表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
半妖師〈ハンヨウジ〉  作者: 神暁翼
13/51

天空の戦

〈第11章 天空の戦〉


真っ暗な世界

ここはどこだ?

僕はキョロキョロと周りを見渡す。

だが何も見つからない。

何も感じない。

これは現実なのかもしくは幻なのかすらわからない。

覚えていること?

何もない。

あれ?僕の名前はなんだっけ?

考え始めた矢先、僕の目の前に小さな光の粒が現れる

僕はその小さな光の粒に触れる。

すると光が膨張し、僕を包んでいく。

まず、この光の粒の正体を教えよう。

これは僕の記憶だ。

僕が今までの生きてきた証だ。

そこに映るものは小学生の頃虐められていたり、中学校の入学式の悲劇だったりと、僕、茨木大輝のすべてであった。

記憶を取り戻した僕は目を開ける。

するとさっきまで居た真っ暗な世界が真っ白な世界へと変わっていた。

歩き出す僕。

僕が歩いていると一つの葉が現れる。

その葉は緑色の綺麗な葉だ。

僕はそれを拾う。

そしたら何か見える。

薄くぼんやりしていて何かまではわからない。

しかしそこに立つ女は冷たく、そして黒髪であった。

僕はその女性の方へ歩いていく。

だが女の人に向かっていくと冷たい風が僕を飛ばしていく。

まるで吹雪の様な冷たい風であった。

飛ばされた先には柊が人間の姿になり僕の顔を覗いていた。

そして柊が言う。


「目覚めたか我が相棒よ」


と柊が話しかけてくる。 

僕は目を覚めたのだ。

そう、水虎との戦いの時、僕は瀕死状態になって今まで気を失ってたのだ。

僕はクラクラと上半身を起こし眠たそうな声で言う。


「うん、おはよ」


柊はふんっと鼻を鳴らして


「無茶しよって心配かけさせるじゃないわい」


と外を向いて言う。

 

良く目元を見たところ赤くなっていた。

こいつ、号泣してたな。

僕は彼女の頭を撫でそして言う。


「心配かけてごめんね

もう大丈夫だから」


すると柊は抱きついてきて安心してなのか泣き出す。

んー困ったやつだ。

その泣き声を聞いたのか小雪ちゃんのお母さん寧々さんの登場です。


「あ!!大輝君!!

目覚めた!?お腹すいてない?死んでない!?

生きてるの!!

あぁぁぁんんん!!」


と狂いだした。

この人もこの人で僕を心配してくれていたのだろう。

僕は


「大丈夫ですよ。

生きてますよ。

お腹はすいていませんよ」


と言ったものも

小雪ちゃんのお母さんは


「あぁぁぁ!!小雪ちゃんに報告だわ!!

小雪ちゃぁぁぁんんん!」


と僕の話なんて聞かないで

外出してしまった。

あの人は相変わらず賑やかな人だ。

目が覚めて少しお腹が空いたから僕はベッドから出る。

柊はーそのままズテェーンと落とす。


「何を!するじゃ!

酷いよ!大輝!!」


「ごめんごめん。

少し動きたかったから」


この事を聞いた柊は頭に湯気を出し顔を真っ赤にしながら半ベソをかきながら怒る。


「なによ!なによ!!

だいきのばかぁ!

私がどんな気持ちでどんだけ待ってたと思っているのよ!!」


「まぁまぁ」


僕は受け流す。

野次を。

僕はピーピー騒ぐ柊を残して下の階のリビングに向かう。

そこで、コーラとひとつの蒸しパンを持ってピーピー騒ぐ柊のいる部屋に戻る。

部屋に入ると柊は布団にくるまりひねくれていた。

はぁ、しゃーないな。

僕は蒸しパンを半分に切り

柊に渡す。

 

「悪かった。

これで許してくれ」


柊は布団から手だけ出して

それを無言で食べる。

僕も蒸しパンを食べながら

今日の日付を携帯を見る。

んーと7月31日。

ん?7月31日?

7月31日....

