第五章 ライテス号泣
「ファ・・・ファルス・・・あなたって人はーッ!」
突然、ライテスが号泣し始めた。
「う・・・うらやましい・・・!うらやまし過ぎる!何人もの女を「更正」するなんてェッ!」
「・・・・・・」
「「絶食系」の鑑だッ!」
「そ・・・そこまで・・・」
いつもの「訳のわからん男」の顔が、嘘のようだ。
「し・・・しかし・・・あんただって、「同族」と結婚できただけ幸せだと思うぜ?」
「周りときたら、「愛がない」だの「肉体関係」がないだの・・・私たち夫婦は一般と違って「獣理論」で動かんッ!」
少しひいてしまう。
「おかげで、娘たちは私たちの教育だけでなく周囲にあきれ果て、「絶食系」&「無愛想」になってしまったッ!」
ライテスは、まくしたてる。
「女と、恋愛するより、オタク話で・・・いや・・・男女区別なく盛り上がっているほうが断然楽しい!」
「わかるか!」
「わかる!」
ろくに呑んでもいないのに、泣き上戸である。
「仕事のことでグチをこぼしただけなのに、余計なこと言って職場を引っ掻き回しやがった!」
「あんた・・・「地球」では、相当苦労したようだな・・・」
ま・・・いいかと、話を続ける・・・




