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ハイブリッド・ブレイバーズ  作者: SHIN
第三部 手掛かり
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第五章 第二話 凍結粉砕

ティスは、特殊な実験室に閉じ込められ、脱出できないでいた。

「なぜ、貴様がここに閉じ込められたかわかるか?」

ファルスは、部屋の窓の前に立っていた。

「わかりません・・・」

「あーあ・・・これだ・・・」

ファルスは、少し何かを考える。

「あー・・・じゃあ、「私の恋心」はウソでしたと言え。そうすれば、「資金問題」の件も全部チャラにしてやる。」

ファルスの声は、極寒地獄コキュートスのごとく冷たかった。

「嫌です!」

その声と同時に、室温が下がる。

「てめえ・・・ケンカ売ってんのか?」

「そ・・・そんな・・・私は、博士のことをこんなに・・・」

「「想って」んのが、むかつくんだよ!」

更に、室温が下がる。

「爺さんのことを「そういう」関係だと思っていたようだが、オレは仕事以外では、貴様の考えるような話題は、受付ねえんだ。研究室の女共が、オレとうまくいっていたのは、そこんとこ理解してくれていたからだ。」

「じゃあ・・・」

「そういうことだ。貴様に「好き」だと言われる度に、オレがどんだけストレスをためこんでいたかわかんねえだろ?いや・・・ストレスをためこんでると気付いても、原因までは気付かなかったろうな。」

「どうすればいいんですか。」

「言ったろ?「なかったこと」にしろって。」

「できません!」

「てめえ・・・!」

室温が、一挙さがる。

「世間的には知られておらんがの。かつてワシも若い頃、お前さんのような女に妻と腹の中の子をころされたのじゃ。ファルスの気持ちはわかるぞい。」

室温は、「絶対零度」に下がる。

「じゃあ、お別れだ!「撤回」しなかった貴様が悪い!」

一瞬だった。

部屋は、空気すらも凍りつき、ティスはただの氷像と化した。

そしてそのまま、塵と化した。



「んでもって、オレと爺さんはハルカ博士にやっかいになることに決めた。どういうわけか、助手どもも一緒に来たが・・・」


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