第七章 第十話 猫神VS大鼠
「さて・・・本気を出しますか。」
「ええ。」
ノワール二世と、ミスティは猫神となる。
「「地球」のエジプトの神「猫神」・・・穀物を「ネズミ」から守る神の姿です。」
「イヤミな姿だね・・・」
ダッとノワール二世が床を蹴る。
翼の羽ばたきもあり、格段に速い。
「さすがだね・・・」
カピバラは、神波動弾を連発する。
しかし、ノワール二世とミスティは楽にかわしていく。
「はッ!」
ノワール二世の爪攻撃がかする。
「やべッ!」
「どうやら、無駄に大きくなったことが仇になりましたか。」
「君らには、二度も「子供たち」を殺されているからね・・・「第一次デラル大戦」と「第二次デラル大戦」のときにね・・・」
ミスティは、手をはたと叩く。
「「第一次」の時は、全てニウ一世の主催の「火葬パーティー」でした。進行は、当時の商工ギルドマスターでしたね。」
「あの時は、全部「薪」にされたんだよ!生きたままね!」
「いやあ・・・ネズミ捕りにかかったネズミは、まとめて焼却していますよ。キティルハルムでは。「生きたまま」。」
ミスティは、目を細めてにっこりと笑う。
その表情は、飼い主と遊び、にこやかに笑う猫そのものだ。
「いつも女王にしてやられるけど、キメは「商工ギルドマスター」だ!なんなんだあの家系は!」
カピバラは、毒づいた。