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半妖師〈ハンヨウジ〉  作者: 神暁翼
18/51

夏の雪 後編 その2

〈第16 夏の雪【後】その2〉


戦争が勃発していたある場所に一匹の犬がいた。

犬は見た目からして何日も餌をもらっていない餓死寸前だった。

そこに二人の日本軍の男が現れる。


「邪魔だぞこのくそ犬!」


と兵隊は犬を蹴る!


「ギャン!!」


犬の腹に強い衝撃が走り、たちまちその場に倒れる。

すると兵士達はゲラゲラと笑いだす。


「あはっはっは!!

ギャン!!だってよ!!」


「笑いもんだよマジ!!」


犬は思う。


『なぜ僕がこんな目に遭わないとといけないんだ!

僕はただ生きたいだけ!

僕は何で悪くないのに!!』


そんな犬なんかお構い無しに一人の兵士は言う。


「なぁ!犬神の呪いって知ってるか?」


「いいや、知らないな。

なんだそれ」


「まず犬を首まで埋めるんだ!

次に餓死寸前にする!

そしてそいつの目の前に餌を置くんだ!

その次が面白いんだ!!!」


「どうするんだ?その後」

 

兵士は狂ったように笑いだし言葉を発する。


「フヒヒヒ!次がな!

ヒハッフフ♪

首を斬るんだよ!

ズバッと!そしたらその犬の恨みが爆発して首が襲ってくるんだとよ!!」


その説明を聞きもう一人の兵士も笑いだす。


「っはは!!はァ!?そんなの迷信だろ?」


「だからさ!」


と犬の元へ行き鞘に納めたままの刀で突っつきながら言う。


「こいつで試してみようぜ!

まぁ何も起きないと思うがよ!」


「その話乗った!やろう!」


そして兵士達は犬を首まで土に埋め、目の前に乾パンを置く。


「これで数日待つのだな」


「いいや、このまま斬る!」


そう言い兵士は犬の首を跳ねる。

その時犬は思う。


『僕はただ気ままに散歩をしていただけなのに!

人間なんか・・

人間なんか・・・・

人間なんか!!

滅んでしまえぇぇぇ!!!』


犬の恨みは具現化される!

跳ねられた首は兵士達の方へ飛んでいく!

そして首を跳ねた兵士の頸動脈を食いちぎる!!


「ぐぁぁぁぁぁ!!!」


「富竹ぇぇ!!!」


友の名を叫んだ兵士に犬は襲いかかる。

そして顔を噛みちぎる。


「うぁぁぁグバッ!!」


兵士が起こした騒ぎで野次馬がちらほら現れていた。

野次馬達は首がね浮遊いる犬を見て発狂する!!

その声に気付いた犬は野次馬達に襲う。

足に噛みつきその部分をちぎり倒れたら頸動脈に食らいつき殺していった。

そしてわずか一時間でその地域の人々を食らいつくしたのであった。

何人もの生き血や肉を食べた犬の首は体に戻る。

ガリガリだったその体は膨らみ至って健康的な体になっていた。

犬は埋められた土から出た。

犬は思った


『僕をこんな目に遭わした人間共。

この恨みは忘れない!

僕は人間を赦さない!!』


こうして犬は妖怪 犬神となった。

その数年後犬神は陰陽師に襲われていた。

陰陽師の数は30を越えていてさすがの犬神もピンチであった。

そこに伴示が現れ犬神を助けた。

その時犬神は伴示を命の恩人

この命の恩人を守るのが己の仕事だと思い

伴示を永遠に守ると誓ったのであった。

そして現在!

その伴示はある男のせいで片足を失った。

その男の名は茨木大輝。

犬神は思った。


『茨木大輝と仲間達を殺すのはこの僕だ!!

この世で唯一僕を認めてくれた方を護る!!』


******


俺達は遂に伴示とのけ頂上まで着いた。

頂上にはボロボロの神社があった。

入り口にある鳥居は崩れてある。

どこからも妖怪が涌き出そうな雰囲気のある場所だ。

ここに伴示はいる。

あと犬神も

俺は二人に言う。


「遂に来たな、覚悟はできてるよな」


二人は言う。 


「「あぁ!!」」



その崩れた鳥居を過ぎた瞬間

背筋も凍るほどゾォっとする殺気を感じた!

