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ハイブリッド・ブレイバーズ  作者: SHIN
第三部 手掛かり
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第七章 第二話 連合軍

「あいつらクズ以下にゃ!それに、あちしらにとっては不倶戴天の怨敵にゃ!」

ファミリアが、激昂していた。

「おちつきなさいファミリア。彼女の言うとおりです。彼らの目的は、全人類への「復讐」なのです。」

ノワール二世が、意見を述べる。

「しかし、ノワール二世陛下・・・我々は、『邪神』と・・・」

「そのような言い訳は、彼らは聞きません。」

「左様。」

ナシメの弁解にぴしゃりと言ったのは、ノワール二世とルミナリアだった。

「彼らの標的は、人の『幸せな営み』そのものなのです。私見ですが、私はそれを許してはおけません。」

「姉さまの言うとおりです。言ってみれば古代の残した「悪夢」にして「悪霊」・・・」

「・・・・・・」

ルミナリアの言葉を補足したユイに、ナシメは絶句する。

「そのとおりだぞナシメ。」

東宮ヤマトタケルが発言する。

「『幸せな営み』を許さぬ者は、それこそ『許されて』はならない。」

「受けて立つです!東宮の御子は必ずお産みするです!」

オトが、キッと言い放つ。

「さてナシメ殿、帝のご意向は聞くまでもないとして・・・将軍たちはすでにやる気のようだ。」

ライテスが言う。

ノブナガ、ヒデヨシ、イエヤスも一様にうなずく。

「わ・・・わかりましたですじゃ。」

「さて・・・超魔王の陣営で要注意なのが、こいつ・・・」

ライテスの持った宝珠オーブから立体映像が浮かび上がる。

「ネズミか・・・?」

誰かが言う。

「ただのネズミではありません。「超魔王ガルアレート」の製作者科学導師ハルカ・オガタ博士の右腕で、「実験用マウス一号」と申します。」

「実験用?実験動物なのか?」

ルーシャート王カイルが言う。

「それだけに、非常識な強化が施されており、「人間」並みの知能と、エルフを凌駕する魔法力を有しております。また、自らの「原本情報オリジナルデータ」を利用した複製を製作して現在まで「生存」しています。それに留まらず、非常に強力な攻撃魔法を操る魔導師であり、天才錬金術師にして科学導師です。一説には、第一次デラル大戦のおり、人鼠ワーラット部隊を送り込み、キティルハルムの参戦を妨害したとの記述もあり、狡猾な軍師でもあります。」

それに、と続ける。

「超魔王陣営は、天才でありながら世間から外されたものたちを引き入れ、大魔王と融合。最強とされるのが、我が娘が前日退けた「ウォルスト・ダイアレート」です。」

「お・・・おお・・・」

ルミナリアが、発言する。

「彼はかつて、まちがった英才教育を受け、心に癒えぬ傷を負い、大魔王となりました。そして、復讐を遂げるため復活し、私の父ライテス・・・そして私と戦いました。彼は被害者です。ですが・・・」

一瞬、溜めを作り、述べる。

「だからといって、無差別な破壊と殺戮を許していいのでしょうか?」


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