水の魔物 水虎その2
〈第10章 水の魔物 水虎その2〉
「小雪ィィィィィィ!!」
大輝君の声が聞こえたその時私は殴り飛ばされていた。
「キャッ!」
痛いと思う前に驚きが隠せなかった。
一瞬のことで何が起きたのかわからなかった。
でも次第、次第にわかった事はある。
それは・・・・
それは血だ。
血が私の足元に流れていれ。
ブシューブシューと音をたて。
その音が聞こえるほうを見る。
するとそこにはお腹と少し胸に大な風穴の空いた大輝君が立っていた。
心臓やあばら骨も見えていた。
大輝君は力尽きるようにその場に倒れこんだ。
その時私は今起きていることすべてを理解した。
私は、大輝君に助けられた。
そして助けた大輝君は・・
大輝君は・・・・・・
死んだ。
その時私の頭には絶望としかなかった。
出せる言葉は絶叫しかなかった。
「いやぁぁぁぁぁ!!!」
私のせいで!
私のせいでぇ!!!
大輝君を死なしてしまった。
私は生きるすべてを失った。
例え今、目の前にあの化け物が居て喰われそうになっていても私は構わなかった。
と言うか実際に目の前に確認できるんだ。
大輝君を貫いた爪が。
そのランスみたいな爪が。
その爪が振り上げられる。
でも私は避けない。
何か香奈ちゃんが叫んでいる。
でも、言葉なんて分かりっこない。
私は好きな人を亡くした。
なら私もそこの場所に逝けばいい。
今、逝くよ大輝君。
ごめんねを伝えるために。
私が決心を決めたとき、私の体は中に浮いた。
そして耳元で大きな声が聞こえた!!
「バカ野郎ォォ!なんで死のうと思うんだよ!!」
その声は泉君であった。
泉君は右手に私、左手に大輝君を抱えて2メートルくらい飛び退く!
「ひでぇー傷だな!大輝!
でも、息はある!!」
その言葉に驚きが隠せなかった。
「嘘でしょ?」
「嘘じゃねぇ!
耳を澄まして良く聞いてみろ!」
泉君はそう怒鳴った。
私は耳を澄ます。
・・・・
すると
ドクン
と僅かだが心臓の鼓動音が聞こえる。
嘘でしょ?
私は徐々に涙目になっていく。
すると泉君は言う。
「普通の人間ならもう助からない、だがこいつはなんだ?
普通の人間ではなく半妖だッ!!
しかもかなりの回復力の!
心臓や脳が破壊されてなければ生きていられる!!
と、この前の大輝自身が言っていた!
だから正気になれ!
ここで大輝の復活を待ってろ!!!」
その言葉に私は涙が止まらなかった。
泉君は戦場に向かっていく。
私はただただ涙を流すだけ。
香奈ちゃんが私を抱いてくれる。
まるでお母さんのように。
これから激しい戦いが始まる。
*******
霜月を避難させ、俺、泉直人は今、一人で頑張っている渡辺健翔の元へ急ぐ!
大輝がやられた今、戦えるのは俺と健翔だけ。
何気に始めてかもな、こんな強い妖怪に会ったのは。
しかしこの水虎でかすぎないか?ビル3階くらいあるぞ!
しかもあの変な触手!
普通の水虎には触手何てないのに、なぜあいつには。
するとその触手がプールサイドから現れ俺の足に絡まりそのまま水に引きずり込まれる。
やばい!あいつの得意とする水中だ。
そこでわかったことを言おう。
普通、プールというのは底がある。普通の事だ。
だが引きずり込まれたプールには底がない。
これが奴のパラレルワールドなんだ!
溺れさせて戦う。
そして奇妙なことに触手がうじゃうじゃとある。
もかしてだがあいつ触手で栄養分を取り、あそこまで大きくなったのか!?
色々と考えていると逆さになり水中から水上に。
「ブハッ!!」
水上に上げられた瞬間!
俺は横からくる水虎の口の大きさに恐怖する。
まるで恐竜の口であった。
このままじゃやばい!!
