第六章 第一話 爆裂!ファミリア・ミケランジェロ!
「にゃーははは!キティルハルム評議員・商工ギルドマスター・ファミリア・ミケランジェロ見参!」
「ファミリア・・・あなた・・・」
ノワール二世の額に、冷や汗が・・・
「なんで、東宮妃の赤ちゃん見るの嫌にゃ?あの可愛い東宮妃の赤ちゃんだから可愛いに決まってるにゃ!」
ファミリアは、呪文を唱える。
「火炎乱舞!」
「くッ!」
ミュウは、ファミリアが放った炎を避けきる。
「さすが、大魔王・・・陛下と戦って無事なだけあるにゃ。」
「あんた「商工ギルドマスター」でしょ!なんでこんなに強いのよ!」
「ウチのご先祖様は、「神様」にケンカ売ったにゃ。子孫が弱けりゃ、話にならんにゃ。」
「そうね・・・初代評議会の一族からは、「銃士隊」の最高幹部の一人もいるしね。」
「にゃーははは・・・!あのドスケベ宰相一族から、「騎士」が出るなんて驚きにゃ!とにかく・・・」
ファミリアは、瓶らしき物体をミュウに投げる。
ガシャンと音がし、可燃性の液体がぶっかかる。
「火炎球!」
「ぎゃあああああああッ!」
「てきめんにゃ!まさか、石油から合成樹脂を合成しようとして、分留したら出てきた液体・・・ライテス卿に聞いたらびっくり!「地球」じゃメインの燃料として使われる「ガソリン」だったとは!」
つまりは、火炎瓶である。
ミケランジェロ家は、代を経る毎に過激になっていくようである。