表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
半妖師〈ハンヨウジ〉  作者: 神暁翼
15/51

夏の雪 前編

〈第13章 夏の雪【上】〉


車で約30分後僕達は霜月家に着いた。

大きさは普通の家より少し大きいくらいだ。

小雪ちゃんのお父さんは言う。


「さぁ、荷物を持って中にはいってくれ!

そしたら海へ行こう!」


みんなは同時に歓喜の声を発する。

よかった水着持ってきて。

僕が安堵の息をつく。

すると横で小雪ちゃんがぼそっと言った。


「私、水着持ってきてない」


「え!小雪ちゃん!本当かい?」


小雪ちゃんは上目遣いで言う。


「うん」


それを聞いた小雪ちゃんの

お父さんは


「しょうがない、どこかで売ってるから買おう。

とりあえずみんな!

出掛けるまえに準備だ!」


みんな一斉に言う。


「はい!」


******


大輝達がビーチに行く準備をしていたときある神社の地下では妖怪達が集まっていた。

その数、約400

その中には中ボスともいえる体格の奴もいる。

これが四国百鬼夜行。

またの名は四国獣神百鬼夜行

(しこくじゅうしんひゃっきやこう)


そのトップが!

隠神刑部狸 伴示なのだ

その伴示が言う。


「みんな揃ったようだね

久しぶりみんな」


するとダンディーな男なのだが牛みたいな角を持つの妖怪が言う。


「伴示さん、お久しぶりです」


「おお、牛鬼〈ぎゅうき〉!!

元気そうで何よりだよ」


「はい」


伴示と牛鬼が話をしているとき銀髪で着物の青年が現れる。

その青年は舌が長く

息がハァハァと荒い。

まるで真夏の犬のように

伴示は青年に気づき名を叫ぶ。


「犬神!君は大きくなったね!!」


犬神は言う。


「あなた様が僕に生きる意味を伝えてくれたからです。

僕はあなた様の力になりたいその欲でここまで成長しました。

今回の獲物をはやく知りたいです♪」


「ふふ 

やっぱ、お前は強い。

今回はお前の大好きな暗殺だからな。

獲物をこれから言う。

夜まで待ってな♪ 」


「わかりました」


すると伴示はその場にいる妖怪全員に聞こえるような声で言う。


「よぉ、みんな!

集まってくれてありがと!

今日みんなに集まってもらった理由はただ一つ!」


伴示は木の葉で大輝の顔を描く。


「この男!茨木大輝の暗殺だ!

あとその男の彼女と思われるこの女!」


大輝の顔が崩れていき次は小雪の顔が描かれる。


「霜月小雪のら致だ!

この美女はこの伴示の200人目の嫁になる女だ!

傷はつけるなよ!

他のモノは全員殺しても良い!」


そのことを聞きみなは熱烈な雄叫びを奏でる。

そして伴示は言う!


「これより作戦を開始する!行くぞ!お前ら!」


******


海に行く準備をして香奈ちゃん達は海に先に向かった。

でも私とお父さんとなぜか大輝君は海に近い水着屋さんで私の水着を決めていた


「これも似合いそうだねー

んーこれなんかどうかな?

小雪ちゃん!」


とぐいぐいお父さんは水着をおしつけてくる。

大輝君は頬を赤く染めながらそれを見ている。

まぁお父さんがおしつけてくる水着は全部露出度が高い物だ。

見ている私も恥ずかしい。

するとお父さんが大輝君に絡む。


「大輝君だっけ?

君も選びたまえ!

