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第二章 日常から
「朝のニュースです。」
受像機のニュースを見ながら朝食。
ライテスの日課である。
「昨日未明、王宮前のトラルティア川の上流から、人猫型の自律型ゴーレムが、流れてきた模様。発見者のエリスさん(人狼18)によると、「僕、ドラ○もん。」と言ったきり、停止してしまったようです。科学導師捜査班によると、集積回路と基板に浸水しており、完全に故障していたようです。」
相変わらず、しょうもないレポートをしている滝川クリスタルである。
「・・・って!「ドザエモン」だろそれは!」
ライテスは、思わず突っ込んだ。
「・・・・・・」
エリーは、コーヒーをずずっとすする。
ユイは、夕飯の残りのカレーをもくもくと食べている。
トラルティール王都トラルティアは、今日も平和だった。