第四章 第四話 戦後処理
「封印されていた国、現代に蘇る!」
「女王と、王太子、たった二人で、千人の兵を破る!」
「教皇エクシィル、超魔王陣営に!」
新聞の一面記事は、それらの情報を書きたてた。
「きつかったよぉ・・・」
「もうこりごりだ・・・」
「ぎゃーッ!猫ぉーッ!」
意識を取り戻した、神官兵の反応はこんなモン・・・
「教皇の罪科・・・どうぞお許しくだされ!」
代表の、パルスが、深々と頭をさげる。
「む~・・・おかげで、うちの国・・・神様とケンカした上、宗教関係者は立ち入り禁止にゃ。」
ファミリアが、文句をいう。
はっきり言ってその姿は、普通に侵略を受けて対応をする平和国家の外交官そのものである。
「条件があるにゃ。「政教分離」・・・これは、大国の識者の提案にゃ。」
そこに、トラルティールのライテスがやってきた。
騎士服の上に、白衣という科学導師スタイルだ。
「私は、トラルティール王国神聖騎士ライテス。あなたがたが・・・世界がどのような状況に置かれているかご教授しよう。」
「そ・・・そんな状況に・・・」
「教皇は、我らを裏切られたのだ!」
「そもそも、国家をつくりつつある相手に戦争を仕掛けたのが、間違いだったのだ!」
「ああ~猫怖い・・・」
当のノワール二世は、パックのオレンジジュースを、キティ二世は、「赤マムシ・二十四時間ヤれるぜ!」というラベルのドリンク剤を飲んでいる。
「あなた・・・弱めのにした方がいいわよ。」
「うっさいなぁ・・・母上!フルチャージにはコレがいいのよ!」
「レアンが、また泣いてたわよ・・・搾るのも大概になさいな。」
「うっさいって!」
「あれが、女王と王太子の会話ですか?」
「ええ・・・間違いなく・・・」