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ハイブリッド・ブレイバーズ  作者: SHIN
第四部 ハイブリッド・ブレイバーズ
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第一章 第三話 ユイ・アイン・ライテス

ユイ・アイン・ライテス。

彼女のことを「真の科学導師」「大賢者」と呼ぶ者は多い。

十代に手が届かないうちに、トラルティール総合学院を卒業し、現在は王女ミリエーナの師範代行を勤めている。

また、空気から金剛石ダイヤモンドを作る行者、

大爆発を起こす者としても知られる。

「どうしたの?ユイ。」

「ちょっと、考え事をしていました。」

ミリエーナ姫・・・通称エナは、怪訝そうにユイを見た。

「偉大な両親と、姉上がいると苦労するのね。」

フフッと笑う。

「姫様こそ、人のことは言えないではありませんか。」

「そう?でも、私は最初の「統一トラルティール」の女王よ。」

「まあ、家督は姉上に押し付けましたが。」

「それって・・・」

「姉上は、一言で言えば「クソ真面目」です。それでいて人に弱いところを見せるのは恥とする人ですからね。いつかストレスで倒れそうです。」

エナの額に汗が流れる。

「まあ、「伴侶」が見つかったので、とりあえずは安泰でしょう。」

「でも・・・あなた・・・人のことは言えないのでなくて?」

ブッ!

ユイは、口に含んだ紅茶を噴いた。

「私に近づくのは、大抵科学導師です。それも仕事関係で。」

「大変ね。」

「この性格のせいもあるでしょう。しかし私は、まだ「子供」ですから。」

困った話だ。

「父上の話だと、私は精神だけ大人になってしまった状態のようです。」

「どうして?」

「わかりません。しかし、でなければ危機に陥った姉上を助けに行くなど到底できません。贅沢な悩みでしょうか?」

「それこそわからないわ。でも、いつかわかるときがくるわ。」


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