僕は柊に今日は31日であっているか問う。


「ひ、柊、今日って7月31日?」


「そうじゃよ」と答える。


それを聞いた僕は座っていた椅子を勢い良く引き立つ!!

あまりの勢いで椅子は倒れる。

そして僕は叫ぶ!!


「今日は終業式じゃんか!」


今、何時だ?

携帯で調べる

9時45分

早く支度して行けばなんとか間に合う! 

僕は急いで制服を着ようとするが急に全身に激痛が走る。


「ぐぅ!」


僕はその場から崩れる。

そして踞る。

な、なんで?

力が入らない!

頭がクラクラする。

疑問に思っていると柊が言う。


「今は動くんじゃない。

腹の傷は治ったとしても疲労は治せん。

傷を治すという力を使いすぎてしまったのじゃよ。

だからあと数日はただ歩くくらいはいいが走ったりジャーマン・スンプレックスはしないように」


普段ならここで走ったりはするがジャーマン・スンプレックスはしねぇ!とツッコムが今は激痛のせいで声が出せない。

すると柊は踞っている僕の頭を踏みながらいう。


「どうした、我が相棒よ

さっきのように冷たい言葉をだしなさいよ♪」


こ、こいつぅ!!!

調子に乗っているな!

こういう奴には少しお仕置きが必要になってくる!

だが、今は動く事ができない。

どうするか!?

考えているうちにも柊は

グリグリと頭を踏み笑っている。


「ほれ!ほれ!!!

ふははは!!

気持ちいいんじゃろ??

やめてほしけりゃこう言いな!

『僕は柊みたいな銀髪ツインテール美幼女に踏まれて感じているドM の陰陽師です』ってさ!!」


くぅ!!悪幼女めぇ!!

でもこいつは知らない。

僕の痛みはもう大分よくなっていることを!!

今だ!

こいつが油断している今がチャンスだ!!

僕は言う。

ひかせる為に!!


「僕は柊みたいな悪女みたいな幼女に踏まれてこっちも踏み返してやりたいと思っているゲスの陰陽師ですよ」


それを聞いた柊は足をどけて小さな悲鳴を上げて体を守る体勢をとった。

柊の嫌いなこと。

それは痛いこと

自分が立場上、下にいると感じることだ。

柊はこう見えてもとても可愛らしい女の子なんだ。

柊は僕を野獣でも見ているかのような目をしている。

僕は言う。


「柊、お前はちょいとやりすぎた。

だから罰を与える!」


柊は怯えながら言う。


「何をするの?大輝」


僕は言う。


「おお前を手入れする!」


それを聞いた柊は今まで見たこともないくらいに顔を赤くしていた。

手入れ、そう柊は刀だから

そろそろ手入れしなければ折れてしまう。

だからこの回に手入れするのだ。

柊は手入れが大嫌いだからな。いいお仕置きになる。

準備をするため僕はあるバックから布を取り出す。

すると柊はクローゼットの中に隠れる。

無駄な足掻きを!

僕はその布をもち風呂場に行った。

そこで桶にぬるま湯を入れ

そこに布を入れる。

ここでどんな手入れの仕方か教えよう。

みんなは熱を出しま時お母さんに体を拭いてもらったことはあるだろう?

あれだよ。

汗を拭き取る。

柊についたモノを拭き取る。

血や妖気そして疲れをね。

鎌鼬戦の時わかったのだ。

こいつは疲れているって、

だからプールで少しは癒してやろうと思ったのだが

生憎、たくさんの人で柊をだせなかった。

柊は他の刀と違うからぬるま湯で体を拭いてやると

次の戦闘の時に今までの疲れがなくなり切れ味や刀の重さが変わるんだ。

さて下ごしらえも終えたし

奴を拭くか。

僕は柊が隠れているクローゼットを勢いよく開ける。

ひぃと声を出した柊。

僕は言う。


「さ、こっちにおいで柊」


柊は首を横に振り嫌がる。


「嫌じゃ!!

