第二章 第二話 猿人システム
「ウキキキキ・・・」
バッグスは、目を剥いた。
そこにいたのは、「猿たち」だった。
「さ・・・猿・・・」
「ウッキー!」
猿たちは、「工兵隊」の軍服を着ている。
リーダーらしき「猿」が怒鳴った。
「ア・・・あ~・・・」
なにやら、首に首輪らしき機械をつけていて、それを調整しているようだ。
「・・・ふむ・・・調子いいな。ライテス卿にいただいた「獣語翻訳機」は。」
「しゃ・・・喋った!」
「無礼者!私は、「ホモ・エレクトス」!貴様らの称する「猿人」という生物である!「準人間」というやつだな。このたび、「宇宙戦艦」の機関整備を担当させていただくこととなった。」
「確か・・・あの船の動力炉は、「神波動動力エンジン《・・・・》」・・・」
言いかけて、バスターははっとなる。
「話を聞いたとき、私自身笑った。「猿人」とは、さすがに話のわかるお方よ。申し遅れた。名は、エテ・モンクスという。階級は白銀騎士に相当する。所属は工兵隊第二課だ。」
「みんな!敬礼!」
エテの副官らしき女性(?)が、部下たちに促す。
「「国王陛下とライテス卿に忠誠を!」」
びしっと、敬礼をする。
「な。おもしろいだろ。」
ユーフェルが、バッグスに言った。
「・・・・・・」
バッグスは、コメントできなかった。