それは2人も同じのようで少し青い顔をして冷や汗をかいていた。

恨みに憎しみや羨ましさがこもり凶暴であり狂暴な恨み。

こんな恨みを持つモノは1つ

恨みが強いほど強い妖怪 犬神だ。

こう思っているといきなり目の前の木から首のような影が飛び出ていった!!

俺は二人に告げる。


「二人とも!来るぞ!!」


俺は柊を構え、健翔は連と綾を構え、直人はボクサースタイルになり攻撃に備える!

首のような影は空を飛び回る!

まるで俺達を誰から殺そうか決めているような感じであった!

その数秒後首のような影、いや肉眼ではっきりわかった!

犬の頭に赤黒く染まった目、そしてあのスピードと狂暴さは犬神だ!!

犬神の狙いはどうやら俺らしい!

俺も勢いよく地面を蹴り空中に飛ぶ!

そして柊を犬神の目を狙い突きを入れようとする!

だが予想外に犬神はさらにスピードを上げ俺を素通りする

俺は目で犬神を追う!

すると新たな狙いがわかる!

犬神の狙いは健翔だ!!

俺は気づく!

遠距離系の戦いをするのは健翔だけ!

つまり健翔は犬神にとってとても相性の悪い相手!

それを先に潰す気なのだ!

俺は叫ぶ!


「時を!・・・」


だがもう遅かった!

健翔の右肩は食いちぎられてあった。

健翔はその場に倒れ込む。

犬神による健翔への攻撃はまだ続く、次に犬神は健翔の首を狙い近づいて行く!

俺の時止めは連発できない。

今の俺は健翔との距離が離れている。

このままじゃ、健翔は死ぬ!

どうにかしようと俺は空気を蹴り、勢いを逆にし犬神に斬りかかろうとするがやはり距離が!!

健翔はもちろん動くことはできない。

健翔の元に着き血臭い口を開きかけている犬神!

まずい!!

健翔の首は犬神の口にすっぽりと填まる!

そして犬神の牙は健翔の首の皮を破る!

口は肉を食いちぎろうと閉じ始まる!

健翔は恐怖のあまり発狂している。まるでゾンビに襲われている人のように。

誰もが諦めかけたその時!

そこに正義と情熱がこもった拳が悪の顔面を吹き飛ばす!


『ギィヤァァァァ!!』


と悲痛の叫びを言い放ちながら犬神は木の中に戻っていく。

俺は健翔の元に駆け寄り傷の手当て始める。

健翔の首は軽傷で済んだが肩は半月状に食いちぎられており骨が痛々しいく剥き出ていた。

そして肩の傷口からは薄く黒い煙が上がっていた。

犬神呪詛いぬがみじゅそつまり呪いだ。

俺はとにかく傷口からの出血を止めるためある液体の薬を取り出す。

この薬は陰陽師の秘薬でありどんな傷でも治せる薬だ。

だが呪いや死んだ者には効果はない。


「ちと滲みるぞ」


と言い傷に液を二、三滴垂らす。


「ぐうわぁぁ!!」


健翔は痛さのあまり叫ぶが傷は見る見るうちに塞がる。

さてあとは呪いだな。

俺は柊に言う。


『柊、久々に喰らえ』


『小雪の時以来じゃな』


呪いを喰らう。

俺の刀の名は喰刀 柊。

呪いや人の体の中や心に取り憑いた妖怪を喰らうのがこの柊の特殊能力。

俺は意識を集中して柊の重さを感じる。

この行為は柊への敬意の表しどの位置に呪いがあるか調べる。

探ってみた結果はこうだ。

一番効果的なのはやはり肩のようだ。

俺は健翔の右肩に意識を集中して斬り除く!

柊に問う。


『柊、呪いは喰えたか?』


柊は答える


『ある程度は喰えた。

だが・・・・』


『ある程度!じゃあ!健翔は!!』


『あぁ呪いは残っている。

つまり健翔は長生きはできない』


次の柊の答えに俺はショックを受ける。


『健翔の寿命はあと半年だと思ってくれ』


『半年って・・』


俺は横たわる健翔を見る。

顔色はいい、だかどこか苦しそうな雰囲気がある。

呪いに蝕まれているのだろう。

健翔、お前を守ってやれないのか!

そんな事を思っていると柊に言われる。


『大輝、これは試練じゃ。

悲しみを乗り越えろ』


『無理だ!俺は友を見捨てるわけにはいかねーだろ!!

柊頼む!もう一度試して..』


『それこそ無理よ! 私も必死にやってこれが精一杯!