小雪ちゃんは私じゃなくて

君に選んでほしいはずだよ」


「は、はい!」


と大輝君は困惑しながら水着を選び始めた。 

数分後


「僕はこれが似合うと思うな」


大輝君が決めてくれた水着は黄色いビキニであった。


「わかった。試着してみるね」


数秒後

私はいつもの白いワンピースからビキニに着替えた。

するとお父さんが大きな声で言う。


「おお!!可愛いじゃあないか!なあ大輝君!!!」


大輝君は照れながら言う


「うん、似合ってると思うよ」


その言葉を聞いたとき胸がドクンっと跳ね上がった。

これが好きってことなんだなとまた重く実感した。

私は小さく笑い


「んじゃあこれにするね」


と言い。

着替えてレジに向かった。

これで水着問題は解決した。

ちなみに値段は2500円でした。


******


どうも内田藍架です。

覚えていない人も多いだろうしもう一度言いますと小雪ちゃん達の担任をやってます。

何となくなんだけど旅行に着いてきてしまたのだけどホントにいいのだろうかとここに着いてから思いだしたのだけど。

今この状況を見れて良かったって思う。

だって教え子達が仲良く遊んでいるのだから。

遅れてきた小雪ちゃん達も

不良ぽい泉君も

がり勉の谷山くんも

リア充のくそったれ達も

転入生の渡辺君も

みんなで高校生らしく遊んでいる。

若々しく元気に。

って!私もまだ20代じゃない!

するとビーチボールが転がってくる。

柳瀬くんが言う。


「藍架ちゃーんとってぇー」

私は立ち上がりの柳瀬くんにこう言う。


「そこのリア充共!

イチャコラしてんじゃねぇー!!!」


そしてボールは柳瀬くんの画面に当たる!

すると柳瀬くんの彼女 渡部さんがバウンドしたボールをキャッチし私に投げ返してくる。

そのボールは私の画面に直撃。

渡部さんは言う。


「ふん!悔しかったら彼氏でも作れば!

いつまでも私達の愛を邪魔しないで!先生!」


私はカチンとくる。


「んだと!!じゃじゃ馬娘が!!

やんのかい??」


渡部さんが言う。


「カモーンベイビー♪♪」


とこんな感じに仁義なき女の闘いが始まった!


「大体!高校では恋愛行動禁止なんだけどっ!」


私はおもいっきりボールを投げる!

「え?なんて?

私は恋愛なんてしたことないだって?」


渡部がボールをキャッチしおもいっきり投げ返してくる!!

このキャッチ&リリースが

続く!!


「そんなこと言ってません!」


「へー!!でも恋愛をしたことがないのは図星みたいね!

まぁしょうがないか!

ブスだもんね!」


「あぁんん?

あんたは彼氏いるのにぺちゃぱいだよな!

揉まれてんのか?」


「なっ!教師だと思えない下品なやつー!

でもねー

一つ言わしてもらうわ!

H ならしたわよ!!」


「なに!羨ましい!!

このビッチ貧乳目!!」


「うるせぇ!この破廉恥処女!」

 

と喧嘩を見ていた

大輝、小雪、健翔、直人

香奈はこう思った。

妖怪より恐ろしいモノはここにあると。

この二人から溢れているオーラの凄まじさはぬらりひょんも越えていそうなモノであった。

小雪の親達は

「若いっていいわね」と言っていた。

この争いは夕方まで続き

ついには夜になってしまった。

この夜!

決戦は行われる!!

そして! 

秘密も解かれていく。

これは霜月家の運命

その一つを教えよう


*****

霜月家はある妖怪の末裔である。

その妖怪の名は雪女。

そう、霜月小雪が取りついてしまったのは雪女。

ここでなぜ大輝が祓えなかったかを教えよう。

この時小雪に取りついた雪女は簡単に言うと小雪のドッペルゲンガーみたいなもの。

つまりはもう一人の小雪なのだ。

なんだかの異変で小雪と雪女が離れたのだ。

そしてついに会ってしまった。

そして一つに融合した

いや元に戻ったのだ。

そして小雪は今宵覚醒する。

その雪女に。

だがまず小雪の父親の恐ろしさを見てもらおう。

小雪の父親は純粋な雪男。

年齢は156歳!!

この雪男と茨木童子の子孫が戦う!

それを見てもらおう!