お前さんの前で裸になるのは嫌じゃ!!!!」


何をいってるのか


「別に脱がなくてもいいからおいで」


する諦めがついたのか柊はトボトボと歩いてきてこう言う。


「優しく拭いてよね」


「わかってるよ」


僕は柊の体を拭いく。

その時たまに甘い声が聞こえた。

ま、女の子だからしょうがないのだろう。

10分間くらいで手入れは済んだ。

手入れの済んだ柊は顔を真っ赤にしてすぐに刀になりあるべき場所に戻っていった。

ま、僕の左手なんだがな。

なぜこいつが普通の鞘ではなく僕の左手に戻るのは今もよくわかっていない。

今度聞いてみよう。

僕は手入れで使ったものを片し柊が安静にしてた方が言ってたのでベットの中に入り浅い眠りについた。


******


「はぁはぁ!!」


私、霜月寧々は急いでいる!

小雪ちゃんのいる学校に!

この嬉しい知らせを小雪ちゃんに早く知らせる為に!!

私は母親として小雪ちゃんの大好きな彼が復活した事を知らせてあげたい!!!

早く!!!早く!!

でも!!!

でも!!!!



「学校どっちだぁぁ!!」


私は迷ったのである。

そう、私は方向音痴なのである。

私の叫びはそれから30分間響き、終いには通報され

そして優しいお巡りさんと一緒に学校に到着したのであった。


********

大輝君が気を失って10日目。

私は大輝君が倒れたその日からずっと柊ちゃんとお母さんとで看病をしていた。

日にちが経つ連れて顔色は良くなって来たのはいいのだが。

意識はまだ戻っていない。

もう7月も終わり。

終業式も終わり。

学校も夏休み。

今年は大輝君とは四国のお父さんに会えにいけないかな?

私はふと思う。

大輝君はいつまでここにいてくれるのか。と

元々は私が妖怪に取りつかれて祓ってくれるという条件で同居をしている。

なら祓ってしまうと私の元からいなくなる。

私は考えた。

大輝君がいない日常を。

考えに考えた。

だが考えつかなかった。

というか考えるのをやめた

ただ悲しくなるだけで、私は今でも泣きそうである。

すると香奈ちゃんが話しかけてくる。


「小雪ちゃんー

帰ろー」


私は涙声で言う。


「香奈ちゃん...」


「どうしたの!」

 

と香奈ちゃんは心配してくれる。


私は泣いている訳を香奈ちゃんに話す。

すると香奈ちゃんは私の頭を撫でながら言う。


「大丈夫だよ。

大輝君は絶対に小雪ちゃんの元から離れないよ。

私が保証する!」


「ホント?」


「うん!」


その言葉を聞いてたら何か考えてる自分が馬鹿馬鹿しくなった。

私は吹っ切れる!


「あーーなんか馬鹿馬鹿しくなってきた!

ありがとう 香奈ちゃん」


香奈ちゃんは笑顔でいう。


「いいえ♪

それより早く帰ろ?

私も大輝君の病状見たいし」


「うん!帰ろー!!」


と、私もバックを持って帰ろうとしたとき私達の前に複数の人が集まった。

集まった人達の名前は、

泉君、柳瀬君、渡部さん、渡辺君、谷山君、藍架先生だ。

渡辺健翔君は大輝君が倒れてからその次の日から臨時で転校してきたと、言うことになっているらしい。

本当は陰陽師が護衛として

大輝君の代わりとして来たのだろう。

すると泉君が言う。


「俺達も霜月の家に行っていいか?大輝が心配で寝れねーからよ」 


柳瀬君が言う。


「泉に同感だ。

親友が大怪我したからな

心配だぜ」


渡部さんが言う。


「わ、私は裕が行くから行くだけー茨木君の事は心配だけどね」


渡辺君は言う。


「俺も行こう。

心配だからな」


谷山君が言う。


「僕のはじめての友達なんだ!

行かしておくれ!」


藍架先生が言う。


「そろそろ見に行かないとね♪担任として」


私は言う。


「私は別にいいけど

お母さんに許可とってみるね」


私がメールでこの事を知らせようとしたとき!


