終章 第五話 人々の目覚め
『私は、滝川クリスタル。古代からきた報道官です。かつて、ハルカ博士は、自分の得られるもの全てを投げ出し、医療に打ち込んだ科学導師でした。それに対し、恋心を持った助手に研究をだめにされて、結果世界を憎みました。その怒りの結果が、文明の破壊でした。止めようとしてかなわなかった魔女エレノラは、キティルハルム初代女王ノワールに全てを託しました。そして、エレノラ自身は・・・天空の勇者ルミナリアとなり、孤独に戦い・・・再びここにきました!自分の「愛する心」を封じてまで!「皆の笑顔を守るため」に!『世界を守るために』というお題目は言いません!彼女に力を!』
「やはり、滝川クリスタルは消しておくべきだったか・・・」
ハルカ博士は呟く。
「あなたは・・・この世界の癌細胞となってしまった・・・!『除去』するしかない・・・!」
怒りと哀しみの入り混じった表情で、ルミナリアは叫んだ。
「私の身体を皆のために貸すわ!」
ルミナリアの神波動とハルカ博士の神波動が、ぶつかりあって干渉している。
「きっと・・・いつかは・・・「間違ったことをせず」愛を享受できる日が来る!私はそう感じる!そう信じることはしない!言った私に「裏切られるから」!」
「「蛙の子は蛙」か。どうでもいいことばかり似てきたな。「バカ娘」は。」
微笑むと、ライテスは神波動をルミナリアに送った。
「ライテス卿!今日は力の使いすぎでは!?」
ダルタニアンが言った。
「これがある。」
そういって取り出したのは、「キングコブラ36時間ヤれるぜ」の瓶。
「すごいことになりそうだがな。」
そのころ、キング・ライルの艦橋では・・・
「あーッ!?私の精力剤・・・一本ない!ライテス卿が持っているってことは、母上かあッ!」
キティ二世が、叫んでいた。
見ると、ダンボール箱の中の瓶が、一本ないのだ。
出撃前には確認したのに・・・
「世界の役に立つのです・・・諦めましょう・・・」
レナスが言った。