******


僕達は夜ご飯を食べたあと

家の近くの岸に来ていた。

どうやらここは絶景スポットらしい。

僕は先に降りてくれとお父さんが言うので先に降りその絶景を見に行った。

だがみんないっこうに来ない。

そしてとても不思議な感じがする。

何故だろう?夏なのにとても寒いんだ。

凍りつく様な寒さが今僕を襲っている。

そして待つこと数分、ついには雪まで降ってきた。

おかしい!

そう思った

僕は一つの答えが出る。

これは敵襲だ!

能力からみて雪女か!

だがなぜ、雪女なんだ!

ズズズズ!!

と、音が聞こえた!

その音は僕の頭上。

僕は上を向く。

すると僕の大きな雪玉が空に浮かんでいた!!

その雪玉が降ってくる!!

僕は避けた!

すると聞き覚えのある声が聞こえる。


「さすが茨木童子の子孫

感が良い。

だが次で仕留める。

小雪の為にも!」


そう言って一人の男が僕の目の前に現れる。

その男とは!!

そう!小雪ちゃんの父親

霜月吹雪であった。


「ふ、吹雪さん!?」


「そう、私は霜月吹雪。

雪男さ。

そして!四国獣神百鬼夜行

暗殺チームのNo.2だ!」


なに!

この人は敵!!

そんな!嘘だ!

僕の頭に遮るモノがあった

この人が妖怪なら

小雪ちゃんは?

まさか!小雪ちゃんも!!

そんなことを考えていると足元に違和感を感じる。

とても冷たくそして動かない!

僕は足元を見る!

すると左足が凍っていた!


「なにぃ!!なぜ!

いつ!!!いつ凍ったんだ!!」


吹雪さんが説明する


「今、瞬間的に君の空気中の水分を気化させた。

そして凍らせた。

そしてその凍った場所から次第次第に君の体は凍っていく。

その氷は生きていると思いたまえ!

あと1分で君の体はカッチカッチに凍りつく。

これが私の攻撃!

瞬時氷結殺しゅんじひょうけつさつ!!」



お、恐ろしい!

さすが暗殺チームってところかな。

だが!

この凍っているところを切り落とせば!!

僕は左腕から刀を取りだし

切っ先を凍っている足に向けた瞬間!

吹雪さんがさらに言う!


「切り落とすのはやめた方がいい。

血という液体が凍って君の死を早めるだけだ

つまり!

君を待つものは死だけなのだ!!

これで終わりだ!!

茨木童子の子孫!!」


吹雪さんは瞬時に空気中の水分を凍らせ手元に氷の刀を現せて僕に斬りかかる!

やばい!

何か!ないのか!!

この氷を壊せないのか!

氷を壊す・・・・

壊す・・

ハッ!!

僕の能力で!!

雷の衝撃で壊す!!!

なら久々にこの能力を使う! 


「時よ!止まれぇ!」


吹雪さんは叫ぶ!


「な、なにぃ!!」


僕の回りから変な波動が拡がっていき世界は停止する。

1秒半の間

動けるのは僕だけ。

吹雪さんの驚愕している顔が二メートルほど前にある。

さて、僕は瞬時に妖怪モードになるため柊に血を塗る。

柊が輝く。

そして僕は妖怪モードとなる。

もう1秒半たったようだ

雷が僕の体に直撃する。


瞬間!

動けなかった俺の足は動き出す!

まだ中まで凍ってなくて良かったぜ。

さて俺は柊で突っ込んでくる氷の刃を受け止める。

吹雪さんが言う。


「これが、君の姿か。

茨木君」


「二つ目のな」


「まぁ、いい、私の攻撃はまだ続いている!!背後を見てみろ!!」


俺は背後から来る冷たく鋭いモノを感じた!

俺は瞬時に避ける!!

すると氷の矢が空気を裂いていった。

その矢は吹雪さんの目の前で砕け散った。

吹雪さんは言う。


「この位置に君を連れてきたのはこの私が有利になるため!!!

