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半妖師〈ハンヨウジ〉  作者: 神暁翼
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水の魔物 水虎その1

〈第9章 水の魔物 水虎その1〉




こんにちわ!

茨木大輝です。

いきなりだがみんな

夏と言ったら何だ?

海や山そしてプールと答える人が多いだろう!

そう!!僕達は今!

プールに来ている!!

こうなった切っ掛けはこれだ。


数時間前、

僕は普通に漫画を読んでいた。

すると小雪ちゃんが現れる。

そして顔を少し赤くして僕に問いかける。


「大輝君。今日暇?」


「うん。暇だよ?」


「やった!なら一緒にプールに行かない?」


「プール?」


「そう!プール!!」


これはいきなりだ。

僕ははっきり言ってプールに行ったことはない。

これはいい機会だな。

あと暇だし。


「うん!いいよ!」


そう答えると小雪ちゃんは

とても嬉しそうに俺の部屋から出ていった。

その後僕はふと思う。


「あ、そういえば僕、水着ないじゃん」


そう思っているともう用意が終わったのか小雪ちゃんがカバンを持って現れる。


「お待たせ大輝君」


白いワンピースにポニーテイルっていう可愛らしい格好だ。

あと少し胸があればなぁーと思っていると


「ちょっと大輝君..

私の胸見て小さいって思ってたでしょ??」


「ふぇ!?」


正しく図星!

声をあげてしまった!!


「まったく、なんで男子はこんなに胸に拘るかしら」


呆れ顔で言った。

でも一瞬で表情を変え

僕の腕を掴み引っ張る小雪ちゃん。

そして笑顔で言う。


「行こう!大輝君♪」


うわぁ!!

小雪ちゃんはかなり力強い。

この前小雪ちゃんの着替えに偶然見かけてしまいおもいっきりビンタされた。

その時の腫れようが凄かった。

一時間くらいおたふくのようにほっぺが腫れた。

その後事情を知らせ死なずにはすんだけどね。

そして今、僕の腕はマジで裂けそうになっている!!

ギシギシと唸っている。


「こ、小雪ちゃん!!

腕痛いよ!放して!!」


「え?なにぃ??」


笑顔がこちらに向いた。

その笑顔はまるで悪魔の笑顔だった。

ある人からは天使の笑顔かもしれない。

僕はそんな可愛らしい笑顔には見えない。

ホント恐ろしい!!

僕は言う。


「ぼ、僕、水着ないよ!」


すると小雪ちゃんはショボーンとした顔でこちらを見る。

そして


「じゃあ私と一緒にプール行けない?」


と言う。

なんかこういうところは可愛いと思えるんだけどなー

はぁ、しょうがない

お金もまだあるし

せっかくだから水着の一着くらい買うか。


「とりあえず、デパート行こうか

そこで水着買ってそしてプールへ行こう」


そう言うと小雪はとびっきりの笑顔で「うん!」と言った。


僕も準備を終えまずデパートに向かった。


向かっている時だがとてつもなく暑かった!

日射しがとても強かった。

デパートに着く頃には二人ともクタクタであった。

デパートのなかはとても涼しく快適であった。

僕たちは水着コーナーに行った。


「いらっしゃいませ」

 

と笑顔で店員さんが言う。

無愛想な笑顔であった。

んま、とにかく水着買おう。

適当に色を決めて~

えっとーサイズはなんだっけ?

とこんな感じでいたので決めるのに20分くらいかかった。

そして気に入ったのが赤と青のツートンカラーの水着だ。

サイズも少しデカイってだけであまり問題はない。

あと値段も2500円+税で

それほど高くない。

ま、これでいいか。

僕がレジへ行こうとしたときふと思う。


「あれ?小雪ちゃん?」


小雪ちゃんが見渡してもいない。

すると奥のフロアから小雪ちゃんの声が聞こえる。


「おおお!!この水着可愛い!!

試着お願いします!!」


あー試着中だな。

この店は男性ものの水着コーナーに女性は来ていいが女性もののコーナーに男性はいっちゃ駄目らしい。

以前それで問題があったとか。

つまり小雪ちゃんがくるまで僕は待たなくてはならない。

はぁ、とにかくお会計をしよう。


****

同一時刻小雪目線

茶番劇!!

タイトル [服屋の罠]


「この水着も!この水着も!!!

全部可愛い!!」


「どれもお似合いですよ!」


「よーし!これも買っちゃおうかな!」


「ありがとうございます!

全部で5着目ですね!」


「全部でおいくらですか?」


「はい!約3万円くらいです!」


「うん!いいわ!少しくらい無駄遣いしたって!

