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ハイブリッド・ブレイバーズ  作者: SHIN
第四部 ハイブリッド・ブレイバーズ
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終章 第一話 守りたいものがある

「現実であっても・・・」

「フィクションであっても・・・」

「「愛に裏切られた・・・そこから始まる・・・」」

ルミナリアの表情は、険しい。

しかし、どこか優しい・・・

炎連弾フレアガドリング!」

聖鳳凰フェニックスの力を借りる術だが、どちらかと言えばルーンガドリングのような術である。

しかし、術は無効化される。

ディスペルのように、魔法力の遺伝的な流れを使用したものではない。

「この世界は、一握りの天才が動かしてきた。でも、俗人たちは何をしたかしら?疎み、蔑むのはまだいい。足を引っ張るだけ。支えるとほざきながら枷にしかならないことをして、気付かないでいる。」

ハルカ博士は、ルミナリアを見た。

「本当に排除しなければならないのは、そういう人たちじゃなくて、そういう思想じゃないの?なのに、そのために多くの人が、死んだり哀しんだりするのは、間違っている!」

ルミナリアの言葉に、ハルカ博士の表情が変わった。

「その言葉・・・昔にも言った女がいた・・・まさか・・・そうか・・・くくく・・・私は、三度同じ女と戦うことになろうとは!」

「!!!」

ルミナリアは、頭の中で仮説を組み立てる・・・

パズルが完成する。

「魔女エレノラ・・・!彼女は、勇者ルミナリスの前世の姿・・・そして・・・私は・・・」

「そう・・・再び、私の下に訪れた!」

「なら、負けるわけにはいかない!」

ルミナリアは、剣を構えた。

「あなたのいう通り、バカばっかだわ。父上が言ってた。「回答者の目の前に広い道がある。右折する道があり、その先に財宝がある。ゆえに出題者は、こちらに回答者を行かせたい。直進路には、酷い罠が待っている。そのため、出題者は直進路にバリケードを築き、無理にでも右折させようとする。しかし、回答者はいつまで経っても右折路に気付かない。バリケードを破ったり乗り越えたりして、直進路を進む。」ってね。その結果を私は幸せと認めることはできない。」

「理論的ね・・・」

「でも、あなたは・・・!」


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