リミッター
〈第12章 リミッター〉
この事件が起きた時刻はAM 10時30分
大輝達が着陸する前のこと
愛媛県にて大地震が起きた
その地震は普通の地震ではなかった。
この地震で不可思議なことそれはプレートが動いていないのだ。
地面の上から伝わる衝撃が地響きとなり地面を揺らした。
そしてさらに不可思議なことに木は中に浮き、野鳥は
謎の変死をし、人は耳鳴りや頭痛などを激しく訴えた。
さらにさらに不可思議なことにこれは愛媛県だけのことなのだ。
誰の仕業なのかはこれから言おう。
いや、もうわかっているかな?
まぁいい、四国百鬼夜行編
後半戦の開始だ。
*******
時刻AM10時
俺は烏間孝。
またの名を烏天狗。
俺は大輝達の前に旅行先の愛媛県の一つの山に来ていてある調査をしていた。
それはこの事件の黒幕を暴く為だ。
まぁ大体はわかっている。
俺の予想をここで言おう。
これまでの事件、妖怪の奇襲は全部、隠神刑部狸の仕業なんじゃないかと思う。
隠神刑部狸は今のところ四国や獣系の妖怪の王だ。
そしてこれまで襲ってきたのはすべて獣系の妖怪。
ということは隠神刑部狸の確率が高い。
そして!
その隠神刑部狸はある百鬼夜行を持っている。
それは四国百鬼夜行。
このなかにはさっき戦った犬鳳凰も入っている。
ということは確定なのだッ!
そして!!
俺はその隠神刑部狸の名を
知っている!
その人物をいや、妖怪を知っている!!!
名は伴示。
ぬらりひょんが死んで俺の次の雇い主になる妖怪であった。
だが俺はこうして大輝の力を底上げするためのアシスタントをしている。
んま、もう敵だから関係ないがな。
と、その時 妖気を感じる!
俺は辺りを見渡す。
いないと思ったとき俺の袖を引っ張られる。
そしてそのモノは言う。
「俺の名前をいってみなしゃれ」
ここで俺の特別授業だ。
四国でこんな妖怪がいる。
袖を引っ張り自分の名を聞いてくる妖怪がいる。
名は袖モギ地蔵
またの名は袖モギ様
こいつは袖を食らうだけの妖怪なのだが、あげずにそのまま振り向くと呪われてしまうんだ。
だからこーゆー時に出会ってしまった場合、袖を渡し
こう言ってやろう。
「袖モギ変態様ってね!」
すると
「んだとゴラァ!!!!
この俺様の名前を知らないだと!!脳みそ腐ってるんじゃあないか!!!?」
と怒ってくるので木でもなんでもいいから叩き潰せ!
ま、俺は槍で頭を突くがね!
「俺の脳は腐ってねー
だがお前の脳はぐちゃぐちゃになるがな」
「あぁん??何言ってるんだキザ男!
俺の脳がぐちゃぐちゃになだ?
フハハホハハ!!
笑わせてくれるぜ!
貴様は俺の姿を見てしまった!!
なら呪われてしまうんだよ!!」
「は?お前の姿なんか見えてねーけど」
俺は目を瞑り裏を振り向いていた。
「な、何ぃ!目をちゅぶっている!
だがそんな攻撃じゃあこの袖モギ様に攻撃など通るまい!
逃げてやる!!」
「どうかな?」
袖モギ様は体の異変に気づく
「う、動けない!!
にゃ!にゃんでぇぇ?」
「なぜって?答えは数秒間だけあんたの動きを念力で止めていたのさ」
ここで一つ、普通念力は操りたいモノを見ないと能力は発動しない、だが俺はそのモノのありかさえわかれば止めることができる。
袖モギ様は言う。
「こ、このこわっぱのくせにぃぃ!!」
俺は言う。
「こわっぱじゃない。
烏天狗だ」
その直後袖モギ様の顔面に槍が突き刺さり袖モギ様の脳組織はぐちゃぐちゃにされ袖モギ様はその場で塵となり消えていった。
だが心残りがある。
それはまだこの辺りにはウジャウジャと妖気が沸いているのだ。
気持ち悪いくらいにな。
するといきなり木と木の隙間から妖気の弾が襲ってくる!
