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エピローグ 第三話 二代目総合導師
ライテスが、後進の指導をしつつあった。
ルミナリアは、いつの間にか「二代目総合導師」と称されるようになっていた。
「そう呼ばれるようになった頃の父上って・・・こんな気分だったのね・・・」
げんなりしている、ルミナリア。
「旦那様・・・大旦那様は、偉大であることを鬱陶しがられていたと、父は言っていました。」
「そうよねえ・・・」
長女ハルモニアに授乳しつつ、会話をする。
グレイは、まだ雛の娘ヤタノに、餌をやっている。
「父上は、「有名税」って言ってたけど・・・」
「言いえて妙です・・・奥様。」
「ま・・・父上ほど「アホ」はやっていないわ。」
「その代わり、「蛙の子は蛙」とはよく言われますね。」
「あの「アホ親父」に育てられればね・・・」
「お嬢様の「ハルモニア」というのは・・・」
「ああ・・・人間の王様に嫁いだ女神様の名前。「調和」って意味だって。」
「そういえば、ユイ様もご出産されましたね。」
「早いのよあの子は・・・」
まだ成人せずに、出産・・・
ユイとルイは、「内縁」状態だ。
「焦らずにやっていきましょ。私たちの「戦い」はまだまだ続くのだから。」