表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハイブリッド・ブレイバーズ  作者: SHIN
第四部 ハイブリッド・ブレイバーズ
84/157

EX1 英雄と妻と王

王都トラルティアの酒場・・・

王宮の側にあるため、騎士や王宮関連の科学導師、一般庶民なども利用する酒場である。

ここで、一通りの仕事を終えたライテスが、妻エリーと飲んでいた。

「よかったじゃない。婿が見つかって。」

「ああ。あのころ好きだったWEB小説を語ったのは、間違いだったと思っていた。私はあの子に、善悪を判断できる子に・・・そしてそれだけが全てではないことを理解して欲しかったのだが・・・おかげで、自分の「恋心」を壊して私のクローンになりさがってしまうとはな・・・父親として情けない。」

「まあ、天才ってのは、往々にしてそういうものよ。」

「言うようになった。深窓の「お姫様」だった君が。」

「右も左もわからない「異世界」で助けてくれたのはあなたよ。」

しみじみと呑む。

「おや・・・ライテスにエリーか。」

酒場に入ってきたのは、ユーフェルだった。

「陛下・・・」

「すまないと思っている。」

「何がです?」

友の突然の謝罪に、少し驚くライテス。

「私が君を「遊学」と称して世界中引っ張りまわしたことで、君は意に沿わない「英雄」になってしまった。」

「何を言っておられます?そうでなくとも私は、世界中旅をしたでしょう。つまり、運命ですよ。」

ライテスの脳裏には、ユーフェルと共に世界を廻った記憶が蘇る。

「そうだな・・・君は、あの田舎の「邪馬台国」さえ、近代国家に変えてしまった。」

「そして、我々は、娘たちが超魔王を倒す手伝いをし、今の世界を贈ることが使命です。」

「ところで・・・君の娘たちは、「変わり」初めているそうだな。」

「はい。ノワール二世陛下のところから、王太子キティ二世が「覚醒」したと言ってきました。」

「あの可愛らしい姫がか。」

「王太子補佐官との睦事の、最中のことだったようです。」

「フフ・・・血は争えないわね。」

「ルミナリアとユイも「覚醒」したようです。」


「おや・・・もうこんな時間だ。」

ライテスが時計を見る。

「私もそろそろ帰らねば。」

「「「また明日・・・」」」


ライテスの「親」としての「苦悩」は、以外にあるものです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