔をあげて!

みてるこっちが恥ずかしいよ!!」


こんなやり取りをいつもしている。

でも以前より楽しい。

好きな人と付き合えて平和にいられているのだから。

私は笑いながら手を差し伸べる。

大輝君はその手を取り立ち上がる。

二人はニコッと笑い、手を繋ぎながら学校へ向かった。


******

大輝達がラブラブしながら登校しているとき阿倍野波流斗は京都の陰陽師本部にいた。

波流斗は現時点では陰陽師のトップ。

いわば社長だ。

つまり社長室にいるとドアをノックする音がした。


「どうぞ」


の合図と共に二人の男が訪れる。

一人は黒いフードを被り銀色の前髪を見せていた。

もう一人は黒のハットと黒のスーツ。

そして銀髪黒フードの武器は死神が持つ大きな鎌であった。

黒ハットの武器はトンプソン機関銃。

どう見ても普通ではない二人。

その二人の登場を、見た波流斗は薄く笑いながらこう言う。


「やぁ、死神 坂田金助君

殺し屋 源頼殿みなもとらいでん君 二人のご訪問を嬉しく歓迎する」


波流斗の歓迎の挨拶が終わったあと死神 坂田金助と呼ばれた銀髪黒フードの青年が言う。


「いえいえ、波流斗さん。

そんな改まって歓迎されるほど私達は偉くありません。

それで話したいこととは?」


そう金助が尋ねた時、カチャとドアの鍵がしまる音とカーテンが閉まっていき社長室は真っ暗になる。

そして蝋燭の明かりが灯る。

二人は見たことのない世界に来た人のようにあたふたしている。

その時、背筋も凍るほどの邪悪な殺気を二人は感じた。

二人はあまりの恐怖に腰が抜けその場に膝待ついてしまった。

二人は何がなんだかわからなかった。

だがこれだけはわかった。

この殺気は波流斗から発していると。

二人の行動を見て波流斗はニッコリフェイスを崩さずこう言う。


「君達、二人に祓ってほしい妖怪がいるんだ。

こいつと一緒にね」


波流斗が指を鳴らすと裏から手が4つあり左目に大きな傷がある巨漢の男が現れる。

名は土蜘蛛つちぐも

土蜘蛛は煙草を吹かしながら金助と頼殿の周りを一周して

低い声で言う。


「波流斗よ、こんなやつらじゃ茨木大輝は殺れんぞ」


「それはわからないよ?

とりあえずチームを組んでみなよ。

これは命令だよ?」


と波流斗はニコニコしながら言う。

だが内面には(さつの文字が隠れていた。

数秒の間の後土蜘蛛のセリフにある違和感を感じていた頼殿がここで初、声を発する。


「波流斗さん、今土蜘蛛が言っていた、茨木大輝達を殺すって・・・」


「そうそうー、祓ってほしい妖怪ってね、茨木大輝君なんだよね~。

君達ならやってきれるよね?

あ、ちなみに君達が拒否した場合は君達には・・・・・

死んでもらう」


「了承せざるをえないと言うわけですか・・・・」


と迷いのある頼殿とは違い金助は目をキラキラ輝かせて言う。


「わかりました! 

死ぬ気であいつをぶち殺します!行くぞ!頼殿!!

おっさん!!!」


「な!ちょ!まて!」


金助は頼殿を無理矢理引っ張って波流斗の部屋を後にする。

残された土蜘蛛と波流斗は


「波流斗よ ホントに大丈夫か?」


「あ、あぁたぶんね

あの子達はエージェントの中でも1~2位を争うほどの強さの持ち主だから。

面倒は君に頼むよ。土蜘蛛

その額の傷の怨みを晴らしてきな」


「ふん!大輝を殺すのは怨みを晴らすのではない。

他の目的がある」


土蜘蛛はそう言って前に進みだす。

波流斗はニコニコしながら送り出す。


「そうか。それじゃ頑張ってね」


「あぁ・・・・おっさんか・・」


と土蜘蛛は大きなため息と共に部屋を出ていった。

どうやら土蜘蛛は金助におっさんと言われたのがショックだったらしい。


「さて事は順調だ。

私の計画通りだ。

ふふふ!!

