第七章 第六話 オト覚醒す・・・
「許せません・・・」
味方全てを行かせ、オトは神波動を発現する。
「愛は神聖なものです!」
「ふざけているわよねぇ・・・「そんなことのない世界をつくる努力」ですって・・・?あの無敵の騎士もふざけてるわ。私はねぇ・・・「愛」そのものが嫌いなのよ!」
「でも、キティルハルムは成功しているです!」
「綺麗ごとを形にした国家だからよ・・・!」
まさに、肯定する者と否定する者である。
「あなた・・・こんなかわいい顔してるのに汚らわしいわ!男なんかとヤらずに一生を終えれば、どんなに老いさらばれてもきれいでいられるのに!男だってそうよ!」
平行線だ。
「許せないです・・・こんな理由で、多くの人々を殺したですか!私たちのご先祖を苦しめたですか!」
その姿は、九尾の狐である。
「そうよ!だから全てを破壊し、神々さえも滅ぼし「無」にかえる・・・」
オトは、呪符に神波動をありったけ込めて放つ。
「火炎乱舞!」
これは、鳳凰浄化炎の強化術である。
「臭いわ!男臭い!」
わめきちらし、炎を放つ。
二つの炎がぶつかり合う。
「ソレがなければ、あなただって生まれなかったです!」
「そうよ!「だから」汚らわしいんじゃないの!」
ふと、ミュウから凄まじい黒い神波動が立ち昇っていた。
「こ・・・これは・・・「闇の悟り」!?」
「あら・・・私たちは大魔王・・・破壊神王とは違った「邪神」・・・人から「神」になる定義は「悟り」・・・」
「う・・・うわああああああッ!」
「!!!」
オトは、黒い神波動を噴出していた。
「こ・・・これって・・・」
「わかった・・・でも・・・でも・・・そんなのは「だめ」ですうううう!」
「これは・・・「闇の悟り」まさか・・・」
そのまさかである。
「ふうううう・・・」
「はあはあ・・・押さえ込んだです・・・」
「バカな!「光神波動」で、「闇神波動」を抑えたって・・・?」
「いくです!」
「「人間」は本来、「混沌属性」と聞く・・・「神」でも難しい「混沌神波動」に覚醒するなんて!」
オトは、両手を広げる。
「そうですか・・・なんとなくできると思ってましたが・・・」
オトの神波動が高まっていく。
「私が、認められないというのもありますが、それ以上にあなたは危険です!」
オトは、九つの炎を放つ。
「九炎乱舞!」
その圧倒的な、炎でミュウは焼き尽くされた。