大輝!これが現実なの!現実を受け入れるの!!

現実は卑劣なの!!!

この悲しみは誰もが通らないといけない試練なの!

だから現実と向き合って!』


俺は無言のまま悔しさのあまり唇を噛み締めた。


『わかっている!わかっているさ!でも!』


俺は悔し涙を流しながら心の中で言う。


『大事な人を守ってこそ戦いなんじゃないのか!?

これじゃ!負けた気に...』


柊はまるで母親のように優しく言う。


『負けてなんかいない。

戦いに犠牲は付き物なの

でもこのままじゃ現実との戦いは負けてしまう。

さぁ受け入れて!

あなたならできるはずよ』


俺ならできる。


『わかったよ!それより今は小雪ちゃんの救出だ!』


と開き直る。

そして現実に帰る。

俺は叫ぶ!


「犬神!!!出てこい!!」


すると犬神は木から降りてくる。

そこにいたのは黒髪の青年であった。

つまり人間に化けている犬神だ。

犬神は言う。


「うへへへ!!てめーらの一人に俺の呪いを憑かせてもらったぜ!

もう体を蝕ばんでるだろうよ!」


俺は悔しさのあまり唇を噛む


「あぁそうだ!!

だからてめーの命で支払ってもらおうじゃあねぇかッ!」


そう叫び俺は神速で犬神に近づき斬り上げる!!

それを犬神は己の爪で受け止める!

その爪はまるでウル●リンのような鋭く長い爪だった。 

自分の爪を見て犬神が叫ぶ。


「俺のホントのおぞましさを見せてやるよ!」


すると犬神の姿が変わったいく!

まるで狼男のように!!


『グルルルオオオ!!

これが俺の本気だぁぁ!!』


スピードは落ちたが凶暴差がまして襲いかかってきた!!

俺は柊で防ぐ。

力も強くなってやがる!!

俺は押し負けてしまう!!!

相手は片手で攻撃をしてきたのでもう片方の手が俺の腹部を貫こうと襲いかかる!!

俺は体勢を崩しているため避けることはできない!

絶体絶命の時!二度ふたたび正義のおうごんに染まった拳が護る!!

ん?今、直人の拳が黄金に輝いていたような。

俺は直人の拳を見つめる。

すると直人の拳には黄金の籠手を装着していた。


「な、直人?それは??」


直人も自分の両方の拳を見て驚いた声で言う。


「俺にもよくわからない

だがこの籠手の能力があったから妖怪をチリチリにできたんだとおもう」


と、言い犬神を指差す。

すると殴られた部分(頬)から炎症を起きていた。 

その炎症が拡がっていき顔面が斜めに割れた!!

犬神は痛みのあまり叫ぶ。


『ギャァァァァ!!!』


その隙を見て直人は犬神の腹を殴る!

犬神が血を吹き出す!

まだ直人の攻撃は終わらない!

肩へ一撃!足へ一撃!

顔面にまたもや一撃!!!

そして泉直人は言う!

己の必殺技の名を!

 

「とどめだ!くらえ!!

衝撃インパクト!!!」


そう言うと拳から衝撃波を発する!

その衝撃波はとても強力で犬神の体を吹き飛ばすほどだ!

インパクトをくらった犬神の断末魔。


「グゥイヤァァァ

くそぉ!ちくしょぉぉ!!

泉ぃぃ!!直人ぉぉ!!!

貴様を!!!!

いつか!!殺っすぅぅ!!」


インパクトの衝撃からか犬神の体が炎に包まれる。

直人を恨みながら死んでいくのだろう。

犬神は丸焼きにされその場に倒れて動かなくなった。

こうして犬神との戦いは終わった。

すると直人が言う。


「健翔の看病は俺に任せな

お前は霜月の元へ行け」


「あ、あぁ!悪い!」


お言葉に甘えて俺は小雪ちゃんがいると思われる社に向かう!

待ってろ!小雪!!


******


社の中に潜入した俺は物陰に隠れる。

すると伴示の言う。


「よーよくここまで来たな!

茨木大輝」

 

「あぁ、以外と簡単にこれたぜーどうしたよ?あんたの勢力こんなもんかよ!!」


「あー他の奴等は地元を攻撃してもらってるよー

君達のお友達を殺すためにねぇー!!」


******


烏間孝だ!

町に出たのはいいのだが!