「いいわよ♪♪」


と聞き覚えのある声が聞こえた。

私は声が聞こえた方を振り向く。

するとそこにはお母さんがいた。

お母さんは言う。


「あと、大輝君

目覚めたわよ」


その言葉を聞いたとき私は

何も言わず走り出した。

ホントに!

ホントに目覚めたのが気になって。

私は全速力で走る!!

そして10分後

家に着き大輝君の部屋を勢いよく開ける!!


「大輝君!!」


大輝君は勢いよくドアが開いて少しびっくりしていたけど

こちらを見てニッコリ笑い

こう言う。


「おはよ。小雪ちゃん」


その姿は健康の時の大輝君だった。

その時だった。

私は大輝君に抱きついた!

そして私は泣いて泣いて

叫んだ。


「大輝君!

大輝くぅぅん!

うぁぁぁ!!良かったよ!

生きてた!ホントに目が覚めた!!」


大輝君は私の頭を撫でながら言う。


「心配させてごめんね

もう大丈夫。あと数日安静にしてればいつも通りの僕さ」


私はそれから20分泣き続けた。


*******


霜月の泣き声が家中に響いてるとき

俺と渡辺は柳瀬、渡部

香奈、谷山、霜月のお母さん、そして藍架ちゃんにある話をしていた。

それは俺達の秘密

陰陽師のことだ。

今までの事をすべて

妖怪の事、霜月の事

そして大輝の事も

その事を喋った時

香奈達は目を丸くしていた。

でも信じてくれるはず。

俺は言う。


「この事は誰にも言わないでほしい。

この事は陰陽師の事でも君達には教えておこう。

なぜなら君達は大輝の親友だから。俺らの事もだ。

俺からは以上だ」


*******


私は麻生香奈。

私、いえ私達の人生は普通の日常から非日常になった。

私はこの話を信じる。

その覚悟はある。

だけどみんなはどうだろう

こんなの普通なら信じない

でも私はこの人達の親友なのだから。

こうして始まりの火花は散り始めた。

それはとても残酷で悲惨で悲痛な運命が。


*****


その日の夜ご飯はみんなでパーティーであった。

それはとても賑やかだった

その話でお母さんがとても恐ろしいことを言った。


「みんな?夏休みはどうするの??」


みんなは言う。


『特にありません!』


お母さんが言う。


「なら!みんなで四国に行きましょ!

小雪ちゃんのお父さんのいる!!」


ちょ!


「ちょっと!お母さん!?

なんでみんなを誘うの!?

みんなだって行かないよね!?」


みんなは言う。


『行くぅー!!』


ええええええええ!!


「なんで!お金かかるよ!」


お母さんが言う。


「お金は平気よ小雪ちゃん♪どうにかできるから!」


「どうにかなるの!!!

うちってそんなにお金あるの!?」


「いえーそれはまぁ行くときわかるわよ♪」


それを聞いたみんなは言う。


『楽しみにしてますー!』


「もう訳がわからない」


てかこれって大輝君の復活パーティーだったのにとうの大輝君はソファーで寝ていました。


そして数日後この前のパーティーのメンツは空港に集まっていた。

ごく普通の空港。

そして普通に飛行機に乗り

普通に離陸した。

私はお母さんに聞く。


「お母さん、これってどうゆうこと?」


「どうゆうことって??」


「いやいや!普通の飛行機じゃん!

普通にお金かかるんじゃないの??」


お母さんが言う。


「あーあれは丁度よく旅行券があたったのよ!