ふはっはっはっ!!!」


波流斗は大きな声で腹を抱えながら笑い出した。

その笑い声は外に出たばかりの土蜘蛛にも聞こえていた。


*****


学校についた私たちはホームルームのあとある決め事をしていた。

それは来月末にある文化祭の事だ。

どうやらこの高校の文化祭は毎年クラスパフォーマンスと言うものをやるらしい。

みんなで演劇やダンスを体育館で披露する。

それが一番の目玉とか。

その他にも先生達が屋台とか出してくれるらしい。

私は楽しみでしょうがなかった。

高校の文化祭ってやっぱ華やかで楽しいってイメージが強い。

今、出し物の候補的には演劇よりになっている。

みんなダンスなんて出来ないし。

個性豊かな人達がいるから演劇の方がいいかなーっと思っているらしい。

さてどうなるんだろ?

そう思っていると学級委員長の村井君がみんなに訪ねる。


「それではうちのクラスは演劇をするってことでいいですか?」


するとみんなはいいよと言うことかパチパチと拍手をする。

演劇をするということが決まったので次は何を題材をずるかを村井君はみんなに聞いていく。

すると柳瀬くんが意見を述べる。


「俺は!王道にロミオとジュリエット!

役はこう!ロミオを俺!

ジュリエットを聖子!」


「それ!最高!!」


と前々からのラブラブカップルがはしゃぐ。

ある人は冷たい目を

もういいやって顔をしている人も。

村井君はその意見を黒板に書き


「じゃあ他に意見はありますか?

なければこれになりますけど」


そう言った瞬間!色々な意見が飛ぶ!

白雪姫や、シンデレラ

他には桃太郎!浦島太郎!

さらにはスター●ォーズやラ●ボーやターミ●ーターなど!かの有名な洋画の名が飛び回る!

みんなどうしてもこの二人のロミオとジュリエットはやりたくないらしい。

意見を出した二人はあまりの勢いでその場に立ちつくしている。

私は別にいいと思うんだけどな。

あまりに意見が多いので村井君は戸惑っている。

そこに


「てめぇーら!少し落ち着け!

そんな色々な言い放っても意見は通らねぇ!

だから一人ずつ言え!」


と泉くんが言う。

そしてさらに泉くんは言う。


「まず俺から言わせてくれ

みんなで作らねぇ?

その作品を。

執筆なら俺がやるから。

まぁ他にやりたい人がいるなら俺は引くがな

どうだ?」


数秒の沈黙。

そして歓喜の声が上がった。

みんな賛成のようだ。

村井君はそんなみんなを見て


「それではゼロから始めていくって言うことでいいですね?

僕もそれで賛成です」


と笑顔で言う。

さらに歓喜を上げるみんな。

その中香奈ちゃんが泉くんが訪ねる。


「ねぇ直人、私も書きたいんだけどいいかな?

てか一緒に考えようよ!」


泉くんは少し顔を赤くしながら言う。 


「あ、あぁ勿論!」


こうして私達の出し物は決まっていった。


****


とある東京行きの新幹線にて


「なぁ!金助!なんで大輝達を殺す任務なんか受け入れた!

昔!一緒に戦った戦友じゃあねぇか!」


と頼殿は問い詰める。

金助は躊躇いもなく答える。


「それは簡単な答えだ。

一回イレギュラーを祓いたいと思ってたんだ。

例えそれが俺の友人だろうと

関係ない・・・・・」


頼殿はただただ聞くしかできなかった。

金助の心の闇を。

金助は喋ることを止めずペラペラと己の闇をむき出しにする。


「俺は波流斗さんからの任務を承けただけだ。

俺は大輝に会い。殺す!

頼殿、お前が止めようともな」


こうして慈悲のない死神と心に迷いがある殺し屋は東京に向かった。


****

土蜘蛛は考える。

己の目標を。

土蜘蛛の傷は己の過ちの傷 

〈この傷を貰ったとき自分の生きる意味を知った。

だから奴に生きる意味を教えてやりたい。

大輝、お前は必ず俺が・・〉


           第17章 終!!



みなさん!おはこんばんわ!

神暁翼です!

いやー文化祭がいきなり早まり大変でしたw

なので投稿が少し遅くなってしまいました。

あとこれから小説のボリュームを下げたいと思います!

なんか文字数が多すぎかな?っと思ってしまいましてw

これからはこんな感じになっていきます。

よろしくお願いします!

ではでは17章はいかがでしたか?

バトルがないのも新鮮でしたか?w

さてさてこれからの注目キャラはやはり土蜘蛛です

土蜘蛛は悪なのか?それとも善なのか!

そこら辺を考えながら読んでくれるとうれしいです

あと新キャラの坂田金助、源頼殿もこれから注目してください!

この二人もいい活躍をすると思います!

次章は来月だと思います!

できれば今月に出せればいいな

まぁ次章もお楽しみに!

また会う日まで!

バイバイ~♪

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