それも軽く100を越えている!
だが俺はこれをすべて念力で跳ね返す!
すると奥で悲鳴が聞こえた。
俺は悲鳴があった場所にいくすると数多くの妖怪がいた。
顔が鶏であったり体が百足〈むかで〉のようなモノや色々だ。
数はざっと50くらいか。
こんな数、2分もあれば全員討伐できるだろう。
ある一匹の妖怪が言う。
「かかれぇぇぇ!!」
その掛け声と同時に妖怪達が一斉に襲ってくる。
はぁ、これだから雑魚共はダメなんだよ!!
俺は持っていた槍を投げる!
そして一匹の妖怪の頭を貫く。
妖怪は消える。
ここで俺の槍の能力を言おう。
俺の槍はどこからでも取り出せる。
ただし隙間からな。
例えば指と指の間からとりとりだすとか
今の状況だと妖怪達の隙間からとかな。
実戦!
今俺の目の前には左に一人
右に一人の妖怪がいる
妖怪達の離れている距離は約二メートル
そこから槍をとりだす!!
しかも2本!!
ここでまたもや説明
俺の槍の数は無限だ。
だが俺が操れる分だけな。
取り出した槍を2体の妖怪に突き刺す!
妖怪達は消える。
それを連続してドンドン抹殺していく
頭を貫き 腹部を貫き
俺は次第次第に血塗れとなっていく。
そしてジャスト2分
敵を殲滅させた。
ふぅ一段落ついた。
俺は近くの石に腰かける。
すると一匹の雀が現れる。
そしてなぜかこちらに寄ってくる。
「チッチッチ」といいながら。
するといきなり辺りから光と言う光が消える!
「なんだ!!」
バサッ!
と音が聞こえる
聞こえた場所はあの雀のいた場所。
すると俺はなにか心当たりが気づく
雀?
雀...
暗闇...
まさか!!
夜雀!!!
俺は鳥頭 本来の姿になり実感する。
ここはやつが作ったパラレルワールドだ。
夜雀は夜にしか出現できないそれが夜雀のオキテ。
俺は警戒心を強くし辺りをよく観察する。
やつはどこだ?
どうやら地面にはいない
あとさっき翼が羽ばたいた音がした。なら!
頭上だ!!
俺は上を向く。
するとやつは居た。
黒のゴスロリのドレスに赤い目 髪型はサイドテール、背中には黒き翼を広げ手には棍棒を持ち俺をニヤリと笑いながら襲ってきていた!
俺は槍を構え夜雀と戦いを始める。
俺はやつが勢いよく降り下ろしてくる棍棒を槍で受け止める。
「なっ!ボクの棍棒を受け止めた!」
僕っこか あ、ちなみにこいつは女だ。
「よぉ、夜雀、いきなり殴ってくるとか酷いじゃんかよ~」
夜雀は酷く不満げな顔で言う。
「ムカつく!ムカつく!!
ムカつくゥゥゥゥッ!!!
なんで僕の攻撃を受け止められるのよ!
ここは夜の世界!明かりのない世界なのになんで僕の居場所を確実に認識できるのよォ!!」
こいつバカか?
俺が妖怪だってことがわかってない。
夜雀は!こいつは!!
俺が烏天狗ってことを知らないのか!?
まさか...
これは.....
攻撃のチャンスじゃね?
俺はぶつかり合っている槍を手放す!
すると当然ながら夜雀はそのまま地面と激突する!
「うきゃッ!!」
とズッコケタ夜雀。
俺は夜雀と地面との隙間を探す!
すると左手と地面にわずかな隙間を見つける!
そこから槍を空に突き上げ
左手を串刺しにする!!
