第七章 第十五話 レイストの斬馬刀
「本来、神魔斬刀ってのは、ある武器を「統合」して使用するための「練習」なのよ。」
フローラが、剣を投げ上げる。
「ま・・・しょうがないね。いざとなれば「素手」でも戦える。」
「「「お姉さまのために!」」」
四人が、それぞれ「武器」を投げ上げる。
「五つの「光」よ!一つの「剣」となりて、我の手に!「レイストの斬馬刀」!」
剣の刀身が割れ、槍にまとわりつく。
斧の柄が、展開し、槍の穂に固定される。
弓が二つに割れ、刃となり、斧の反対側に固定される。
メイスが、槍の先端に固定され、展開し、刃を出す。
そして、ゆっくりとフローラのもとに降りてくる。
「汝、レイストの斬馬刀。我、レイスト・フローラ・ティアムル・・・「神々」が「禁」を破りし時、人が「神」を「罰する」者・・・!」
深遠の図書館・・・
そこで、紅茶を堪能していたカイロスだが、奇妙な神波動を感じた。
「聖鳳凰のルカ君か。」
「あいかわらず、隙がないね・・・カイロス。」
「これでも、「全ての神々の王の弟」だよ僕は。」
「フローラが、「レイストの武器」を解禁した。」
「だからなに?」
ルカは、その反応に驚く。
「彼女は「何も」しないよ。「超魔王」以外には。でも、君らが「敵」にまわれば、容赦はしない。「ファルスト一族」同様にね。驕ってはならない。忘れた訳ではなかろう?キティルハルムの初代王太子の婚礼で、初代商工ギルドマスター・ミケランジェロに追い出された日の事を・・・」