エピローグ 第二話 その後のライテス家
休日・・・
ルミナリアは、ファルフと共に歴史の考察を行っていた。
実は、二人にとって、身体を重ねるよりも楽しい。
むしろ、なぜ他の人間が「性生活」ばかりを気にするのかと言わんばかりだ。
「ここで、ライル二世は、「羅針盤」を開発した訳ね。」
「そうだな・・・彼は、「航海王」というより発明王といったほうがいいのかもしれん。」
二人の傍らに、バスケットが置かれ、そこでグレイが一つの卵を温めつつ、眠っている。
彼女曰く、今ルミナリアのお腹の中の子の使い魔として教育するつもりだとか。
今、ルミナリアは、第一子を身篭っている。
「この子・・・どうしようかしら・・・」
「騎士学校か、総合学院か選ばせることにするか。」
ばきッ!
ユイの鉄拳が、ライテスに決まった。
「何、考えてんのよ父様!「魔導師転生」全編を出版するなんて!」
「し・・・しかしだな・・・ルミナリアを「育てた」小説として評価を受けていてだな・・・」
「「本編」は、いいのよ!勧善懲悪の冒険活劇だから。でもね・・・この「番外編」と「エリシャ編」はだめ!ねえ様に殺されたいの!?」
地球の本を出版することは、法的に問題ではない。
地球である、規制もこの場合問題ではない。
が、問題は内容である。
「コレのおかげで、ねえ様はどれだけ悲しんで、苦しんだかわかってるの!?」
ユイの周囲に、金剛石の欠片が無数に・・・
「ユ・・・ユイちゃん・・・抑えて・・・」
ルイが、止めに入った。