第七章 第一話 放射能無効化
ファルスト一族が、あらかた敵を片付けた。
そう思った矢先に、自律型ゴーレムの一個小隊が出現した。
「いけない!」
ユイが飛び出した。
「おや。ユイ嬢ではありませんか。」
リーダーのミユ・ファルスト・ティアムルが、呑気に声をかける。
「ご注意を。アレは、核弾頭を有しています。」
「「「!!!」」」
ファルスト一族とて、「核」の恐ろしさは熟知している。
「じゃ・・・どうするんですか?」
ユイは、神波動を発現。「進化」する。
「あ~あ・・・予定狂っちゃたな・・・ルイ!」
「アレを無効化するんだよね。義父上が、「ゴ○ラ」でやってたって方法でいいよね。」
「うん。」
「ちょっと!父上!あの男の子誰!?あんなこと言ってるわよ!」
「ユイに黙っていろと言われていたが、ユイの許婚だ。」
「あの子~・・・彼氏ゲットして黙ってたな!」
フローラが、歯軋りする。
「それ・・・私のセリフ・・・」
「どうやら、押しかけ弟子が高じて、こういう関係になったらしい。」
「空気遮断結界!」
ユイが、敵をまるごと結界で覆う。
「トリチウム!」
ルイの攻撃で、結界の中が爆発を起こす。
「カドミウム召喚!」
「原子運動速度減速。絶対零度!」
「なんだアレ!「核」を無効化しちゃたよ!」
実験用マウス一号が、パニクッている。
「なるほど・・・あの女の子は、ライテスの下の娘・・・ならば、「核」の対処も熟知していてもおかしくないわね。」
ハルカ博士が、感心する。
「全大魔王に通知!最終決戦です!」