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ハイブリッド・ブレイバーズ  作者: SHIN
第四部 ハイブリッド・ブレイバーズ
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第八章 第二話 騎士団長の名を継ぐ者

「皮肉なものですわ。真に「悟り」に近い者が「闇」に堕ち、悟りに最も遠い者が唯の被害者になりさがる・・・」

「そういうもんだぜ・・・」

「思えば、転生者とはいえライテスの言動には、不可思議な点が多すぎました。もしかすると、彼の言う「童貞のまま齢を経ると魔法使いになる。」とは、「混沌カオスの悟り」に目覚めると同義であったのかもしれません。」

ライザは、神波動オーラを発現し、黄金竜鳥ゴールディアに変る。

「なぜだ?」

「彼らには、「恋愛できない」者と「恋愛を汚物のように拒否する」者の二通りに分かれるといいます。ことここに至って、その問題の解決と責任の全てを「神」に丸投げする時代は、もう終わっているのです。」

ライザは、剣を構えた。

「確かに、人と人のありかたに疑問を投げかけたあなた方は、正しいのでしょう。しかし、「神」に全てを押し付け、責任転嫁する思考は、もはや時代遅れです。皆が、判断する新しい時代が既に到来しています。」

「きついこと言うねぇ・・・」

「これでも、伊達に「親」は、やっていません。義弟ライテスに口酸っぱく言われました。「叱っても、子供は納得できずに不当なものを感じるときもある。」「言われ方が問題である。」とかね。」言うと、ライザの姿は掻き消えた。

次の瞬間、彼女はファルスの右腕の上にいた。

「!!!」

右拳が、粉みじんに砕け散る。

「究極奥義・ティアムレットバースト。本来は多対一の奥義です。・・・が、あなたは巨体なので、とりあえず右手を破壊させていただきました。」

「やるな・・・!」

「ライテスが言っていました。あなたと飲んだ酒は「美味かった」と。彼にそう言わせるとは・・・「善人すぎた」ために、悪に容易に染まってしまったのでしょう。」

ファルスは、左手で頭をかく。

「そうかもしれねぇな。これだけは「一人の母親」として覚えておくといいぜ!」

ファルスの左人差し指に、神波動オーラが、集まっていく。

「子供に期待をかけすぎると、バカになるってなあ!」

それは、強力な神波動砲オーラキャノン

その閃光が、ライザのいた場所を焼くが、当人は、宙に舞っていた。

「竜牙雷撃拳!」

ライザの右拳が、ファルスの頭部を貫いた。

「親に子供が育てるだけではないのです。親もまた、子に育てられるんですよ・・・それを自覚しない親たちが、なんと多いことか・・・」


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