と思ったとき絡まっていた触手が千切れる。
地面に叩きつけられる俺。
すると健翔が俺に近づいてくる。
「直人!大丈夫か?」
「あ、あぁ!」
健翔は水虎を見ながら言う
「しっかし、この水虎はでかいな!!」
「同感だぜ...」
「大輝は?平気なのか?」
大輝の心配をしてくる健翔
俺は微笑みながら言う。
「あぁ、大怪我だが、心臓は動いてる。もうすぐ外面の皮くらい復活するだろ」
それを聞いた健翔も微笑み言う。
「ったく、何もんだよ
あいつ」
「半妖さ」
「そうだな」
「さて」
俺達は目の前の敵を見る
「こいつの始末をどうすか」
ドでかい水虎はグルグルと喉を鳴らして威嚇している
そして今にでも襲いかかってきそうな雰囲気をかましている。
くぅ、恐いぞ
いつあのでっかい爪が襲ってくるかわからない。
獣系の妖怪は知性はあるが
狂暴的な種類。
特に今回みたいな珍しいタイプの妖怪はやばい。
半妖に続くクラスのイレギュラーだ。
そう、色々と考えていると健翔が黒い袋を投げてくる。
俺は慌ててキャッチする。
袋を開けてみると服が入っていた。
「戦闘服だ、サイズはフリーだから合うはずだぜ
早めに着てこい!」
そう言って健翔はグルグルと唸る水虎に攻撃を始めた。
俺は
「あ、ありがとう!」
と言い、少し離れた木の陰で戦闘服に着替え始めた。
******
直人が着替えに行ったからまた一人になった俺、渡辺健翔だ。
さて、俺は今、命がいつ失ってもいいくらいの危機だ。
一人でこの水虎を相手しなきゃいけないんだからな!
《グオオオアオオ!!》
と、叫びながら奴は襲ってきた!!
振り下がる丸太のような腕!
ズドオォオンンン!!
とすごい地響き!
俺は振り下がる前に裏に飛び退いでいたのでなんともないが、震動で少し体勢を崩した。
その隙を逃がさない水虎
俺の横に近づくき
グパァァ!!!
と大きな口を開いた!!
や、やばい!!
だがここで喰われるほど俺は弱くねのよ!!
俺は水虎の口の中に発砲する!
だが音に敏感な水虎はすぐに閉じてしまい弾丸は歯に弾かれた。
間一髪で口が閉じられ俺は一安心!!ではなく!そのまま奴の頭突きをくらった!
俺は数メートル飛ばされた。
それなりに勢いよく。
「ぐぅ!力強いぜ..
骨にひびでも入ったか?
痛いぜ
っでも!反撃時だな」
そう
反撃を見せるときかな。
理由は少しだが距離がある。
そして俺は近距離戦より遠距離戦を得意とするということ。
俺は銃使い。
このハンドガン、いや連と綾の力もこれでうまく発揮できる。
この連と綾とは大輝の柊みたいな存在だ。
俺の相棒達。
さてここで俺の相棒達の能力を教える。
まずは綾からだ。
「綾、行くぞ!
狙うは奴の眉間だ!!」
すると綾(左の銃)が喋る。
『優しくお願いします。
お兄ちゃん』
「やめろ!
なんかエロい!!」
まぁいい!
俺は綾の引き金を引く!
バンッ!!
発射された銃弾は真っ直ぐに進んでいく!
進んでいく先には水虎が
だが水虎は華麗なステップで弾丸を避ける。
だが!!!その弾丸は曲がり水虎の眉間に当たる!!
そう!綾の能力は弾丸を自由自在に操れるのだ!!
射程距離はその銃の射程距離。
まぁ約20メートルと言ったところか。
弾丸が当たった眉間から血が流れる。
くぅ!掠めただけか!
なら!!サービスにもう二発!
バンッ!!バンッ!!!!
狙いは相手の両目だ!!
蛇の如くうねうねと相手に近づいていく銃弾
水虎はデカイ腕を振り回すが銃弾はそれも避けて完璧に目に直撃した!!
と思いきや水虎の両目には水のシールドが!