だからみんな呼べたの♪

でも今回の旅行は三泊なの

だからあまりながくお父さんと居られないわ」


「な、なるほど」


飛行機代までもただになるってすごい。

大輝君含む8人は空を見ていた。

おそらくみんな飛行機は初めてなのだろう。

みんな目が輝いていた。

飛行機も安定してきたので身動きがとれるようになった。

みんな、トイレに行った。

私は外を見ている。

その光景はとても綺麗で

私の考えていることを忘れさせてくれた。

何を考えていたかと言うと

大輝君の事もだが。これからどんな妖怪が 敵が現れるのかだ。

私達にこれからどんな事が

襲いかかってくるのか私はずっと思っていた。

その時であった。

雲と雲の隙間から紅い光が見えた。

幻覚? 私はもう一度光が見えた方を見る。

そのとき!現れたのは灼熱の鳥であり無限の命を持つと言われている鳳凰(ほうおう)であった!!

私は大輝君の方を向く! すると!!

ズドオオンと飛行機が揺れた!

どうやらあの鳥が攻撃をしてきたらしい!

私は大輝君に見たものを知らせようとその場を立った!

その時、またズドオオンと揺れる!!

私は体勢を崩す!

その時だけさが支えてくれた。

私は言う。


「大輝君??」


支えてくれた人は言う。


「いんや、俺はお前達の先生であり元お前らの敵の」


その男はとてもダンディーの顔に声、黒の髪この男は!


「烏間先生!!!」


先生は頭をかきながら言う。 


「やれやれー

この俺を忘れるとかねーだろ

実費でこの飛行機に乗ったぜ。高かったぞ!!さて」


烏間先生は外の敵の説明をしてくれる。


「やつは犬鳳凰(いぬほうおう)四国妖怪の一人だ。

やつは灼熱の火を武器とする狂暴なやつだ。

普段はあんな格好だが

本当の姿は人間の体と鳥頭っていう俺とキャラがかぶってる野郎だ」


犬鳳凰、犬?

どこに犬要素が??

と思っているまた飛行機が揺れた!!

すると飛行機は傾く!

何かに押されているような感じだ!!

私達はわかった。

犬鳳凰はこのまま押して墜落させるつもりなのだろうと!!

烏間先生は言う。


「やばいな!。

ここは俺に任せときな!

天空の戦いは慣れっこだからよ!」


「烏間先生!!」


「アディオス♪霜月♪」


そう言った先生は突然と姿を消した。

大輝君に教わったことがある。

妖怪は音を起てず姿を現したり消したりできると

それはこの前のぬらりひょんとは少し違う。

ぬらりひょんは時を止めることができて完璧に姿を消せる。

普通の妖怪は人間が恐怖しその場にいないと思うから

近づいて来るまで気づかない。

だがその恐怖を克服した者や霊感が強くありそのモノを見れる者にはどのタイミングでも見えると言っていた。

私は外を見る!

そしたら犬鳳凰がある一体の黒い影によって吹き飛ばされていくのを見えた。

こうして天空の戦は開始された。


*******


霜月と別れを告げ俺、烏間孝こと烏天狗は敵である犬鳳凰に猛スピードタックルをして吹き飛ばし飛行機から引き離した。

すると飛行機は無事体勢を立て直しそのまま離れていった。

犬鳳凰は追いかけようと猛スピードで飛んでいく!

だが遅い!

俺はそのスピードを超し

俺の妖力の一つ風を相手に纏わせ動きを止めた!

犬鳳凰は鳥モードから本当の姿の鳥頭モードになる。

そして言う。


「くぅ!!この風の能力!

貴様!!裏切り者の烏天狗だな!!!」


俺は言う。


「いかにもそうだぜ。

犬鳳凰君」


犬鳳凰はそのクチバシから

小さく炎を吹き出す。

身動きがとれないからかなりのお怒りのようだ。

犬鳳凰は俺に挑発してくる。


「随分とイケメンじゃないのかい?この烏ごときが」


「そちらは物事を三歩歩いたら忘れちゃいそうな顔ですね♪」


と俺も挑発する!

するとやつは自分の能力炎を見に纏い、俺の風の結界を壊し、こちらにこう言いながら突っ込んでくる!!


「んだとゴラァ!!