私は今を楽しんでいるのだから!!」


「はい!!是非もっと着てください!!」


「喜んで!!!」


とこんな感じで店員の罠にひっかかりどんどん金が無くなっていくのであった。

その日の夜、小雪は母親寧々に怒られたのであった。

チャン♪チャン♪♪


*******


僕はお会計を済まし水着屋の外で待っていた。

「大輝!」

と、するといきなり声をかけられる。

声が聞こえた方を見てみるとそこには泉直人がいた。


「お、泉」


「お前も水着買いにきたのか?」


「あぁ、小雪ちゃんがプールに行こうってさ」


そう言った直後、泉は僕の肩をぎゅっと掴み真剣な顔つきで言う。


「お前らに本当に付き合ってるじゃないだろうな」


「んな訳ないだろう?」


泉は苦い顔をしてふーんとだけ言って別の話題になった。


「ところで大輝あの後から健翔からは何かあるか?」


「あぁ、またとなり町で妖怪事件勃発らしい」


「やっぱ獣系の妖怪か」


「そうだね...」


「エイジェントは大変だな」

 

「そうだね」


[エイジェント]

名の通り優れた者のことだ。

渡辺健翔はその一人。

双銃の陰陽師(二丁銃)の名を持つ彼はいっぱしの祓い屋(陰陽師)なのだ。


「それにしても霜月の奴遅くないか?」


「うん、早く買ってきないよ。水着」


「おう、プール楽しめよ」


「おう」


その10分後。

まだ小雪ちゃんは出てこない。

出てきたのは泉だった。


「まだ、来てないのか」


と泉は僕の疲れきっている顔をみて言う。


「うん、このままじゃ...」


「プールに行けないな」


今はAM 11時30分

そこからプールまで20分

このペースだと、あと何分かかることだか...

するとやっとこそあの方は帰ってくる。

大きな紙袋と共に友人を連れ。

小雪ちゃんの友人の

麻生香奈さん。

ポニーテイルで服装は少し大人ぽい女を象徴していた。

とこんな事を思っていると小雪ちゃんは鋭い目付きで僕を睨む!

そして言う。


「大輝君、今香奈ちゃんの事エロい目で見てたでしょ!」


「え!み、見てないよ!誤解だよ!!」


僕は手をバタバタ振り誤解を解こうとする!


「うるせぇ!!変態陰陽師!!!」


小雪ちゃんは僕を!

僕を!!

殴り飛ばしたぁ!!! 

殴り飛ばされたとき顔面からの悲鳴が鳴り響いた。


「ふん!おっぱいばっか見て男ってホント嫌だ!!行こう香菜ちゃん」


と小雪ちゃんは僕達を置いて行ってしまう。

ツンツンと泉が僕の体をつっつく。


「大丈夫か?」


「あぁ、なんどか」


「お前も大変だな」


「うん、今度は小雪ちゃんの機嫌とんないと」


泉に肩を借りて僕は立ち上がる。

すると泉は言う。


「優しいんだなお前」


と言う。

僕は笑いながら


「友達がいなくなるのが嫌だからだよ」と言う。


すると泉は笑いながら僕の髪をくしゃくしゃにした。


「んじゃあいかないとな」

と泉

「あぁ、プールに」

と僕


こんな感じで今に至るわけだ。

今、小雪ちゃん達は流れるプールへ、泉は焼きそばを買いに行っている。

僕は彼女の機嫌をとるために考えてるのだ。

んーどしたものか、

あ、みんな気になってるかもしれないから言っとくけど小雪ちゃんが買った水着達は家に置いてきたようだ

一回小雪ちゃん達は帰ったのだ。

そして僕と泉はまたプールで待っていたのだ。

暑かった。

おかげで焼けてしまった。

水に入ると少しヒリヒリするくらいだ。

と思っていると泉が帰ってくる。


「ったく、凄い人だぜ!

焼きそば買うのに30分とかないだろ」


「お疲れさん、小雪ちゃん達呼んでくるね」

 

「助かる、俺はここで休憩だ」


僕は立ち上がり

小雪ちゃん達を呼びにプールに入る。

さて探そう。

人が多すぎて誰が誰だかわからない。

数分後、やっとこそ彼女達を見つける。


「小雪ちゃん達ー

泉が焼きそば買ってきたから一回でて食べよー」


小雪ちゃんは僕を睨み付け言う。


「童貞戦士君達と一緒に食べる気なんてありません。

行こ、香奈ちゃん」


あたふたする麻生さん

小雪ちゃんは麻生さんの手を引っ張りながら行ってしまいそうになるでも僕は小雪ちゃんの手を引っ張る。

 

「え!?」


「小雪ちゃん、さっきは悪かった。その事は謝る。

でもね、泉が30分かけて俺達のために買ってきてくれたんだ。

食ってやんなきゃ駄目だろ」


その言葉にムカッときたのか小雪ちゃんは僕の頬をビンタする。

パシンと乾いた音が鳴り響いた。

周囲の目は僕達のほうへ、

小雪ちゃんは怒気強く言う。


「大輝君は私の事なんてわかってない。

胸の大きな女の子が好きだし私より泉君だし...私のこの思いは何処にぶつければいいのよ...」


僕も頭に血がのぼり言う。


「何が言いてぇんだよ!

