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第二章 遊学
騎士学校は、十二歳で卒業できた。
成績はいいほうだったので、いきなり白銀騎士の叙勲を受けてしまった。
エリー姫には、ものすごく懐かれ、よく宮殿に遊びにいくこととなった。
さて・・・
僕は、ルーファス様の従者に任官したわけだが・・・
「世界を周ってみたいと思う。」
の一言で、世界旅行にいくことになった。
まあ、面白そうなものはたくさんある。
トラルティア東の湿地帯には、狐の獣人・稲荷族がいて、米を栽培しているが、閉鎖的なのが原因で文明化の波に乗れないとか、海軍が発達したヘクセンティアールとか・・・
中でも興味をひいたのが、人猫の国キティルハルムである。
一見、格闘士部隊が自慢の国に見えるが、その始祖はこの世界をエルフの帝国が支配していた頃その著書や集めた膨大な魔道書や錬金術やらの書物を集めた偉大な魔女が、愛猫たちに護らせるために建てた図書館が発祥だとか。
また、三代目レイストにあたる勇者エミアが見たという神々の戦いに使われたという宇宙戦艦(?)にも興味がある。
さあ。見聞の旅に出るか!