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第二章 第四話 ティアムルの剣
その日、騎士団長レイスト・ライザ・ティアムルは、休日だったこともあり、自宅の宝物庫の掃除をすることにした。
先祖代々、役に立ったものがあると伝えられているが、訳のわからない物も多い。
「ん?」
何か、床板が薄い場所を発見した。
「何かしら・・・」
ずぼッ!
「あ・・・あれ・・・?」
どんがらがっしゃーん!
床が突然崩れて、崩落してしまった。
「あたたたた・・・何よコレ・・・」
ライザは、床下に転落してしまった。
「こ・・・これって・・・」
そこには、立派な地下室があり、奥には台座に刺さったものものしい剣があった。
「まさか・・・伝説に伝わる、「ティアムルの剣」?」
ライザは、剣に手をかけた。
「でえええええい!」
剣は、こともなげに抜ける。
「・・・こんな剣のことは、それこそライテスにでも聞かんとわからないだろうな・・・」
ライザは、一人つぶやいた。