第七章 第五話 醜悪の大魔王VS稲荷姫
「総攻撃を開始します!最終目的は、「天空の勇者」を超魔王ガルアレート・・・ハルカ博士の下へ導く作戦です!戦闘員は、突入準備を!艦の指揮権は、ユーフェル王に一時委譲します!」
言うと、ライテスは、鎧の上に白衣をまとった。
「ガラじゃないな。」
ユーフェルは、神波動を発現し、神狼となる。
「私は、狼王か・・・様になっているな。」
「では、軍をお借りします。」
「うむ。ここは任された!」
実験棟を抜けると、そこにはミュウがいた。
「お久しぶりね・・・女王様!」
もはや、溢れる怒気を隠そうともしない。
「ここは、私が戦うです!」
オトが、呪札を手にすすみでた。
「誰かと思えば、「あの」姫様ね・・・汚らわしいわ!」
「愛する人と結ばれて、何が「汚らわしい」ですか!」
「あら・・・「愛」こそが汚らわしいのよ。だって、「愛」のせいで「父親」が「息子」と「侍女」の結婚を認めてやろうとしたら、かけおち・・・ついでに家も没落なんて例もある。」
「そ・・・それは・・・」
「レイスト一族だって、二代目レイストが妻との間にもうけた子供たちも、千年経って争ったあげく、そのうち一人は「人から生まれた魔王」になった・・・充分汚らわしいわ・・・」