「ちぃ!こいつは水の妖怪
だから水を操る事ができるのか!!なら!お前の出番だ!連!!」
『わかったよお兄ちゃん』
ここからは連の能力だ。
連の能力は二つある。
まずはハンドガン系の銃であれば何でも変型できる。
例えば今のハンドガン種類はデザートイーグル。
ここからベレッタM93R に変える!
そしてここからが連の能力の凄いところだ!
こいつは相手の能力を半減させる能力がある!!
バンッ!
バンッ!!
バンッ!!!
3発連射のベレッタM93R
だがここで一つ、連と綾の能力を混ぜることはできない
そこはしょうがないのだ。
さて狙ったところに当たったか!?
俺が狙ったのは胸、鼻、眉間だ。
だが残念ながらことに胸には当たったが他は避けられた。
くぅーやっぱベレッタは狙いが定まらないな!
『お兄ちゃんが下手なだけじゃない』とベレッタ(連)
が言う。
「うっせー!」
だが困ったな。
予想以上に素早い動きだ。
水を操るあの能力も厄介だ。
こーゆー時はこれを使うか!
俺はポケットから小さなお札を出しこう唱える。
「我、陰陽師なり
そなたの力をお借りしたい!
いでよ!!我が式神ロッ君!!」
唱え終わると俺の右目に小さな円上のモノが浮かんでいる。
そうこれは俺の式神のロッ君だ。
ロッ君とは簡単に言うスコープのようなものだ。
その能力は一つ!
敵をロックする。
二つ敵の弱点を調べる!
以上!!
『相変わらずネーミングセンスないねお兄ちゃん』と綾が言ってくる。
「うるせーな!
しょうがないだろ!!」
さて早速だが、ロッ君!!
頼むぜ!!
【了解しました。
分析開始!】
分析を開始し始めたロッ君
さてあと何分くらいで分析ができるか!
それまで凌がないと!!
水虎は空中に大きな水の玉を造り俺に投げる!!
ズドォン!
水の玉と、同じクレーターができる。
連!ワルサーP38 にチェンジ!
素早いく動きたい!
『リョーカイ!』
水虎はまた水の玉を造る
そして投げるしかも3連!
ズドォン!ズドォン!!
ズドォン!!
さすがに3連は辛い!
うまく避ける事はできたが
プール付近まで一気に追い詰められた。
「くぅッ!!」
ここで考えられる危険性は二つ
一つは足に触手が絡まりつき水中に引きずり込まれ、水中で死亡。
二つ目は後ろから水の玉が襲い死ぬまでその攻撃に晒され死亡。
ぬぅ、どうする。
いっそのこと、もう一度ベレッタに変えて水虎の動きを無理矢理変えさせてその隙に一端距離を置き、そして双銃の乱舞を見せるか!
そんなことを考えていると水虎は背後で何かを出現させている!
一か八か!やってみるしかない!!
連!!綾!!ロッ君!!!
行くぞ!!
『『【了解ッ!!】』』
俺は即座に連をワルサーP38からまたベレッタM93Rに!
そしてロッ君で足にロックオンだ!
理由なんてない!
水虎が動いてくれでばいい
バンッ!!
バンッ!!!
バンッ!!!!!
3発水虎の足にぶちこむ!
だが水虎は見事に避ける!
しめた!俺は走り始める!
それを見た水虎は大輝を貫いた爪を伸ばす!
その爪は俺の横腹を掠める
「あ、危ねぇ!!」
俺は体勢を崩しながらも
少しの距離を空けた!
そして振り向き!!
銃弾を近づいてくる水虎に
ぶっ放つ!!
ズガガガガガッッ!!!
と凄まじい音ともに綾から放たれた銃弾は四方八方に飛び散りうねりながら水虎に近づき体全体を貫く!!
連から放たれた銃弾は奴の目に直撃できる用に狙いを定めてありったげの銃弾をぶちこむ!!!
これが俺のいわば必殺技!
双銃の乱舞!!
すると双銃の乱舞をくらった水虎から苦痛?の悲鳴が聞こえる!
《グァバぁァァァ!!》
さすが陰陽師特製の銃弾だ!
効果大有りだ!!
いける!もう一回だ!!
