第八章 第一話 機械巨人
「いでよ!グレート・ファルス!」
ファルスの求めに応じて、ゴーレム・グレート・ファルスが、出現する。
「「あずさ2号」を越えるために、改良を重ねたのだ。そして、オレが「頭脳」となり「完全体」となる!」
「大魔王となってなお、「人間」を捨てますか!」
「あんたの姪は、すげえよ・・・「捨てかけて」、「光の悟り」を得た。「堕ちかけた」奴の強みってやつか?義弟さんも強ええけど、姪は「それ以上」だ。」
頭部の一部が開き、ファルスを収容する。
「これが、事実上の「人造巨人」だ!「愛」は、産み育てることだと!?ふざけるな!他人の家族を壊し、大事な研究を壊し、あげく、自分の家族まで壊す!野生動物ならいざしらず、人間ならもっと理性的であるべきだぜ!ライテスやエリアリア、ルミナリア・・・ノワール二世やヤマトタケル、オトタチバナ・・・そんな奴らなら特別に許してもいいがな・・・あれほど「完璧」に愛を肯定している奴らはいねえ。」
「残念ながら、同感です。」
ライザは、呪文を唱え放った。
「聖魔核融合!」
しかし、傷一つつかない。
「装甲は、絶対魔法防御だ。しかも・・・」
無詠唱で、火炎球を放ってみせる。
「こうして魔法も使える。」