第七章 第十八話 パンダ&猿
じゃきんッ!
ユアンのザ・竹槍が、伸びた。
「艦周辺は私たちが、護ります。」
ガッ!
ガキンッ!
エテ・モンクスと副隊長ティナ・モンクス、特攻士長アルの神波動ランチャーと「フット猿」が、起動音をあげる。
「おうよ!」
後方では、キティルハルムの医療総官ミア・キティルハルムと、邪馬台国の医療総官イナバ・ウアが、部下たちを引き連れ、怪我人の治療にあたっている。
向こうに、豚のような群れを発見した。
「おいしそうな豚です。」
ティナが言う。
準人間は、雑食性である。
「おや・・・本当ですね。後で、豚鍋にしますか?」
ミアが、にっこりと微笑む。
「いいですね。」
しかし、ユアンとエテは顔をしかめる。
「キティルハルムのやつらに任せると、こういうものはほどんどが「闇鍋」になると聞いたが・・・」
「うん。」
「豚」・・・「豚人」たちは、こめかみをぴくぴくと、痙攣させていた。
「「「俺らは、「豚人」だッ!」」」
「豚肉?」
ユアンが、ボケる。
「「「うるせえ!!!」」」
一斉にキレる。
「豚人」・・・超魔王配下の「魔族」である。
恐らく、エレシアを「使って」増やした「合成獣人」だろう。
「でも・・・少ないですね・・・「多く」のわりに・・・」
ユアンが、ライテスばりのダジャレで突っ込む。
「畏れ多くも俺たちは、大魔王・ビトン様の配下よ!」