序章 技術革新
「やりすぎですよミュウ様。」
レミナリアは、ミュウに小言を言っていた。
「で・・・でも・・・」
「でもも、ストもありません。これで各国の上層部に危機感を抱かせてしまいました。
特に、もとよりこちらの動きを注視していた科学導師ライテスとキティルハルム評議会は、迅速でしょう。」
「では、あちら側のもう一人の「転生人」であるエリアリア夫人は?」
ファルスが、尋ねた。
「無駄ですよ。彼女は表に出てはいませんが、その実魔導師・科学導師として実力を伸ばしていると聞きます。必要とあらば夫と共に現場に出向く人だともね。」
「やはり、ルミナリア・ライテスとユイ・アイン・ライテスの覚醒は痛いな。」
「ええ。かの家系は、その遺伝子上・・・神話の神獣・竜鳥という戦闘形態を持てることが私の研究から判明しています。」
竜鳥・・・創造神族の中でも、最強とされる種族の神獣形態で、竜の体躯と鳥の翼を持つ存在である。
「神波動動力炉は、外せんな。」
「にゃ。で、艦主砲は「悠久の図書館にゃ。」
「なぜです?商工ギルドマスター?」
「わかってないにゃ。科学長官。この艦はいわばこのキティルハルムの平和のための剣にゃ。偉大なる王家の勺がそれに相応しいにゃ。」
キティルハルム軍工廠では、キング・ライルの建造が急がれていた。
「この戦いこそ、邪馬台国の威信を世界に見せつけ、平和に導く大事業である!」
ノブナガは、はりきっていた。
「航空魔装甲冑部隊のドックは、これでよろしいでしょう。」
「うむ。」
「では、陰陽師部隊はこのように・・・」
邪馬台国もまた、アメノウキフネの建造を急いでいた。