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序章 夢
そこは、大広間のような場所・・・
一人の女性魔導師が、腹に穴を開けて死んでいる。
エルフの騎士二人が、ネズミ相手に苦戦している。
自分は、眼前のエルフの科学導師・錬金術師に剣を向けている。
「なんだ・・・今の夢は・・・」
ルミナリアは、ここのところ同じ夢を見る。
枕元の、バスケットを見る。
中には、わらが敷き詰められていて、中央にはグレイが眠っている。
「そういえば・・・」
最近、ライテスは言っていた。
「魔物の数が急増している。超魔王の復活の予兆かもしれん。」と・・・
「関係が、あるのかもしれない。」
ルミナリアは、伯父である国王ユーフェルに相談することに決めた。