わからねぇーよ!君の事なんて!! おっぱいが大きな女の子が好きなのは僕の好みだし!君より泉なのは彼が"俺゛の大切な友人だからなんだよ!!

君は確かにそれ以上の存在なのかも知れない!

でも!!!せっかく買ってきてもらったものを食べないとかないだろ!!」


「うるさい!!大輝なんて大嫌いよ!」


また殴りにきただが僕は華麗に避ける。

そしてこう言う。

冷たい表情で。

酷く怒気で濁った目で。

悪寒を感じそうな声で。


「僕も君の事なんて大嫌いさ」


僕はそのままプールにを出た。

その後裏で大輝くん!と言う声が聞こえたが無視した。


こうして僕と小雪ちゃんの間に大きなクレーターが空いたのであった。


******


クレーターが起きたその同時期、渡辺健翔はある妖怪に終われていた。


「はぁはぁ!!!」


その妖怪はとにかく早く狙いも定まらない。

やばい!この付近には!!

こいつの戦場が!!!

その名はプール!

水の溜まり場。

だがここに逃げなきゃ勝ち目はない!

そこには大輝や泉がいる!

あそこまで逃げ切れ!!

健翔はとにかく逃げた。

数分後ついに逃げ込んだ。

そして始まる、水の魔物との戦いが。 


********


焼きそばを食べ終わり

僕達はぐったりとしていた。

結局二人分ずつ食べた。

いやー量が意外とありお腹一杯になった。

僕は地面に寝ながら小雪ちゃんの事を思う。

あの時、怒っていたからか

酷い事を言ってしまったな

後で謝んないと。

と、考えていると  

ドカーーンと爆発音が聞こえる!!

なんだ!!

泉も身を起こし爆発したほうを向く。

すると銃声も聞こえる!!

これはまさか!!

泉と僕は立ち上がりその場に急ぐだがいきなりだが地面が抜け僕達は落ちていく!

気づくとそこは変わらないプールではあったが、あんなにいた人がほんの数人になっていた。

僕達は気づいた。

パラレルワールドに来たことを小雪ちゃん達はどうなんだ!!

心配だ!!!

僕達は爆発音があったほうへ急ぐ!!

数秒後、その場に着いたそしてその場には戦闘服に身を包んだ渡辺健翔とある魔物がいた。

その魔物の外見は顔と足は虎体は亀、そして触手がうじゃうじゃとある。

名はわかる水虎〈すいこ〉だ!

陸では虎のように走り

水中では亀のように優雅に泳ぐ。

そしてどちらでも素早い動きをするとても厄介な妖怪だ。

バン!バン!!!と銃撃をする健翔

ズトン!ズトン!!!とその大きな爪を伸ばす水虎。

ここは加戦しなくては!!

僕は左手に柊を出し早速妖怪モードになる。

そして泉に言う。


「泉!!お前は辺りにいる一般客の避難を頼む!

俺は!加戦しに行く!!」


了承する泉


「わかった!!気をつけろ!」


俺はふん、と笑う。

さて行くか!と思ったとき

キャァァァ!!と悲鳴が響く!

声が聞こえた方を振り向くとそこには小雪ちゃんが!

しかも水虎との距離ほんの数メートル!

そして水虎の攻撃が放たれる!

50センチの厚さはありそうな爪が伸びる!!

その直線には小雪ちゃんが!!

このままでは!!

俺は猛スピードで小雪ちゃんの元へ!!!

そして!

こう言いながら殴り飛ばす!


「小雪!!!!」


キャ!と小雪ちゃんは倒れる。

それと同時に俺の腹を何かが貫く!

貫いた物は水虎の爪であった。

血がドバドバ出て次第次第に意識が遠ざかっていく。

小雪ちゃんの悲鳴と共に


第9章 終


皆さんにお詫び

GW中風邪を引いてしまいホント投稿が遅くなりましたすみません

これから改めて頑張っていきたいと思いますのでこれからもお願いします!


ということで皆さんおはこんにちわ!

神暁翼です!

今回は怒濤な展開にしていきました!

皆さん楽しんでくれましたか?

次の話は戦闘!戦闘!!戦闘!!です!!

お楽しみに!

今月の終盤を目標にがんばります!

じゃ!また次回!

バイバイ♪

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