第七章 第二十話 七色の神波動
「勝負!」
ユアンが、神波動を発現させた。
が、外見は変っていない。
「パンダ・・・生きている化石といわれる種族の一つ。この形態は、「古代大熊猫。」
オカピのようだ。
「敬意を評して、僕も真の力を見せよう!」
ビトンの神波動が、噴出した。
それは、暗黒神波動に関わらず、虹色だったのだ。
「むう・・・極地後光!?」
ミウがうなった。
「ふはははは!パンダ君!これが、僕の名の由来!すなわち、君のいうとおり、美豚なのさ!」
いやらしいイケメンである。
いや・・・あっちの意味ではなく・・・
「悪趣味です。」
「「「???」」」
味方が絶句する。
あからさまに、「お前が言うか!?」と顔で言っている者もいる。
「む・・・」
「ミケランジェロ家の方々の気持ち、がわかります。こんな悪趣味な生き物・・・いやナマモノを放置できません。」
美意識の戦いである。
ここで、持ち出されたミケランジェロ家って・・・
ライテスがいたら、なんと言うか・・・
「奥義を見せます。」
ザ・竹槍をしまい、オリハルコンの扇を出す。
「邪馬台国の鉄扇です。オリハルコンで特注しました。」
「「扇」かよ!」
誰かが突っ込む。
「いいね。こんなことするのは、ライテスだけかと思ってたけどね!」
突然、ユアンは舞を舞い始める。
「奥義!パンダの舞!」
べしッ!ばしッ!ぐしゃッ!
「ちょ・・・ちょっと!」
ざくッ!
ばきッ!
ビトンが、技を出すまでもなく、容赦なくボコボコにしていく。
「ぎゃああああああッ!」
実は、地球においてパンダとは野生では決して侮れない生き物なのである・・・
なんでしょう・・・コレ・・・