第五章 第一話 変身ッ!
「さて・・・パスキール島が、見えたところでどう渡る?」
ルミナリアが、神波動を全身から発した。
そして、「神獣」そのものの姿に・・・
「お・・・驚いた・・・ルミィ・・・竜族みたいじゃん!」
『当たり前よ。竜族の血もひいているから。』
それは、美しく荘厳な竜の体躯を持った神獣・・・
『乗って!パスキールに向かう!』
そのころ、「宇宙戦艦」では・・・
「エテ隊長。こっちは終了。」
「うむ。ユアン隊長。後は、ぶっつけ本番の起動だけだ。」
「しかしだ・・・ライテス卿が作ってくださった強化武装・フット猿は、出番があるのだろうか?」
フット猿・・・
足のみのパワードスーツである。
強力なホバリング機能を誇る。
さらに、オプションとして、ルーンランチャーと神波動ランチャーがある。
「私は、これをライテス卿の行き着けで作ってもらいました。」
取り出したのは、先端を切った竹にしか見えない金属筒。
「ほい。」
しゃららららッ!
小気味のいい音がして、筒は伸びる。
「ザ・竹槍です。オリハルコン製です。」
「いい趣味してるな。」
「そっちこそ。」
互いの手をぐっと握る。
プロの技師にしかわからない世界だ。