ここは私のバトルフィールドなのだ!!」


凍ったの空気が空気中に集まり大量の矢が作られる!


「この百の矢をかわせるかな?

大輝君ん!!!」


空から百の矢が降り注いでくる。

だが!

避ける!!避ける!!

避ける!!!

だが!!

グサッ!!

と横っ腹に刺さる!

その時俺は思った!

俺の攻撃は次の一撃が最後だと!

この腹部に刺さった氷の矢は生きている!

次第次第に繁殖していく!

制限時間一分!

この一分で斬りつける事はできない!

なぜなら距離がある!

そしてあの人は殺してはいけない!

なぜなら!

小雪ちゃんの父親だからだ。

どうする?

繁殖が始まり中も外も凍り始めた。

そして今わかったこと!

それは動いていると繁殖が早まるということだ。

動くと呼吸が荒くなる。

血液の循環が早くなる。

つまり!

凍りやすい!

動いていると温まるのが普通の原理、だがこの氷は逆だ!

凍る為の道具がドンドン集まるのだ!

簡単に言うとウイルスだ。

インフルエンザの予防接種のときと同じなのだ。

激しく動いてはいけない

刺した場所を強く叩いてはいけない

今の状況も同じ!

俺は動きを止め相手を見る。

どうやら矢は無くなったらしい!

そして吹雪は新たな武器を作り始めた。

絶望!

こんな絶望はぬらりひょん戦ぶりだ。

ぬらりひょん戦の時俺はなんの技をした?

確かコピーする前に雷の結界を作ったような。

ハッ!!

俺は一つの案が思い付く!

雷の能力だ!

遠距離からの攻撃にはもってこいだ!

俺は手に小さな雷を発現させる。

電気ショックだ!

死なない程度の電気ショックで相手を気絶させる!

それしか方法がみつからない!!

吹雪さんは氷の薙刀を作りこちらに近づいてくる!


「やはり!動きを止めたな!

君は遠距離からの攻撃は今までしてこなかった!

もう負け決定だな!!

死ねぇ!!」


ここだ!!

ここでこの雷を!!


「うおおおお!! 

届けぇぇぇ!!!」


俺の発した雷は直撃する。

すると吹雪さんは痺れを効かせその場に倒れ込む。

瞬間!

氷が溶けからか傷口から血が噴き出る。


「ぐ、強敵だった。

マジでヤバイ敵だった。

だが無事倒せたぜ」


すると車の方で銃声が聞こえた!

ついに彼方(あちら)でも戦闘が始まったか!

俺は急いで向かっていった。


******


なんだ!この数は!!

俺は綾で妖怪を5匹始末する。

まずい!泉と俺じゃ数が多すぎるぜ!!

するとパリーンと音と共に悲鳴が聞こえた!

その声の持ち主は霜月小雪だった!!


「霜月!!」


俺が振り返ってみてみると

巨大な猿が小雪を掴んで飛び上がっていた!

俺はとにかく綾の能力を使い銃弾をぶっぱなす!!

だがあのエテ公は弾丸を弾き飛ばした!!

なにぃ!能力が効いていない!!

そのまま空の彼方に消えていく!


「あのエテ公!!!

待ちやがれ!!」


俺はとにかくぶっぱなす!

だが一撃も当たらずついには消えた。

そして回りの妖怪達も。

その時!

霜月小雪は拐われた。


前編 終


おはこんばんわ!神暁翼です!!


いやーレッド・ツェッペリンは最高ですね!

ハマってしまいましたw

皆さんも是非聞いてみてください♪

さて第13章なのですがついに物語が動いたと思います!

詳しくは言いません!!

詳しくは次回!

次回はもしかしたら後編になるかもですw

中編はないと思ってくれても言いかもですww

次回は7月の上旬に投稿予定します!

もしかしたら早くなるかもですww

後編もお楽しみに♪

では次回お会いしましょ!

バィバィ♪♪

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