89/157
第三章 第三話 残念!
「おらッ!起きろッ!」
フローラが、ルミナリアとファルフを足蹴にした。
「エロい臭いどころか、エロい「気」さえ感じない!本当に添い寝していやがったか!」
フローラは、見当違いな逆ギレをしている。
「別にいいと思う。ひがむのは、この場合、不当。」
「健全でいいと思います。」
エリスとヤンが言う。
「ん~フローラうるさい・・・」
「まったくだ・・・ルミィと昼寝をしていたというのに・・・」
寝ぼけ眼で文句を言う二人。
「フローラ様。いきなりは酷でございます。よもや、お二人を「オカズ」にするおつもりでは?」
ギクッ!
「い・・・嫌だなァ・・・グレイ・・・そんなことあるわけないじゃない!」
そういうつもりなんだ・・・
このとき、奇跡的に全員の心は一つだった。
「まったく・・・お前は、おサルかフローラ?よりによって親友に「ソレ」を期待するなど・・・その手の話を聞きたいなら、ヤマトタケルかキティ二世にでも聞け!」
ストリアは、あきれ返っていた。
「どちらも貴人ですが。」
グレイがちゃちゃを入れる。
「まったく・・・最近の若い者は・・・」