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第七章 第三話 泥棒猫!?
「その風呂敷はなんですか?」
風呂敷を背負うノワール二世に、ライテスは尋ねた。
「旧エレノラ邸の調査を・・・」
「娘から、ノワール女王の使い魔時代の趣味は、報告を受けています。」
くるりときびすを返し、艦内に戻ろうとする二人・・・
ぎゅむっ・・・
ライテスが、二人の尻尾を掴んだ。
「これを「泥棒猫」といいます。」
「「!!!」」
だって、風呂敷の中身はノワール女王の秘蔵のディスク・・・
「いやですよ・・・これ、第一級の「資料」ですから・・・」
笑って誤魔化す。
「しょうがない・・・ただし!」
「「!!!」」
「王立図書館の資料室展示をお願いします!」
びっくぅ!
とぼとぼと歩く二人・・・
「そういえば、あの人・・・人狼の血をひいていました・・・」
「ニウ二世も、人狼の王妃にしかられたことがあると聞きます・・・」
キティルハルム戦記参照。