そして槍を念力で操り近くの木に突き刺す。
当然 夜雀も一緒だ。
「うぎゃぁぁ!!手がぁ!」
槍を抜こうとする夜雀
だが
「これ!!抜けない!!」
当たり前だ念力で槍を絶対に動かなくしているからな
俺は夜雀に言う。
「夜雀、お前に聞きたいことがある、教えてくれたら自由にするからちゃんと教えろよ」
まぁ、どっち道倒すがな
夜雀は危険だ。
あるいみ伴示以上にな
夜雀はもがく
だがそんなの無駄だ。
傷口を拡げるだけ
「無駄だ、抜けねーよ
俺が念力を止めなければな」
「ぐぅぅ!!」
と睨み付けてくる夜雀
しかも目を合わして。
おお怖い怖い。
俺は話を続ける
「お前さんのボス
伴示は何を企んでる?
それだけ教えてくれればお前を解放してやる」
嘘だがね
もう操れる分だけの槍は用意した。
残酷かもしれないがシコタマ投げさせてもらう
左からも右からも上からも下からもな。
すると夜雀は言う。
「そんなの嘘だろ!
僕にはわかる!
君の狙いや行動は!
僕が話してたら殺すんだろ?」
「そんなことしない
俺は仲間を裏切ったお前の勇気に敬意を払おう」
お前の血でな
夜雀は叫ぶ
その黒い翼を激しく羽ばたきながら
「嘘だ!嘘だぁぁぁ!」
するとやつの羽が俺の頭に触れる!
ま、まずい!!
俺はすぐに振り落としたが遅かった。
ここで夜雀の能力を言おう。
夜雀の羽にはある呪いがある。
それは目を見えなくしてしまう呪いである。
夜雀の羽に触れてしまったらもう目は見えない!
解除方はただ一つ夜雀を倒すしかないのだ!
だが一定の距離離れでば問題はない。
普通に暮らせる。
だが烏間孝は今戦っている
命の取り合いをしている。
だから絶対的なピンチなのだ!
もう一つ説明を言おう!
烏間孝の武器の槍は目に見えていないと出現できない!
なので!
今烏間は無防備なのだ!
次に攻撃してくるのは勿論夜雀!!と思うだろう!
だが違う。
第3者の攻撃が烏間孝を苦しめる!
その第3者とは!!
夜雀は言う!
「少し手間は掛かりましたが準備は出来ました。
伴示様」
そして一人の男が現れる
特徴は見た目はとてもイケメンである
だが耳の位置が顔の横ではなく頭の上にあるってくらいだ。
服装は和服だ!!
伴示は言う。
「さすが夜雀だ。
褒美にキスをあげよう」
夜雀首を横に振りは言う
「嫌、僕のアソコにあなたのあれを入れてグチュグチュにかき回して!」
伴示はキザな感じに言う。
いや、こいつはキザだ。
「夜雀、それはこいつを殺してからだ。
それからだと誰にも聞かれなくてすむだろ?」
「そうだね、僕のお婿さん」
「今はキスだけだな」
「うん」
二人は口づけをする!
音を発てて
舌を絡ましている
ここで伴示の性格を言おう!
こいつは女たらしなのだ!
こいつの嫁は199人
人間から妖怪までいろいろだ。
そしてこいつは今度小雪を
嫁にしようとしている!
それで邪魔となる者それは大輝なのだ。
だからこいつは大輝を殺そうとしている。
こいつの目標はただ一つ
数多くの女を抱き数多くの子供を作り
数多くの処女を奪う。
それがこいつの目標だ!
「んぱぁー
この続きはあとでな」
「うん!」
「さて」
伴示は小刀の鐺で烏間の顔面を殴る。
「うぐ!!」
烏間の口から血が吹き出る
「その傷は夜雀の手の傷の変わりだ。
さて裏切り者の烏間孝君には教えてもらおうか。
あと何時間後に俺の愛する200人目の嫁はくるんだい?」
「だ、誰のことだ!」
伴示は高笑いをして言う。
「霜月小雪だよ!!
あの美女さ!
あの子の処女を奪いたい!
あの子の喘ぎ声を聞きたい!
あの子のアソコをあそびまわしたい!
その為にはお前らの死と肉体が必要となる!