お前を焼き鳥にしてその場で美味しくいただいてやる!!!!」


スピードはそれなりって感じなんだが


「残念ながらそんな攻撃じゃあ俺には勝てないね」


俺は突っ込んでくる犬鳳凰を俺の目の前で止める。

これは俺の妖術、念力だ。

相手を操る。

それが俺ら烏天狗の戦い方だ!

犬鳳凰は言う。


「な、なにぃ!

か、体が動かないぃ!!」


「そりゃ俺が念力でお前の動きを止めているからだ。

あんたはそれほど強くないのさ。

んま、死ぬ前に話しときな

あんたの親玉はこれから何をする気だ? 

10秒以内に口を開きな。

さもなきゃあんたの火炎袋を最高まで加熱して爆発させて体の中から燃え散るぜ」


「くぅ!!どこまでもバカにしやがって!!

この俺があの方を裏切るかぁぉぉ!!」


奴が口を開いたのはいいが

その口からは炎がついてきた!!!


「うぅ!!」


俺は思わず念力を解いてしまう!

そして犬鳳凰は鳥人間から鳥化し俺に突っ込んできた!

俺は直撃する!!


「うぐぅ!!!」


奴は笑いながら言う。 


「あははは!!

この犬鳳凰様をバカにした報いだ!

燃え散るのはお前だったようだな烏天狗ぅぅ!!」


追い詰められたと思っているのかな?

俺は読んでいた。

こんな事もあろうと

俺の左腕には装備していた

のさ。

俺は言う。


「少しお前をバカにしていた。

だがこれが俺の本気だと思うなよ。

俺はまだウォーミングアップくらいの力しか......

出してねぇーのさッ!!」


「なにぃ!!」


やつは異変に気づく。

やつの左胸には槍が突き刺さっていたのだ。

そう、これが俺の武器。

名前もないただの槍さ。

形はシンプルだ。

それが刃が見えないほど突き刺さっている。

さらに俺の攻撃は続く。

刺した左胸には何があるか

それは火炎袋だ。

そしてこの槍は少し特殊でね

俺の風の能力が纏えるのさ

奴は言う。


「お、俺の!

俺の火炎袋が膨らんでいくぅぅ!!

なんでだ???」


簡単に説明しよう。

槍には風が纏っている

その風を火炎袋に流す。

そして火炎袋の中身

火炎を熱し熱膨張率を使い

破裂させる。

そして破裂させたその中身は犬鳳凰の体を蝕み、

焼き鳥にするってことだ。

犬鳳凰は言う。


「こ、この犬鳳凰様が烏ごときに負けるだと!!

この偉大なる犬鳳凰がぁぁぁ!!」


俺は言う。


「お前はそこまで偉大じゃねー。

名前だけだ。凄いのはな

やはり焼き鳥になるのはお前のようだったな犬鳳凰」


その後数秒で犬鳳凰は燃え散った。

くぅ、くそー

自慢のジャケットが焦げ散ったか。

くそー

俺はジャケットを捨てて飛行機の飛んだ方を見る。

やれやれ、なんだか嫌な感じがするな。

あいつらより早く四国の愛媛に行くとしよう。

隠神刑部狸のいるあの場に


******


ある山奥で狸の親玉 伴示はある一匹のメス狸とヤっていた。

その時気づく自分に近づいてくる敵を。


「来たか、茨木大輝

そして可愛い我が200人目の嫁 霜月小雪がな」


〈第11章 終〉


みなさんおはこんばんわ!

最近ジョジョをこじらせてる神暁翼です!!

いやーもうジョジョ エジプト編も最後ですねー

実は半妖師〈ハンヨウジ〉第2部も最後です!!

あと2章上下合わしたを予定してます。


さてさて11章はついに四国に向けて出発をしました!

あと烏天狗の初戦いを出しました!!

お楽しみいただけましたか??

さて!

次回の12章は小雪の父親の登場です!

どんな人かはお楽しみに!

あと四国百鬼夜行もどんどん強い敵が現れますよ!!

どうなるかは自分もわかっていないので何か楽しみです!

それでは次章でお会いしましょう!

次回のまで!バイバイーー♪♪

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