第六章 第七話 航空戦略
「艦首・神波動閃熱砲悠久の図書館発射!」
「艦首・神波動閃熱砲アメノイガヅチ発射!」
二隻の強烈な閃光が、超魔王陣営の航空部隊を蹴散らす。
「やるね・・・まさか、前文明を上回るとは。」
実験用マウス一号は、素直に感心した。
「でも・・・物量に耐えられるかな?」
「帝!敵航空戦力が!」
「う・・・ううむ・・・全主砲・カグヅチ、撃て!」
「王太子殿下!」
「主砲で対応!ルーンマシンガン機銃で応戦!」
そして・・・
あわや防衛線が、突破されようという時・・・
天空から無数の神波動の槍が、敵航空部隊を殲滅していく。
「誰だよ!邪魔するのは!」
実験用マウス一号は、激高する。
「あ・・・あれは・・・「天使」!?」
天頂のモニターを見て、ユーフェルが驚愕の声をあげた。
しかし、よく見ると・・・
「天空都市エルハンドラの鳥人族・天騎隊・・・義によって「連合軍」を支援します!」
そこにいたのは、十枚の翼のガチョウおばさんであった。
「まさか、進化形態が「天使」という種族がいるとはな・・・しかもありゃ「天使の王」じゃないか・・・!」
ライテスは、オタク少年のような表情でうなった。
「鳥人族だけではない!」
人と竜の中間の形態の竜神たちがいた。
率いているのは光竜ストリア。
さらに、ドラゴンシティの竜形態の五竜王と、竜族までも加わっていた。
「わが声を聞く全ての者に継ぐ!我らの敵はただひとつ!超魔王を倒し今度こそ正しい正義のもとに、平和を取り戻すのだ!」