俺はポケットからカートリッジを取り出し、
リロードをする。
綾のリロードは簡単なのだが連のは通常フォルム
まぁさっきのデザートイーグルなのだがそれに変えてリロードをしなくてはいけなく少し面倒なのだ。
デザートイーグルに変える
そしてリロードを完了させる。
よし!!これであとはベレッタに変えれば!
と思い水虎の方を向く!
だがそこには水虎の姿はなかった。
「え?どこに行った!?」
周りを見渡すがいない。
さっきまで水虎のいた場所に近づいていく、すると血痕が残っていたので血の続く方を見る。
そこはプールの中!
俺は察する!!
ここに居てはまずいと!
俺はすぐにうらに跳ぶ!
この後俺は運が良いと思った。
もう1秒その場に居たら俺は完璧死んでいた。
俺が1秒前に居た場所には今、ドでかい水虎の顔がある。
そう、水中から飛び出てきたのだ。
俺を喰らっていない事がわかったのかギロッとこちらをデッカイ目が俺を映す。
そして一瞬でまた水中に!
やばい!!
プール付近に居てはいけない!
そう感じた俺は近くのベンチの裏に隠れる。
するとズドォンと音が発せられ横のベンチが奴の爪で破壊される。
こ、ここもまずい!!
俺が逃げようとしたとき身体中に奴の触手が絡みつく!
そしてベンチと結ばれる!
なにか嫌感じがする!
やばい!!
このままでは死ぬ!!!
さっきまで押していたのに今は逆に押されいてしかも殺される寸前にいる!!
まずい!!!!
俺はもがき触手を取ろうとする。だがダメだ!!
ちっとも取れないしヌメヌメしていて上手く力が入らない!
ズドォン!!
爪が発射された音!
や、やばい!!!!
俺は振り向く!!
そこには伸びてくる水虎の爪が!!!
人間が事故に合ったときスローモーションになると言うがこう言うことということがわかった。
実際は速くこちらに向かってくる爪だが、俺は凄くゆっくり動いて見える。
だが不思議とさっきまであった死の実感が無くなっていた。
それもそのはず理由はあいつが爪をぶっ壊していたから、人間には普通のパンチでも妖怪に対しては凄まじいほどの威力を持つ熱い男。
そう、泉直人がようやく来たのだ。
*****
よし!着れた!
この5分間で何度地響きや
発砲音が鳴り止まなかった気がする。
特に数秒前は凄かった。
しかし、今はもう静かだ。
するとふと頭に一つの妄想が走る。
まさか!喰われたとか!!
俺はすぐさま木陰からでて周りを見渡す。
するとそこには後ろに飛び退っている健翔がいた。
その直後!
ザバァン!とプールから水虎の顔がでてきた!!
健翔は危険を感じたのか
ベンチの後ろに隠れる。
数秒後、隠れたベンチの隣のベンチが水虎の爪で破壊される!!
やばい!健翔がやばい!!
俺は走り出す!
必死に!
間に合えと思いながら!
健翔が隠れているベンチ付近になったときザバァン!と爪が出現する!!
伸びていく爪!
あと少しで当たるところで俺はおもいっきり殴る!!
普通の水虎は身体中ヌメヌメしていて打撃など受け流してしまうがこの水虎はヌメヌメ感が少ない。
だから爪を破壊できたのだ!!
ズゴォン!!
と爪が粉砕される。
すると水虎から痛みの叫び声が
《ブァァァァワァァ!》
健翔がベンチ裏から出てくる。
「直人!ありがとう!!もう少しで死ぬとこだった」
俺はニタリと笑って言う。
「いいよ、しかしこれでやっと反撃できる!
大輝の分まで頑張るぜ!」
「あぁラストスパートだぜ」
すると健翔の右目に浮かぶ円上のモノが言う。
【分析完了!
相手の弱点は二つ!
まず一つ目は一点集中の強力な攻撃を相手の腹部に当てる。
二つ目は脳幹を突き刺すもしくは撃ち抜く!!!
以上です!】
「わかった!サンキューロッ君!!」
【いえいえ、お役に立てて光栄です】
「いつもありがとう!
ご苦労様!