なんだこりゃ。

町が火の海になってやがる。

原因はやはり妖怪だ。

そんな現実を見た他のやつらは呆然とただ見ていた。

あり得ないと思っているのだろう。

俺は吹雪さんに言う。


「なぁ、吹雪さん。

このゴタゴタを納めるため手伝ってくれ!

行くぞ!!」


俺は吹雪さんの首根っこを掴み飛んでいく!


「は、はいぃぃぃ!!」


こうして俺達の戦いが始まった。


*****


「ってことでーー!!

今すぐ俺の目の前に出てきな!

さもないと!」


伴示は小雪ちゃんを抱える。


「小雪ちぃやぁ~んを痛めつけまーす♪」


ちぃ!くそったれめ!!

しょうがなく俺は物陰から出る。

するといきなりナイフが俺の両足に刺さる!


「ぐぅわぁぁ!!」


「大輝君!!!!」


俺の叫びと小雪ちゃんの叫びが混ざる。


「おぉ~んん♪愛し合ってるねー♪そんなラブラブのカップルを最悪な状況に追い込みたいと思いまぁ~す♪」


そう伴示が言うと俺の周りに無数のナイフが現れる。


「それではー!!ナイフよ!

あの鬼に鉄槌を!!」


伴示の言う通りその無数のナイフが俺の心臓と顔面に以外を狙い飛んでくる!!

まずは腹部に3本!


「グフ!」


と口から血を吐き出す。

次に背中に2本!

そして右肩に3本!!

と次々に飛んでくる。

小雪ちゃんが心配そうな目で見つめているので俺は言う。


「小雪...心配すんじゃねぇ...

俺は平気さ...死にはしない」


「大輝君...」


小雪は赤面を表し泣いている。

そんな光景を見ていた伴示は不愉快になったのか俺に近づき刺さっているナイフを葉っぱに戻す。

刺さった箇所から血が吹きでる!!


「うぐぅ!!」


俺はその場に倒れる。

くぅ!地面に血が流れていくのがわかる。

普通の人なら死んでるわこりゃ。

すると伴示が近づいてきて背中を踏む。


「ラブラブしてんじゃねぇよ!

このくそやろう!!

まぁいい、おめぇーの女もこれから俺の魅力に気づいて、てめぇーの事なんか忘れるさ!」


「それはどうかな...?

あんた、初めてかもな。

女に...フラれるのは!」


その後、伴示は俺を無限に踏みつける。

小雪ちゃんは叫ぶ。


「やめてぇ!やめてよ!」


だが伴示は踏みつけるのをやめない。


「このくそったれが大人しく死なないから君は悲しい思いをするんだ!

君はもうこの伴示の者なんだ!

こいつが邪魔なんだ!

だから殺す!

死ね!死ね!!死ねぇぇ!」


とラリったように叫びながらとにかく踏みつける。

俺はとにかく踏まれるだけ。

血が出すぎて力が入らないって言おうか。

すると小雪ちゃんが大声で言う!


「やめろって言ってるだろうがぁぁぁぁ!!」


小雪ちゃんが叫んだ直後

周りが白く輝く!!

その後の記憶は消えていた。

つまり気を失ったのだ。 


******


私が叫んだ時、私の体が輝き始める!!

私は怒りのため秘められた力を手に入れた。

そう、私は大輝君と同じ

半妖だったんだ。

私は伴示に向かって氷の刃を投げる!!!


「ッ!!」


だが伴示は木の葉になり消えていく!

その隙に大輝君の元に近づき安否をとる。

鼓動音はある。

つまりただ気を失っただけだ。

よ、良かった。

私は臨戦態勢につく。

そして風を感じる。

葉の音を感じるんだ。

すると!

裏から何かを感じた!

私はすかさず手から強い吹雪きを放つ!

そして一人が隣の部屋に吹き飛ばされた。

吹き飛ばされた方向へ目を向ける。

そこにはゴスロリを着た女がいた。

女は肩に木の破片が突き刺さっていて気を失っていた。

まぁ死んでいるだろう。

確かこの女は夜雀とかだった気がする。

すると二度ふたたび裏から殺気を感じた!

私は空気を凍らせる!

すると!


「う!動かない!!」


と伴示の声が聞こえた。

私は言う。


「私があなたの動きを止めたの」


そして私が作った尖った氷を伴示の腹部貫く!


「ぐはぁ!!