さて聞かせてもらおう烏君茨木大輝の到着まであと何時間かかる」
「お前心底くそったれだな」
そう言った直後烏間の頭を夜雀が棍棒で殴る。
「ウグハぁ!!」
血まみれとなった烏間の顔面を伴示は踏み傷口を開かせる
「ぐぁぁぁ!!!」と悲鳴と共にブシュウンと吹き出る血。
伴示が言う
「これは俺を侮辱した罰だ
たっぷり味わえ」
思いっきり踏まれる烏間
次第次第に血が無くなっていき意識が朦朧としていく
中、伴示は烏間に小声で言う。
「ふふ、もういいあいつらが到着し次第暗殺チームを送ってやる。
まぁ、先に逝くまえに一つ教えてやるよ...」
烏間が次に聞いて烏間自信の心になにが生まれた。
伴示は言う。
「霜月小雪はイレギュラーになった」
イレギュラーになっただと!
俺は頭を踏まれながらだが
何かが込み上げてきた。
それは純粋な怒りと混沌だった。
その怒りと混沌が俺のリミッターが剥がした。
俺は酷く怯えながらも怒気混じりの声で叫ぶ
「霜月が半妖なんて嘘をつくな!!」
「嘘ではない本当だ!詳しくは知らないがな!!
フフフ♪
んまぁ知らしたことだし
死んでおくれ♪」
刀を鞘から出し刃が剥き出しになる。
そして伴示は叫ぶ!
「死ねぇぇ!!
烏天狗ゥ!!!!」
その時!伴示と夜雀は身の危険を感じ飛び退く!
烏間の回りにはドス黒いオーラと共に大きなクレーターが現れた!
そして烏間は言う。
「生き物には感情にリミッターがあるよな。
なぜだか知ってるか」
ズズドドドドォと地面が揺れ始める。
烏間は話し続ける。
「そのリミッターがないとな
理性が狂ってしまい。
殺し合いとかがいつでも起きてしまうと思うんだ。
何も思わないただの殺人肉人形になってしまう
今の俺の様に
お前達は俺を怒らせた!!
その恐ろしさとくと味わえ!!」
ズドォォンンと
念力の力が解放され
天に大きなクレバスが現れる!
空が崩れていく!
パラレルワールドが壊れていくのだ!
それを感じた伴示は夜雀を連れ逃げ出す!
「夜雀!Hはあとでしてやるから逃げるぞ!!」
夜雀も危険を感じているからか首を縦に振りその場から逃げ出す!
烏間の念力はパラレルワールドを壊していき
ついに!現実世界に戻る!
そして地震が起きる。
不可思議な地震が。
烏間孝は意識を数分失う。
伴示達は根城に戻っていた
さてこれでついに最終決戦までのゴングは響いた。
*****
その30分後僕達が乗っていた便が着陸する。
僕達は荷物を持ち空港の出入口にいく。
するとある男が「小雪ちゃーーーーんんん」
と小雪ちゃんに駆け寄り飛び付いた!
小雪ちゃんは驚いて
「きゃあっ!」とちいさく言った。
「もうお父さんいきなり飛び付かないでって言ってるじゃん!」
と小雪ちゃんは怒る。
ん?お父さん!
この人が!?
お父さんと呼ばれた人は僕達に気づき自己紹介をした
「どうも!小雪ちゃんの父の霜月吹雪です!
よろしくです!♪」
性格はお母さんそっくりであった。
だが少し違うのは
彼は何かが寒い。
この目の奥には何か鋭いものがあるの事がわかった。
小雪ちゃんのお父さんが言う。
「さあ、行こう。寧々!
皆!!」
みんなで元気よく言う。
「「はーーい」」
僕達は愛媛の霜月家に向かったのであった。
第13章 終
どうも!おはこんばんわ!
ジョジョも明日で最終回ってことで
緊張している神暁翼です!!
この第2部も次回で最終回です!
小雪の半妖化したのは本当なのか
そしてこれからどんな敵が現れるのか!
次回は5章同様上中下となります!
楽しみに待っててください!
さて12章ですが前回の続きの烏間回です
皆さんくれぐれも人を怒らせないようにですよ
何やられるかわかりませんからねw
最後になりますが
本編とはまったく関係なのですがみなさん今
季節の変わり目なので体調には気を付けて下さい♪
それでは次回でお会いしましょう!
バイバイ♪