あとは任しな!」
健翔は俺に言う。
「俺は脳幹を撃ち抜く!」
俺はニヤリと笑い言う。
「俺は一点集中の攻撃を腹部に当てる!」
二人で頷き
そして作戦を開始させる!
健翔は後方に走り位置につき次第狙い始めるだろう。
俺は真っ直ぐ水虎のいるプールに近づく!
するとプールから小さな水滴がマシンガンの如く放たれた!!
その水滴が俺の左肩、頬を掠めた!
「う!うぅ!!」
勢いが凄い!
掠めてもそこまで抉ることはできないが、このままではいずれ殺される!
俺は逃げ回りながらも相手に近づいていく!
するといきなりプールから水虎が水上に現れ爪を伸ばしてくる!!
く!!来た!
俺はそのまま真っ直ぐ爪に突っ込んで行く!!
理由はない!
ただ自分で自分を信じているから!
こんなの避けられなくてどうするよ!!
爪が俺の目の前に来る少し前に俺はスライディングをする!
結果は肩を少し抉られたが
無事避けられしかも腹部まで近づけた!
俺はすかさず重い一撃を腹部に!!
ドン!!と重い音が鳴り響いた!
水虎は血を吐く!
だが倒れず俺を凪ぎ払う!
だが俺は上手くしゃがんで避けてまた一撃をくらわす!
すると水虎は白目を向いた!
いける!!
俺は何度も!何度も!!殴った!
殴っていくうちに水虎の甲羅にヒビが入る
もう少しだ!!
そう思ったとき俺の横から水の玉が襲う!
「うわぁ!!」
俺は吹き飛ばされる!
う、うぅ!
まともにくらったせいか痺れいて体が動かない!
そこに水虎が近づいていてくる。
あぁこれは絶体絶命のピンチだ!
振り上がる水虎の腕!
まずい!!
そして勢いよく振り下がる!!
「うわぁぁぁぁ!!」
俺が絶望しているとき!
ズドォン!ズドォン!!と放たれた銃弾!!
そして!
水虎に命中する!!
そして水虎は健翔を振り向く!
その瞬間!痺れが消える!
そして俺は勢いよく!!
今日一番のパンチをくらわす!!!
その衝撃は水虎の体に伝わり甲羅が割れる!!
そして水虎はクラクラと体勢を崩した!!
俺はすかさず叫ぶ!!
「健翔!!!今だ!
殺れぇぇ!!!!!」
おうよ!!と言わんとばかり、バァン!と撃つ!
そして放たれた銃弾は自由自在に動きぱかーと開いている口に入っていき脳幹を撃ち抜いた!!!
そして水虎は塵のなっていく。
こうしてこの戦いは終わった。
するとぐらーーと次元がくらみ
そして元の世界に戻ったのだ。
戻った世界はもう夕方であった。
俺達は帰る。
自分の家に
*****
泉達が帰宅している最中
あるビルの会議室では
伴示とボスと呼ばれている男がいた。
「こいつはびっくり
水虎が殺られました」
「あぁ、茨木大輝はもう少しで殺せたがな」
「私の予知が正しければもうじき茨木大輝は四国に行くはずです」
「では次はお前自身が奴を仕留めるというわけだな」
「はい。私だけではありません。私の百鬼夜行で奴らを仕留めてみます!」
「ふん、楽しみにしてるぞ」
蝋燭の灯が不気味に消えた。
****
あの戦闘から家に帰ったあと大輝君はまだ寝ている。泉くんによるとあと数日は目は覚めないと言っていた。
私は大輝君を看病しながらわかった。
私は大輝君のことがやっぱり好きなんだ。
こうして黒幕と恋が動き始めたのであったのであった。
第10章 終
皆さんおはこんばんわ!
神暁翼です!
ここでお知らせ
アクセス数がなんと!3000アクセスいきました!
半年でここまでいくとは思わなかったのでとても嬉しかっです!
完結いくまでに5000いくため!
頑張ります!!
さて第10章ですが
初めての戦闘onlyの章です!
とても難しかったです!!
これからこんな回が多くなると思うので
よろしくお願いします!
あとあと少しで第2部が完結します!
次章から四国百鬼夜行戦です!
お楽しみにー!!
それではバイバイ♪♪