く、なんでこの僕が!!」


伴示は口から血を吐き出す。

私はこう言う。


「死ね」


私は伴示の中にある水分を勢いよく全て凍らせる。

そして体内で氷柱にする


「うわぁぁ!氷が上がってくる!貫いてくる!!ガハッ」


伴示の口からは氷柱の尖った部分が飛びでて天井を貫いていた。

そして私はその氷柱を崩した。

そしてたら白色の小さなモノが空から降ってきた。

それは


「雪だ」


真夏の夜に降る雪。

これがごくたまに起きる

夏の雪なのだろう。

私は大輝君を膝枕し気が戻るまで待った。


******


俺が目が覚めると天井に大きな穴がありそこから眩しい朝日が射していた。

耳元でスースーと声が聞こえた。

俺は横を見るとそこには小雪ちゃんがいた。

どうやらまた心配をかけてしまったようだな。

俺は立ち上がり小雪ちゃんの背後に回り抱き着いた。

すると


「ん?」


と小雪ちゃんが起きてしまった。

小雪ちゃんは現状に気づきびっくりした声で言う。


「だ!だだだ大輝君!!

へ?なにぃ??」


俺は小雪ちゃんに告げる

  

「なぁ小雪、俺とお前が出会ってもう半年近くになるんだな」


「そうだね」


「この半年間、いろんなことが起きたよな。

そして気づいてしまったんだ」


「な、何を?」


と可愛らしく聞いてくる。

俺は愛を告白する。


「俺は小雪の事が・・・

大好きなんだ・・・

だから俺と付き合って下さい」


そんな普通の告白を聞き

小雪ちゃんは答えを言う。


「うん、お願いします」


そして二人は熱く唇を重ねる。

その時二人はこう思った。


「私は・・・」


「俺は・・・」


「「今この時を大事にします」」と


その数分後、健翔と直人が現れる。

そしてラブラブしてる俺らを見て言う。


「こいつら、くっついたな」


「だな」


俺達は恋人繋ぎをして笑う。

そして俺は健翔に問う。


「健翔、傷はどうだ?」


健翔は答える。


「うん、まだ体は痛むけど大丈夫!」


そんな会話をしていると社の大きな穴から三人の影が降りてきた。


「よぉー新カップルさん

セッ●スしたか?」


「小雪ちゃん!!無事で何よりだよ!!お腹に子持ちになって・・・

お父さんは嬉しいよ!!」


とあ烏間先生と吹雪さんが言う。

俺と小雪は照れたように言う。


「ちょ!まだそこまでは!」


「ちょっとお父さん!勝手に決めつけないで!

でも心配してくれてありがとう♪」


こんな会話をしていると第三者の声が入り込む。


「ふふ、いい恋人できて喜ばしいですね。茨木大輝君」


その声は聞き覚えがありすぎる声であった。

俺は声が聞こえた方を向く!

そこに居たのは俺の目標!

阿倍野波流斗さんだった!!


「な、なんで波流斗さんが!」


波流斗さんはニコリと笑いながら言う。


「ほら、ここの町で妖怪が溢れてしまったので陰陽師みんなで退治しにきたのですよ」


「なるほど、お疲れ様です」


「何をともあれみんな無事で何よりです。

さ、みんな疲れたでしょ?

私は後始末があるので先に帰っていなさい」


俺達はみんな波流斗さんのお言葉に甘えて帰らせてもらった。

やはり!波流斗さんはいい人だ!

と思いながら俺は小雪ちゃんの肩に頭をつけながら浅い眠りについた。


****


大輝達が帰ったあと阿倍野波流斗はある人物に電話をかけていた。


「こちら波流斗だ。

時が来た。

皆動きだせ」

 

『わかりました』


その時、世界は終わりへと動き始めた。


第16章 終!!

どもー!!おはこんばんわ♪

洋画大好き神暁翼でーす。

いやー16章ーいかがでしたか?

ついに大輝と小雪がくっつきました!

でもこの半妖師はまだまだ続きます!

ですがここでラスボス感たっぷりのキャラ

そう阿倍野波流斗が動き始めましたね?

これからの章はこのキャラはカギですのでチェックチェックしといてくださいねー!!!

さて次の部でですね。

半妖師1の最終部となります!

最終部はですねー

とにかく長いです! 

今年の12月末に最終章をだす予定です!

勿論!半妖師2も考え中ですのでご安心を♪

ってことでまたお会いしましょ!

ばいばーい♪

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